職人気質とはどんな人?|職人気質な人との上手な付き合い方

 

こんにちは。畳職人の樋口です。

みなさんは職人気質(ショクニンカタギ)

という言葉をご存知ですか?

 

なんとなく意味はわかるけど、職人気質の人がどんな人かわからないよ!

 

という人がほとんどだと思います。

 

そこで今回は職人気質の人とはどんな方か、また職人気質な人との上手な付き合い方を紹介します。

 

職人気質とはどんな人か気になる方の参考になれば嬉しいです。

 

この記事でわかること
・職人気質とはどんな人?
・職人気質な人との上手な付き合い方

職人気質とはどんな人?

 

職人気質とは、頑固で口数が少なく、言葉が強い。でも、真面目で一生懸命ものごとに取り組む人のことだよ。

 

職人気質(ショクニンカタギ)とは「職人社会に特有の気質。粗野で頑固だが、実直であるというような性質」と記されています。

広辞苑

 

少しわかりにくいですね(汗)

 

職人気質をもっと簡単に言えば、職人の世界に多いタイプの人間で、言葉がキツいうえに頑固だが、真っ直ぐな性格の人ぐらいに捉えてもらったら良いと思います。

 

まじめに働け!バカヤロー!

 

職人の世界でしか働いたことがない私からすれば職人気質な人が普通で、喋りがうまい人は詐欺師にしか見えません(笑)

 

では具体的にどんな人なのか紹介していきます。

 

ポイントは4つです。

職人気質な人のポイント
・職人気質な人はこだわりが強い
・職人気質な人は言葉がキツい
・職人気質な人は真っ直ぐだから信頼できる
・職人気質な人は自分の技術に絶対の自信がある

職人気質な人はこだわりが強い

職人気質な人は趣味や仕事に対してこだわりが強いです。

 

こだわってることを自慢する気はねぇー。俺の自己満足で勝手にやってることだ。

 

職人気質な人はこだわりが強いと言われています。

 

例えば、お客様の目に入らないところにまで細かい気配りをする、我が強く自分を捻じ曲げない、納得のいくまで何回もやり直すなどなど。こだわりがない人からすればイライラするかもしれませんね。

 

それに職人気質な人はこだわりを自慢しません。自分がこだわったところは人知れず使われればいい。職人気質な人はそう考えている方が多いです。

 

自分が好きで勝手にやっていることだから。それが職人気質な人の美学なのでしょう。

 

職人気質の人は言葉がキツい

職人気質な人は言葉がストレート。優しい注意なんてありえません。

 

集中してやらないならやめちまえ!バカヤロー!

 

最近は強く注意するだけでパワハラだ!なんだ!と言われますが、職人の世界ではキツい言葉で注意するのが平常運転です

 

危険と隣り合わせの現場。若い従業員の命を預かり、仕事に熱を持ってる職人の世界では強い言葉など当然のこと。注意を怠るような人がいたら、厳しく言うくらいが丁度良いんです。

 

命が関わる現場で働く職人は命をかけて仕事をしていますし、技術で食っている職人は技術をかけて仕事をしています。

 

どちらの職人にしろ失敗したら終わりなんです。

 

もし中途半端な仕事をするような部下がいたら本気で注意しなくてはいけません。そんなことで泣き言を言うような人は、ネットで社会の愚痴でも言って、炎上させて金稼いで生きてくださいって思います。

 

100年使える商品を作るというのは情熱をもった強い意思が必要なのです。

 

真っ直ぐだから信頼できる

 

職人気質な人は仕事に関して嘘をつきません。

 

できないことはできない。できることはやる。ウソはつかねぇけど、断るときは断るぞ!

 

職人気質な人は愚直?と言うと怒られるかもしれませんが、仕事に正直なので信頼して話ができます

 

私はそんな職人の世界で働いてきたので、自分で事業を始めた時に「世の中にはこんなに嘘つきが多いんだ」と初めて知りました。

 

笑顔で近づいてきて「メリットがあります」ということしか伝えない。契約後はアフターの電話も出ない。そのようなビジネスモデルを批判するわけではありませんが、私としてはそのようなビジネスはやりたくないと思います。確かに、職人気質な人は無愛想で話すのは苦手かもしれませんが、そのような営業はしないと断言できます。

 

とはいえ、ビジネスという観点で言えば、嘘つきの営業マンの方が正解でしょう。

 

昔から正直者は馬鹿を見ると言われている通り、そういった職人気質な人が経営する事業は、ほとんど成長せずに地域のコミュニティだけで成り立つ商売になっています。

 

筋論を唱えていたって金儲けできないよ。ビジネスなんだから嘘ついてでも金儲けしないとまったく意味ない。

 

小僧が知った口を聞くな!ものづくりは気持ちだ!限られた枠組みの中でも喜んで使ってもらえる人がいるなら、それでいいんだ。

 

どんなに煽ったとしても絶対に信念を曲げないのが職人気質な人です。

 

自分の技術に絶対の自信がある

職人気質な人は自分の技術に矜持をもっています。

 

客に中途半端なもんだすのか!?自分の技術力に自信がないヤツは職人じゃねぇ。バカヤロー!

 

簡単にいえば職人気質な人はプライドが高い人たちです。

 

世間一般的にプライドが高いって「邪魔でいらないもの」のイメージですよね。プライドが高い人だと会話し難かったり、融通が利かなかったりで相手にすると面倒な印象です。

 

ただ、職人気質な人のプライドは少し違います。

 

職人気質な人にとってのプライドとは商品を作る為の道具の一つみたいな物で、もしそれが無いと商品の完成品に不具合が出てしまうほど大事なものです。

 

細かな部分に注視して、どれだけ自分の理想に近づけるか。つまりプライドがなければ完璧主義には成り得ないというわけです。

 

そして完璧に近い形を納品してきた実績から自分の技術に絶対の自信をもつようになったのだと思います。

 

職人気質な人との上手な付き合い方

 

ここまで職人気質な人はどんな人か解説してきましたが、イメージ的に上手に付き合えそうですか?(笑)

 

仕事関係ではなく、例えば恋愛対象、友達関係としてはどうでしょう。ギクシャクしないで付き合えますか?

 

ふ、不安かも・・・。

 

そこで職人気質な人との上手な付き合い方を紹介します。

 

職人気質な人との上手な付き合い方
・職人気質な人は人の話を聞くのは好き
・職人気質な人は場の空気を壊したくない
・職人気質な人はニッチな話題に詳しい
・職人気質な人は言葉は強いけど根は優しい
・職人気質な人は警戒心が人一倍強い
・職人気質な人は真面目なので冗談が通用しない

 

職人気質な人は人の話を聞くのは好き

職人気質な人は話すことが苦手な人が多いので誤解されていますが、話を聞くことが好きな人は多いです。

 

職人気質な人は会話が嫌いなのではなく、話すのが苦手であって聞くのは苦でないと多くの職人気質な人は言います。

 

でも会話って自分が一方的に話していると相手がストレスを感じているのではないか気になりますよね。

 

「ごめんね。一方的に話しちゃって。」

 

何気なく気を使って言った言葉が実は困惑だったりします(笑)

 

職人気質な人は場の空気を壊したくない

職人気質な人は、場の空気をメチャクチャ読んでます。

 

職人気質な人は自分の話が得意でないことをよく知っている為、自分の発言で場の空気を壊したくない気持ちが人一倍強いのです。

 

なので先ほどの「ごめんね。一方的に話しちゃって。」は、自分が場の空気を壊したのではないかと気にしてしまう一言になります。

 

職人気質な人はニッチな話題に詳しい

そんな職人気質な人ですが、実は自分の好きなことには、とことんハマるタイプなので、メチャクチャ詳しかったりします。

 

自分が出会った職人気質な人で多かったのが筋肉の話や野球、サッカー、お酒、音楽、パチスロ、テレビゲームなどでした。

 

野球やサッカーでも「解説か!」とツッコミを入れたくなるくらい詳しいですし、お酒の知識はたぶん卸業者並みでした。

 

つまりニッチな話題が合えば時間を忘れて語り合うことが出来るでしょう。

 

職人気質な人は言葉はキツいけど根は優しい

職人気質な人は強めの口調言葉だったりしますが、根はとても優しい人が多いです。

 

職人気質な人は口数も少なく、普段から口調が強いので怖いイメージをもたれてますが、何かあった時には相談に乗ってくれますし、応援してくれる優しい人たちです。

 

でもそこまでいくには難題、警戒感をとらなくてはいけません。

 

職人気質な人は警戒心が人一倍強い

職人気質な人の初見の警戒心の強さは半端ないです。

 

職人気質な人と現場で出会っても初対面だと目も合わせてくれないし、話してくれません。休憩中でコーヒー飲んでタバコ吸ってても無言のままです。

 

こっちが挨拶して話しかけてもしかめっ面の怖い顔で返されます。

 

ところが忘年会や新年会、納涼会で話して仲良くなると「今度飲み行こうよ!」って誘ってくれます。

 

現場でお会いすると「よぉー!元気かー!」と笑いながら話しかけてくれます。

 

最初の時と別人のようです。

 

一回警戒心が破れれば間違いなく仲良くなれる・・・・。でもタイミングがよくわかりません。

 

職人気質な人は真面目なので冗談が通じない

警戒心がとれた!からといって油断して冗談を連発しないように注意しましょう。

 

仲良くなったら当然ジョークって言いますよね。

 

ちょっと相手をからかったり、バカにしたり、場を盛り上げるために言ってることを真に受け止められて怒らせてしまうこともあります。

 

私もよく年上の先輩を呼び捨てにして「使えない先輩です」と決まり文句を言っていますが、最初はけっこう怒られました。

 

酒の席での冗談ですよ!と説明しても理解してもらえず、困りました。

 

そうなると面倒なので揶揄うのもほどほどにしておきましょう。

 

とはいえ、以外に職人気質な人が冗談を言うこともあって、本当か?冗談か?わからない場合もあります:(;゙゚'ω゚'):

 

恋愛対象としてはどうなの?

職人気質な人は誠実で真面目、冗談は通じないけど仕事は一生懸命にやる。口数は少なく口調は強いけど根は優しい男子となります。

 

自分は男なので女性の目線がわかりませんが、男から見ると普通にカッコいいですよね!

 

菅原文太みたいで。

 

モテるかどうかはわかりませんが、一途だし、硬派だし、一般的に恋愛対象としてはアリではないでしょうか!

 

ではどこで出会うのかという話になります。

 

まずクラブ(踊る方)や街コンには姿を現しません。

 

どこにいるかといえば彼らの行きつけの飲み屋にいます。

 

彼らは保守的なのかあまりお店を変えません。

 

いつも行きつけの飲み屋の端っこでビールを飲んで楽しんでいます。

 

逆ナンって言うと聞こえが悪いですが、あなたも行きつけになれば自然と話が出来る仲になるんではないでしょうか。

 

▼関連記事:職人って呼ばれる業種は?|飲食や建築から伝統工芸まで!職人の種類

 

以上、職人気質とはどんな人?職人気質な人との上手な付き合い方でした。

最後に

 

いかがだったでしょう。

 

職人気質な人について少しでも理解が深まったでしょうか。

 

私も京都の修行時代から何人も職人気質な人と付き合ってきましたが、最初はみんな怖い顔で、話しかけてもくれない、近寄り難い存在だなと感じたものです。

 

でも慣れてくると優しくて仕事熱心なカッコいい人だとわかり尊敬の対象に変わりました。

 

だから一部の記事で職人気質な人は社交的な人ではなく、気難しいから距離をとった方がいいというのは誤りだと思います。

 

たぶんその記事を書いた人は職人気質な人に会ったことも話したこともないのだろう。とても残念です。

 

 

読んでいただきありがとうございます。

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