依存心を克服するためには?|自分をコントロールする3つの方法

 

こんにちは!

 

畳職人の樋口です。

 

皆さんご存知ですか?

 

「依存症」社会の著者、和田秀樹氏によれば日本国内にいるアルコール依存症は予備軍も合わせて約230万人、ニコチン依存症は約1534万人、ギャンブル依存症は約560万人もいるそうです。

 

なかにはアルコール依存・ニコチン依存・ギャンブル依存の全部が当てはまっている人もいそうですが、我が国は「依存症社会」であると言えるでしょう。

 

しかし、なぜ人は依存からの脱却ができないのでしょうか。

 

そこで今回は人が依存してしまう理由、一度依存すると脱却するのは困難な理由、自分をコントロールする3つ方法を紹介します。

人が依存に陥る原因

 

人が依存に陥る原因には脳が関係しているのは言うまでもありません。

 

その脳には2つの感情があると言われています。

 

昔から存在する衝動的な感情と「セルフコントロール」つまりは自制心です。

 

本来この2つの感情が反復しながら自制心を平穏に保つのですが、突発的な事が起きた反動で自己コントロールが効かなくなる場合があります。

 

例えばギャンブルの場合「パチスロに絶対にいかない!」と決めたのに、何かの拍子にジャグラーのペカった音を思い出した瞬間、自己コントロールが失われ、スロットに行ってしまう。

 

喫煙者の場合「タバコは吸わない!」と決めたのに、飲んでる席で友達が吸っている姿を見て、衝動的に自分も吸いたくなり吸ってしまう。

 

もしかしたらこの記事を読んでいる人で、同じような経験がある人もいるのではないでしょうか。

依存からの脱却は困難

 

これから紹介するのは【スタンフォードの自分を変える教室】に掲載されているセルフコントロールが効かなくなってしまう状態を再現したある実験です。一部を割愛してお伝えします。

 

モントリオールにあるマギル大学の若き2人の科学者「ジェームズオール」「ピーターミルナー」は実験でラットに埋め込む電極を本来とは違う場所に埋め込んでしまい、偶発的にラットの脳の快楽センサーを見つけました。

 

それはラットに電気ショックを送ると快楽を感じ気持ちよくなって、また電気ショックを欲しがって元の場所に戻ってくるというものでした。

 

ラットは電気ショックによる欲求に支配されており、電気ショックを繰り返すたびに、まるでゲームのレバーのように操れる状態になっていました。

 

この実験結果を元に、テュレーン大学の「ロバートヒース」はこの実験を人間で試そうと考えました。

 

患者の脳に電極を埋め込み新しく発見された快楽センサーに電気ショックを送り刺激しました。

 

すると人間もラットと同様な行動を起こしたのです。

 

まさにラットと同様に、患者も快楽を求めだし、欲求が脳を支配したことにより、何度も自らに電気ショックを送り続けるという、セルフコントロールが効かない状態になってしまったのです。

 

その実験から【スタンフォードの自分を変える教室】では、情動や欲求を理性や自制心でうまく制御できない、つまり「よほどの努力がない限りほとんど成果は望めない。私たちにできる最善のことは妥協にすぎない」としています。

自分をコントロールする3つの方法

 

それでは依存からの脱却は不可能なのでしょうか?

 

依存からの脱却精神障害なのでかなりの努力が必要深刻な場合は入院治療が必要ということを前提において、難しいことではあるが解決できる問題であると思います。

 

実際、ギャンブルやめた人、お酒をやめた人に出会ったこともありますし、私自身がタバコが大好きなニコチン依存症でした。

 

ちょっとだけヘビーな方で、一日一箱は当たり前、飲みに行くと一晩だけで一箱無くなるくらい吸っていました。

 

オマケに風邪をひいていても関係なしにタバコを吸っていました。喉が痛いことよりタバコの方が大事と当時は考えていたのです。今思えば凄いことです。

 

タバコについては記事を書きましたのでぜひご覧いただけたらと思います。

 

▼禁煙についてはコチラ:【禁煙の効果はすごい】タバコをやめたら得する5つのこと

 

ポイント
・良質な睡眠を6時間以上とる
・マインドフルネス瞑想でセルフコントロールを鍛える
・ウォーキングで精神を安定させる

良質な睡眠を6時間以上とる

 

依存症からの脱却だ!自制心だ!の前にきちんと睡眠をとらなくてはいけません。睡眠不足状態がずっと続けば脳の中のピースがグチャグチャになり、わけわからないことを話し出したりしてしまうとか。

 

それでも忙しい現代社会で6時間以上の睡眠時間をとることは難しいことですが、依存からの脱却を目指すのであれば十分な睡眠時間が求められるようです。

 

睡眠時間というと個人差もありますが、基本的には6時間以下の睡眠時間では脳に支障をきたし、脳の機能を十分に発揮できないのでセルフコントロールが効かない状態を作り出してしまいます。

 

なので睡眠時間は最低でも6時間以上必ずとるようにしましょう。もしそれが叶わない場合はパワーナップ(仮眠)などで睡眠時間を補いましょう。

 

▼パワーナップの記事はコチラ:【パワーナップ】野比のび太は寝過ぎ?|睡眠不足はパワーナップで補おう

 

 

十分な睡眠時間を確保したら次は、睡眠の質を高めていきましょう。

 

睡眠の質とは眠りの深さのことです。

 

眠りの深さには2種類あり、浅い眠りをレム睡眠と言い、深い眠りをノンレム睡眠と言います。さらに、このノンレム睡眠にはステージが4種類あり深い睡眠を示すステージ3・4は質のいい睡眠と言えます。

 

睡眠の質をあげる方法はいくつかありますが、最も効果的だと思ったのは寝る前にリラックスする音楽を聞くことです。リラックスする音楽は個人の趣味で違うと思いますが、オススメなのがカーネギーメロン大学で日本人で初めて博士号を取得した苫米地英人氏の音源です。

 

https://youtu.be/wKar8KTR-QE

 

人間は海から生まれたからなのでしょうか。

 

海の音を聞くと自然とリラックスします。

 

この動画は、苫米地英人氏の公式YouTube動画なので安心してお聞きください。

 

▼詳しくはこちら:就寝前はスマホを使わない?|最高の睡眠をするための5つの方法 

 

マインドフルネス瞑想でセルフコントロールを鍛える

 

人間の脳は、何も考えずにボヶーとしていても常に機能しています。

 

脳を休息させなければ、勝手に脳のメモリーを消費して疲れさせて、自己コントロールを効かなくさせます。

 

そこで脳を休息させる一番効果的な方法を紹介します。

 

それはGoogleをはじめ多くの世界的な企業が導入しているマインドフルネス瞑想です。

 

やり方は簡単で5〜10分間ぐらいで時間を決め呼吸をすることに集中します。

 

一切余計な雑念を排除して行わなければならないのではじめは5分でも難しいと思いますが、慣れてくると30分くらいは余裕でできるようになります。

 

これにより脳が休まり集中するべき時には集中して休む時には休むといったメリハリがつきます。つまりそれは自己コントロールが身につき依存からの脱却の手助けになることでしょう。ち

 

なみにマインドフルネス瞑想を行う場所は毎回同じ場所で行ってください。脳を習慣化させることでより良い効果を生みます。

 

▼マインドフルネス瞑想について詳しくはこちら:マインドフルネス瞑想をするのにおすすめの場所とは?|最高の休息法

 

ウォーキングは精神を安定させる

 

依存から脱却でウォーキング?って思うかもしれませんが、実はウォーキングは精神安定剤とほぼ同じ効果があることが医学的にわかっています。

 

何かに依存している人は※精神障害ということになるので、精神を安定させるという意味でウォーキングは効果が期待できると言われています。

 

精神障害について

「精神障害」を「統合失調症、精神作用物質による急性中毒又はその依存症、知的障害、精神病質 その他の精神疾患を有するもの」

 

アルコールや薬物をくり返し乱用してやめられなくなる場合を、物質に対する依存(または依存症)

 

やり方は簡単で一週間で3日30分のウォーキングを行うだけです。

 

普段バス・自転車を使ってる移動を歩くことで精神を安定させて自己コントロールができるような状態を作れます。ただ継続せずにやめてしまう人が多いので、頑張って続けましょう。

 

また夜にウォーキングする際には変質者もいるかもしれないので人目につきやすい場所で歩くようにしましょう。

 

▼ウォーキングに関して詳しくはこちら:ウォーキングは精神安定剤と同じ?|鬱っぽいと思ったあなたに! 

 

最後に

いかがだったでしょう。

 

依存からの脱却の足掛かりにでもなれれば幸いです。

 

余談ですが、この前NHKのドキュメンタリーを見てたら自制心について面白い話をしていました。

 

外国で神様を信仰している人は、神様を信仰していない人に比べて自制心が高く自己コントロールが効くらしいのです。「神様が見ているから我慢しよう」とでも思うのですかね。

 

最後に引用した本の紹介をさせて下さい。

 

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商品説明

60万部のベストセラーがついに文庫化!これまで抽象的な概念として見られていた「意志」の力についての考え方を根本的に変え、実際の「行動」に大きな影響を与えてくれる。目標を持つすべての人に読んでもらいたい一冊。

 

 

読んでいただきありがとうございました。

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