• プロフィール
    【自己紹介】 RushArtisan代表 樋口裕介プロフィール
    2017年6月12日
  • Craftsman
    【障子の種類】障子を張り替えるなら人気おすすめおしゃれな障子紙
    2018年10月12日
  • TATAMI
    畳の値段ってどれくらい?|畳製作一級技能士が教える一般的な相場
    2018年4月1日
  • TATAMI
    置き畳のおすすめって何?|置き畳のメリット&デメリットについて紹介
    2018年5月9日
  • TATAMI
    畳職人になるにはどうすればいいの?|一級畳技能士になるまでの過程を紹介
    2017年11月14日
  • TATAMI
    畳の学校って知ってる?|京都伏見区にある京都畳技術専門学院を紹介
    2017年7月6日
  • TATAMI
    畳のダニ駆除はどうしたらいい?|畳にダニが湧いた時の対処法
    2018年5月31日
  • TATAMI
    畳の効果とは?日本固有の文化である畳について紹介
    2018年2月17日
  • Craftsman
    襖を洋風に張り替えたい!人気おすすめのおしゃれな襖紙を紹介
    2018年10月15日
  • Craftsman
    【口コミレビュー】オシャレな簾(すだれ)おすすめ人気5選
    2018年11月20日
  • TATAMI
    畳にカビが生えたらどうすればいいの?|和室のカビ予防と対策を紹介
    2018年6月5日
  • Craftsman
    床の間にかける掛け軸とは?|茶掛けから動物まで掛け軸の意味を紹介
    2018年11月11日
  • TATAMI
    和室にある床の間って何に使うの?|歴史を知れば使い方が見えてくる
    2017年7月6日
  • TATAMI
    畳マットは赤ちゃんに優しいのか?|安くてオススメな畳マットを紹介
    2018年5月21日
スポンサードリンク

 

こんにちは!畳職人の樋口です。今回は修行によって得られる3つのことを紹介します

 

昨今、修行に対して否定的な意見が相次いでいるのはご存知ですか?

「長い年数を下積みだけに費やす若者が可哀想だ」「修行は時間の無駄。起業した方が学びになる」「下積みをさせるのは、すぐにお店を開かせたくない修行先の思惑だ」などなど色々な批判があります。

修行した立場から言えば、至極真っ当な意見だと思います

反論も全くない。

1つだけあるとすれば、このような発言を外部の方にさせるのではなく、それぞれを総括する立場の人間が発言すべきことだったと思います。

それなら修行したことを後悔してる?

私は約4年間修行しました。

飯炊き三年、握り八年に比べたら少ない方だが、大学と同じ年数と考えるとそれなりの時間を費やしているのは間違いありません。

では、そんな長い年数を修行に費やしたことを後悔しているのか?というと、これが全く後悔していない!

矛盾しているように感じるかも知れないが、先ほどの批判が「修行」に対する全ての真実ではないからです。

では、私が修行によって得たものは一体何なのか、職人の弟子入りに向かない人とは?紹介したいと思います。

修行によって得られる3つのこと
・修行によって得られる言葉の重み
・修行した入れるコミュニティ
・修行したお店がバックについてくれる

修行によって得られる3つのこと

職人の修行で得られることは3つじゃー。1つ目は修行で得られる言葉の重み。2つ目は修行したから入れるコミュニティ。3つ目は修行したお店がバックについてくれるのじゃー。

 

①修行によって得られる言葉の重み

畳の仕事は、畳の依頼を受け、施工し、お客様の元へ運び、納めるまでが仕事。

お客様とは信頼関係で出来上がっていると言っても過言ではありません。

とはいえ、私はまだ若いです。

職人の世界では若い人ほど不安がられ、お客様から「大丈夫?」なんて心配されることだってあります。
私が「信頼して下さい!大丈夫ですから!」と意気揚々に言ったところで実績なき言葉は軽い。
誰も信頼など寄せてはくれないだろうと思います。

でも「京都の黄綬褒章と現代の名工を受賞したお店で修行した」「修行時代、宮内庁の仕事を請け負っていた」「京都畳競技会で優勝した」の言葉を聞くとお客様は安心される。
最近では本物の職人として工務店や不動産会社の相談を受けるようにもなった。

過去の経験が実績になって認められたのだ。

私が畳について語れば「若いのに畳の事をよく勉強されている」と、今までマイナスイメージだった若さがプラスイメージに変化する。

修行した経験は、言葉に重みをもたせ、お客様との信頼関係構築に一役買ってくれるのは間違いありません。

「でもそれって畳職人の話でしょ!」と思われるかもしれないが、これは私だけの話ではないと思います。

職人の仕事は基本的にどれも同じ。

信頼で成り立つ商売であり、お客様との信頼関係をどう構築するか非常に重要なところだと思います。

であれば、修行によって得られる信頼関係を軽視することは勿体無いと言わざる終えない。

②修行した入れるコミュニティ

私たち畳職人には畳職人同士の繋がり「コミュニティ」が存在する。

そこでは内輪だけで話される有益な情報、仕事の紹介も行われます。
入っていて損するコミュニティでは絶対にありません(無料ですし)。ただ飲み会も多いし、無駄に話が長いお爺様方のお話を聞かなくてはいけないのは癪だが・・・。

大概そういったコミュニティは、修行した方しか入れないようになっています。(厳密に言えば、先生や修行した兄弟子からの紹介だったりするので存在自体知られていない可能性もある)

「情報を外部に漏らしたくない!」は一子相伝の頃の名残だろうか。

とはいえ、本音を言えばそういう内輪だけのコミュニティは好ましく思えない。
情報化社会で育ったミレニアル世代の私には、その価値観は理解出来ないのです。

情報革命と言われ情報が社会の構造を変化させるこの時代に、内輪だけで情報を交換したって業界がよくなるわけがない。

そんな昔ながらの保守的な考えの人たちより、関係ないところから突っ込んで来て業界を革新させようという革命家の方が面白い情報を有しているように思えます。

しかし、業界はそう言った人間を排除しようとする。まさに馴れ合いの文化の悪習と言えるだろう。
これは人ごとではありません。もしかしたらあなたの業界も同じかもしれないんですから。

 

③修行したお店がバックについてくれる

修行して一番のメリットは普通だったら入ってこない材料を取引できること。
畳の材料「畳表(天然国産い草)」は年々下降傾向にあるのはご存知の通りかと思います。

 

原因は畳需要の低下と中国産い草の台頭、農家さんの高齢化です。

 

これにより畳表の生産数は大幅に減少しています。

 

そうなると、もの凄く綺麗な畳表はいつも買ってくれる限られた畳屋さんにだけ運ばれる仕組みになってしまいます。

 

「商い」で考えたらそりゃそうですよね。

 

”いつもたくさん買ってくれる畳屋さんに良い畳表を卸す”

 

商売としては至極当然のことです。

 

本来であれば私みたいな新規参入の若者に綺麗な畳表なんて卸すわけがないんです。

 

新参者で信頼もない、実績(請け負った工事)もなければ、購入も少ない。絶対にありえませんよね(笑)

 

でも私のところには良い畳表も良い床も特殊な材料も全て入ってきます。

 

何もメチャクチャ交渉上手で交渉して手に入れたわけでもありませんし、裏金払ったわけでもありません。

修行したお店の社長が材料屋に「この子にも分けてやってや」と言ってくださっただけです。本当に有難い。

良質な畳表は他店にない強みになるし、交渉に余計な時間を使わないで済むので助かる。

さらに支払いも2ヶ月後とかでいいので本当に有難い(畳業界では初めて取引する場合、即金が当たり前。)

これらのことは修行先のお店次第だが、長く修行し、腕が認められたら?かはわからないですが、素晴らしいメリットであるのは間違いありません。

職人の弟子入りに向かない人とは?

 

人生の選択というものは「何を大事にしたいか」で大きく変わっていきます。

例えば、世界で畳を売りたい!そんなことを考えている人は修行するより海外に出て畳を売ってみる方が勉強になるだろうし、マンションの受注を沢山とり大量生産で畳を作って販売したい!と思っている人なら修行するより不動産会社に売り込んでみた方がきっとスピーディーだろう。
今回紹介した修行で得られる3つは、それら事業にメリットとして当てはまらないのは明白です。

 

つまり、職人の弟子入りに向かない人とは”修行によって得られる3つ”を必要としない事業をする人となります。

であるなら修行はせずに畳事業をスタートさせる方が優先順位は間違いなく先です。そっちの方がずっと学びになると思います。

でも例えば、私みたいに畳を作ることが好きで好きでしょうがない。多くの人が思っている畳に対するイメージを変えていきたい。という目標?夢?を持っている人は修行したっていいと思う。
これは自分を正当化させているのではなく、道を選択する時に自分が「何を大事にしたいのか」考える必要があるのです。

 

SNSを見ていると頭の良い有名人が言ったからその通り生きようとする若者がたくさん見受けらます。

 

それも人生の選択の1つですが、自分の人生くらい自分で考えて決めた方が絶対にいいと思います。

 

確かに自分で考えるのはしんどいです。生き方を教えてもらう方が全然楽でいい。現在まで宗教が残っているのもそう言った迷いびとがいるからでしょう。

 

でもネットの中の教祖様はあなたが困った時に助けてなんてくれませんよ。言いっ放しで終わりです。

 

自分で考え、自分で決断し、失敗し、また進む。

 

起業してよくわかったのは失敗を繰り返すことでしか、前には進んで行かないということです。

 

もし自分の信じた道を進んで間違ってると思ったら戻ればいい。

本当に大事なのは「何をしてきたか」の過去プロセス話ではなく「何をしたいのか」「お客様に何を提供したいのか」「何を大事にしたいか」未来志向なのだから。
 

最後に

 

いかがだったでしょう。

 

職人の修行について理解が深まりましたか。

 

今回の記事をまとめれば、修行して得られるメリットは確かにある。が、全員にあてはまるメリットではない為、自分のやりたいスタイルを考えたうえで行動する必要がある。

 

または先に行動してしまって、違うな!と思えば方向転換をする。

 

こんなところかと思います。

 

読んでいただきありがとうございました。

関連キーワード
エッセイの関連記事
  • 京都と東京は仲が悪い?|実体験を元に東京と京都の関係を紹介
  • 【デジタル手続法案】印鑑業界からみる伝統産業の必要性
  • 【エッセイ】愛とは何か?|旦那デスノートとカフカの変身
  • 【保育士推奨】赤ちゃんを育てるのに和室がおすすめな4つの理由 
  • 下手な質問とはなに?|よくわからない下手な質問をする理由と対策
  • 職人が足りない。でも職人の仕事は無くなる?|職人のアップデートの仕方
  • 【悲報】飲み会に誘っても誰も来ない(泣)|人を動かすのに必要な4つのこと
  • 職人の弟子入りに向かない人とは?|修行によって得られる3つのこと
おすすめの記事