建設業界の人手不足を解消する人気おすすめ職人マッチングサービス6選

 

皆さんこんにちは!畳職人の樋口です!

 

今回は建設業界の人手不足を解消する人気おすすめ職人マッチングサービス6選を紹介します。

 

近頃、建設業界は人手不足なんてよく言われています。

 

テクノロジーが進化した今の時代、外で大変な肉体労働するより、パソコンのキーボード叩いていた方が楽だし、給料も沢山もらえます。

 

ならば、建設業界を選ぶ若い人も少なくなることでしょう。

 

事実、とても悲しいことに嫌なニュースも流れました。新国立競技場の建設現場で働いていた新入社員が自殺してしまったニュースです。自殺した原因は、過重労働で1ヶ月200時間にも上る長時間労働をさせられていたからだと言われています。

 

この新入社員が現場でどういった仕事をしていたのか存じ上げませんが、現場仕事は元請けや下請けが錯綜とし、それぞれ段取りを組んで仕事をしています。

 

一つ都合が悪くなれば、歯車が狂うように現場の仕事が回らなくなってしまう。その分、監督する者、作業する者の責任も大きいのです。

 

こういった現場で働く職人の中には、非難の声を出せずに長時間労働をさせられている現場監督、職人はたくさんいます。そこで少しでも状況が良くなるように職人のマッチングサービスをおすすめします。

 

職人のマッチングサービスとは、職人と元請け(職人同士)をマッチングするプラットフォームのことで、無料から始められる便利なウェブサービスです。(一部有料もあります)

 

とはいえ、ネットで職人を集めるって信用できるの?技術は大丈夫なの?と不安ですよね。そういった皆様の不安な点について少しでもわかりやすく解説できたらいいなと思います。

この記事でわかること
・なぜ建設業界は人手不足に悩んでいるのか
・職人のマッチングサービスを紹介

建設業界は人手不足?

 

建設現場で働く職人は「3K」と呼ばれている。「キツい・汚い・危険」が付きまとい求人を出しても集まらない。

 

建設現場で働く職人は底辺の仕事だ

 

私が二十歳ぐらいの頃は同級生の知り合いに、こういった侮辱的な言葉をよく投げつけられていました。

 

自分は畳を作る仕事が好きでこの仕事を続けてきたわけですから悔しい気持ちはあります。底辺の仕事に日本経済支えられてザマァねぇなと言い返したい気持ちもあります。(2016年度、建設業の生産額は国全体の生産額(国内総生産【GDP】)の5.5%を占める。ちなみに製造業は21%を占める)

 

とはいえ、事実として建設業や建築業、一部製造業にも3Kが当てはまっている節があるのは否めません。

 

3Kとは「キツい」「汚い」「危険」の頭文字をとった言葉で、主に劣悪な労働環境を指摘するものになります。特に建設業ではこの3Kが頻繁に使われており、すっかり3Kのイメージも定着してしまっています。

 

建設業界が3Kと言われる理由には、粉塵舞う荒れた現場や危険が伴う高所での作業、夏場でも長袖とヘルメット着用が義務付けられているなど、危険な場所での重労働が背景にあることが考えられます。

 

このような社会的イメージとリアルが合わさって、求人を出しても集まらない状況が生まれてしまっています。

 

職人は稼げない?

 

建築業界の構造がピラミッド型になっていて職人の単価が叩かれている

 

数少ない成長市場と言われるリフォーム&リノベーション市場。その市場を狙って新しい企業が続々と新規参入しています。

 

例えば、大型家電量販店『ヤマダ電気』人材派遣サービス『リクルート』ECサイト『アマゾン』。他にもベンチャー企業など建築とは全く関係ないところからの参入も見受けられます。

 

このように市場に参入してくる企業が増えれば、競争率は高まり建築業の仕事は増えます。

 

一見、建築業界にとって素晴らしい事に感じるかと思いますが、決してメリットばかりではありません。

 

新しい新規参入の建築業者が目指す家づくりは、こだわりの家づくりではなくローコストを売りにした住宅が多く、価格勝負で市場のパイを奪おうとしています。

 

それはつまり、仕事が増えても職人の単価は叩かれるという状況を作り出してしまうのです。

 

 

現場の仕事は増えても、人手は足りない。だから一人で現場を何件も請け負ったり、現場を回ったりしなければならず、長時間労働する羽目になる。

 

そして最悪な事に、長時間労働をしていくら頑張っても「もっと安くできません?」と言って職人の単価を叩いてくる。だから建設業界は儲からない。建設業の職人は儲かりにくいサイクルになってしまっているのです。

 

このような悪循環の環境こそ、今の建築業界で働く職人がおかれている状況です。

 

そんな状況が少しでも良くなりますように建設業界の人手不足を解消する人気おすすめ職人マッチングサービス6選を紹介します。

建設業界の人手不足を解消する人気おすすめ職人マッチングサービス6選

人気おすすめ職人のマッチングサービス6選
・請負市場
・CraftBank(クラフトバンク)
・助太刀
・ツクリンク
・ivycraft(アイビークラフト)
・職人館

 

請負市場

 

 

こちらは完全無料で利用できる掲示板形式のマッチングサービスになります。

 

請負市場 紹介

 『請負市場(うけおいいちば)』は、『仕事を発注したい会社』と『仕事を請け負いたい会社』を結ぶ会員制の掲示板サイトです。会員登録のみで、記事の閲覧、投稿ができます。(記事の閲覧・投稿数に制限はありません)また、記事を見たあとは会員様同士の直接のやり取りとさせて頂いておりますので、紹介手数料等の費用は一切不要です。『繁忙期で仕事を発注したい時』、『閑散期で仕事を見つけたい時』に是非ご活用ください。

※ホームページより引用

 

こちらのサイトは完全無料の為、登録して損はないサイトになっております。

 

現在会員数は19055社。元請け、下請け両方で検索することができます。

 

希望の案件も「エリアから探す」を使えば簡単に検索することができます。

 

掲載されている業者は比較的、塗装や防水などが多い。

 

昔懐かしの掲示板みたいな仕組みなので安心感は正直ないですが、完全無料なので致し方なしです。

 

▼無料会員登録はこちら:請負市場

 

 追記2020年7月16日
ホームページがリニューアルされて、とても見やすいデザインになりました。また、企業登録者数や案件数も増加し、より職人さんがマッチングしやすいサービスになったと思います。

 

CraftBank(クラフトバンク)

 

こちらの建設業マッチングサービスは無料から利用することができます。

 

CraftBank(クラフトバンク) 紹介

 クラフトバンクは、建設業専門のマッチングサービスになります。サービス内容は元請けや協力会社を探したり、案件を請たり、企業のPR、職人の求人まで出来るとても便利なマッチングサービスです。クラフトバンクはUIがシンプルなのが特徴で、コンピュータ嫌いな職人でも安心して使えますし、もし、わからないことがあった場合でも無料で相談することができます。無料プランの場合の投稿できる案件と協力会社の募集は同時二件だけ。それ以上必要な方は年額24万円(月額2万円)のライトプランにお申し込みする必要があります。初回限定で面談サポートお試しパック+ライトプラン年額48万円(月額4万円)なるものもあって、マッチングサービスを利用しての協力会社募集に不信感を抱いている方にはおすすめのプランです。

 

私も実際に登録してみましたが、無料会員登録もとても簡単でした。ボタン一つで協力会社を探すこともできるし、案件を見ることもできるので、おじいさんの親方でも操作できると思います。

 

デメリットは、他の建設業、職人のマッチングサービスにも言えることですが、実績で表示されている画像だけで協力会社として頼めるのか判断できない点です。

 

そもそも職人の仕事は誰がやっても同じものではありません。せめて作業している様子などの動画を流すなり、リンク先を貼るなり、技術的な情報は欲しいかなと思います。

 

総括してクラフトバンクは、協力会社や親会社がバックレるなどの心配はなくても、職人の技術的な面の心配は少し残る。もし案件を紹介するにしても最初は紹介しても大丈夫な案件しか投稿できないかなと個人的には思います。

 

とりあえず無料で使えるので、まずは会員登録だけでもしてみるのもいいかもしれません。

助太刀

 

 

こちらも無料から利用できる職人のマッチングアプリになります。

 

助太刀 紹介

 助太刀は建設現場で働く受注様と発注様の両方を繋ぐアプリになります。サービス内容は助太刀を頼みたい、助太刀をしたい業者のマッチングで、連絡はメッセンジャーでやり取りすることができます。工事代金もその日のうち受け取ることが出来る為安心して利用できます。「助太刀ライト」なら無料から利用することができますが、受注・発注は月2回までしか行えません。無制限で利用したい場合は「助太刀プロ」を選択して月額1980円を支払えば、何回でも受注・発注することができます。

助太刀も無料から利用できるので登録して損はないアプリだと思います。

 

デザインもシンプルで使いやすく、ネットに慣れていない親方でも比較的簡単に使いこなせると思います。

 

高い技術力が求められる仕事というよりは、人手が足りない肉体労働系の現場が多い感じがします。

 

でも人手不足に悩んでいる現場をマッチングしているので、最高のアプリだと思います。

 

ただ・・・。一般の人も簡単に入れてしまうのはかなり悪い点。出せる仕事が限られてくるし、正直スケの内容と値段を知られて気持ちの良いものじゃない。

 

ちなみですが、一応助太刀から確認?案内?の電話は来ます。

 

▼無料会員登録はこちら:助太刀

 

ツクリンク

 

 

 

こちらも無料から利用できる建設ネットワークになります。

 

ツクリンク 紹介

 ツクリンクは元請け、下請け、協力業者をネットで探すことができるマッチングサービス になります。会員登録を完了させ、マイページから条件にあった業者を選択するだけ!ツクリンクのサイト内でメッセージも送れる(非公開)ので便利です。下請け、元請け、協力会社募集だけでなく、求人情報や建材屋、金物屋、プロショップも探すことが出来るので、最大級の建設業のネットワークサイトとしてご利用できます。

 

こちらも無料で利用できるネットワークサイトなので登録するだけ損はないと思います。

 

ツクリンクを運営している「HANDSSHARE」の代表取締役は建設業で働いていた経験がある為、建設業を理解したネットワークづくりをされていると思います。

 

上から目線で申し訳ないですが・・・・。

 

ネットワークを作る上で、下請け、元請け、協力会社募集だけでは会員はなかなか集まりません。求人募集や金物屋、プロショップを探すことが出来ると利便性も格段に上がり、利用する会員数も増えることだろうと思います。

 

ただ・・・。建設業って現場で顔を合わせるのが基本なので、一度サイトを利用して施工を行なった後、当サイトに再度訪れる必要性があるのかは疑問なところです。

 

▼無料会員登録はこちら:ツクリンク

 

続きましては職人と一般のお客様をマッチングするサービスをご紹介します。

 

ivycraft(アイビークラフト)

 

 

 

こちらも無料で使える、建築系の職人と一般のお客様を結ぶマッチングサービスになります。

 

ivycraft(アイビークラフト) 紹介

 ivycraft(アイビークラフト)はお客様の「ちょっと困った」ことを、本物のプロ(職人)と道具で解決することを目的にしたマッチングサービス です。まずは無料会員登録。ivycraft(アイビークラフト)は今までのサイトと違い本人確認があるので免許証などのご用意が必要になります。数時間程度で本人確認が完了するので、その後自分のデータ、商品を掲載していきます。まだ掲載数が少ないですが、建築系の職人からすれば、お客様と繋がれる良いサービスだと思います。

 

「自分でやってみよう」と最近の建築業界ではDIYやセルフリノベーションを推進する動きがあります。

 

クロスにしても簡単な箇所は自分で施工可能かと思いますが、天井やトイレなどちょっとやり難い箇所はあります。

 

そういった「ちょっと困った」を本物のプロに頼むことが出来るプラットフォームになります。

 

コンテンツ自体はこれからの時代に必要な素晴らしいウェブサービスだと思いますが、建築系の職人を理解されていないで運営しているのが気になります。

 

「ネットに出せば職人が集まる」と思っていたら大間違い。そもそも職人がネットで見るものなんてある程度決まっていますから。この辺の改善が必要かと思います。

 

▼無料会員登録はこちら:ivycraft(アイビークラフト)

 

 注意
次に紹介する職人館は先日サービスが終了しました。職人と工事を依頼したいオーナーさんとのマッチングサービスは無かったので残念な気持ちもありますが、今後改良されまた新しくサービスが登場することを祈っています。2020年7月16日

職人館

 

 

こちらも無料から利用できる、職人と工事を依頼したいオーナーさんや一般の方を繋ぐマッチングサービスになります。

 

職人館 紹介

 職人館は工事を依頼したいオーナーさんと職人をマッチングするサービスです。まずは会員登録をする。対応地域、仕事のカテゴリ、自己紹介などをしっかりと記入して掲載します。職人館のメリットは仲介業者を通さず、直接職人さんにマッチングできる。その分オーナーさんがかかる費用は割安になると言います。さらに、何かあった時は職人館が仲介に入ってくれるようで、物損などの保険も付いているので安心して頼むことができます。

 

こちらのサイトも考え方は素晴らしいと思いますが、今の時代、マンション&アパート&借家のオーナーさんはだいたい直接業者に頼んできますよ・・・。

 

仲介の層を作っているのは新規参入企業やベンチャー企業、新手のハウスメーカーなどです。

 

こう言ったら失礼ですが、このサイトの発展が「不要な仲介を作ることになりかねない」懸念もあります。

 

2021年更新:職人館のサイトが見当たりませんでした。

 

以上、建設業界の人手不足を解消する人気おすすめ職人マッチングサービス6選でした。

最後に

 

いかがだったでしょうか。

 

あなたに合うマッチングサービス は見つかりましたか?

 

今回はわりと辛口で評価させていただきました。でもそれは、紹介したWEBサービスがもっと職人に沿ったものになってほしいと望んでいるからです。

 

何度も言っておりますが、どれもコンテンツ自体は本当に素晴らしいと思います。

 

でも現場で働く職人からのヒヤリング無しにサービスを作って進めているのが見えてしまう。

 

それでは職人を相手に集客するのは難しいように感じます。

 

 

最後になってしまいましたが、技術的なことに関してお伝えしておきます。

 

技術力に関して一応評価で判断することができます。クラウドワークスみたいな感じです。

 

ただクラウドワークスみたいに登録者数が多いわけではないので、選り好みは今はできないと思っておいて下さい。

 

読んでいただきありがとうございました。

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