• プロフィール
    【自己紹介】 RushArtisan代表 樋口裕介プロフィール
    2017年6月12日
  • TATAMI
    畳業界に新しい風を吹かせたい|「畳屋よこうち」代表に聞く"自由な仕事"とは
    2017年9月11日
  • TATAMI
    畳の値段ってどれくらい?|畳製作一級技能士が教える一般的な相場
    2018年4月1日
  • TATAMI
    畳マットは赤ちゃんに優しいのか?|赤ちゃんにオススメの畳マット
    2018年5月21日
  • TATAMI
    【畳屋マーケティング】売り上げを伸ばしている店がやっている5つの事
    2017年8月22日
  • TATAMI
    畳とフローリングどっちが良い?|畳とフローリングのメリット&デメリット
    2018年5月1日
  • TATAMI
    畳にカビが生えたらどうすればいいの?|和室のカビ予防と対策を紹介
    2018年6月5日
  • TATAMI
    畳職人になるにはどうすればいいの?|一級畳技能士になるまでの過程を紹介
    2017年11月14日
  • TATAMI
    畳の学校って知ってる?|京都伏見区にある京都畳技術専門学院を紹介
    2017年7月6日
  • Craftsman
    成長市場のリフォーム&リノベーション市場|そこにある落とし穴とは
    2017年7月19日
  • TATAMI
    置き畳のおすすめって何?|置き畳のメリット&デメリットについて紹介
    2018年5月9日
  • TATAMI
    【畳張り替え講座】畳表替えにかかる時間は?|畳替えの時期は今でしょ
    2017年7月6日
  • TATAMI
    和室にある床の間って何に使うの?|歴史を知れば使い方が見えてくる床の間の話
    2017年7月6日
  • TATAMI
    畳のダニ駆除はどうしたらいい?|畳にダニが湧いた時の対処法
    2018年5月31日
  • Craftsman
    【驚愕】日本の凄い職人技に海外と国内の反応は?|職人技をまとめてみた
    2017年8月26日
  • TATAMI
    畳について知りたい?|畳とは何か知りたい人はまずはこれを見てくれ!
    2018年2月17日
スポンサードリンク

こんにちは!畳職人の樋口です。

 

今回は床の間についての記事を書こうと思います。

 

京都で畳職人として修行してた時いくつもの美しい床の間に出会いました。

 

長さ五尺ぐらいの床の間にハクション大魔王の壺のような器(怒られますねw)に季節のお花が活けてあって、遠くからみても日本の和を感じることができる。

 

とても美しかったです。

 

ですが、そのような使い方をしている御宅もあれば、どう使えば良いかわからず物置になってる床の間もしばしばお見受けしました。

 

では、床の間とはそもそも何なのか?何のために使うモノなのか、それは床の間の歴史がわかれば使い方が見えてくるのではないかと思います。

床の間の歴史

 

諸説ありますが、床の間の起源は鎌倉時代の僧侶の住宅からとされています。

 

壁や襖に仏画や掛け軸形式の絵を掛けて、その前に押板をしつらえ、三具足(燭台・香炉・花瓶)を飾ったのが始めで、後に造り付けにされたものと言われています。

 

他説によれば書院造りの『床』というのは、部屋の一部を一段高くして畳を敷いた所で、高貴な人の格式の高い座所でもあり、これが床の間の原型だとも言われています。

 

押板が床の間と呼ばれるようになったのは、ほぼ桃山時代からで、茶匠・千利休以降の茶室の影響によるものと思われます。

 

当時は禅宗や茶の湯の影響が大きく花鳥山水画や活け花などが飾られ、装飾的な床の間と書院造りの格式的な床が出現しました。

 

以上のことからわかるように床の間の形成過程には大きく二つの流れがあります。

 

茶道によってもたらされた数奇屋風の「床の間」武家の住宅に見られる権威と格式を示す「床」です。

 

床の間の形式

 

床の間は三種類に分類すことができます。

 

 

 

 

格調高い本床を『真』ややくずしたものを『行』さらにくずして簡素化したものを『草』としています。

 

一般的に『真』とは、木割によって正式に造られたもので、床脇、書院を持ち、縁側に接した8畳以上の広間にふさわしい構えです。

 

『草』は、茶室など数奇屋造りの流れをくむ自由な発想形式を言います。

 

『真』と『草』の中間ぐらいを崩した形を『行』と言い、例を出しますと『踏込床』になります。

 

本床(真)

床の中でもっとも格式が高く、框床とも言われ、床の間の原形となります。

 

角材の床柱を使用し、床框を取り付けて一段高くし畳敷とするが、略式では薄縁を敷いたり、地板を張ったりしています。

 

框は、蝋色(黒)の漆塗として面をとります。落とし掛けは、長押上端より柱の1〜1.5倍ぐらい高くするのが普通です。

 

踏込床(行)

先ほど例に挙げました通り、床框を用いずに、地板を畳面より一段高く張り、板厚を見せて、地板と畳寄せとの間にと踏込み板を入れた形式となります。

 

踏込み板の代わりに丸太や竹などを用いたり、壁を付けたりすることもあります。床柱には、角柱や磨き丸太を使うことがあります。

 

踏込床(草)

畳の上端と平らに地板を張った床の間で、床框も踏込もない単純な形式のものになります。

 

『地板床』『敷込み床』『踏込み床』とも言います。最近は、板厚だけ畳面より上げる形式も多く見られるようになりました。基本的に、床柱は丸太など自由です。

 

洞床(草)

床の間の柱、天井の入隅、造作材などを見せずに壁で塗り回したものになります。

 

大壁式の和室では、自然に塗り回されることが多いので、柔らかく単純な床の間になります。

 

千利休の作と言われている『待庵』の床の間はとて良い例です。

 

別の名称で『室床』とも呼ばれています。

 

釣床(草)

天井から落とし掛けのために下がり壁を付けた形式となります。

 

地板や床框などはなく、下は部屋の畳敷のままになっています。

 

そして、押板や地袋を置いて飾ります。

 

織部床(草)

天井回り縁の下の柱と柱との間に、幅20㎝くらいの幕板(織部板)を取り付けます。

 

そして、そこに竹釘を打って、掛軸を掛ける最も簡単な壁床です。

 

多くは畳のままでありますが、地板や地袋を設けると床の間らしい感じが強くなります。

 

茶匠・古田織部先生による創案とされています。

 

袋床(草)

床の間前面に袖壁を設けて、一部を袋状にした形式です。

 

袖壁には下地窓を付けたりしてアクセントにします。

 

内部は地袋や飾り棚にすることもあり、そうすると深みのある落ち着いた床の間となります。

 

置床(草)

床の間のない部屋の隅に、移動自由な押板や地袋を置いて、その雰囲気を出したものとなります。

 

掛け軸は、天井回り縁や付け鴨居から釣ります。

 

桝床

平面が真四角な床の間です。

 

琵琶床(行)

床の間の一部に、飾り台風の地袋=琵琶床(琵琶の楽器を置く棚)を設けて、2段で構成する形式です。

 

現代では置物などを飾ることが多く、地袋はその収納部分に利用されています。

 

床の間の決まり

 

床の間は、部屋の位置によって、『本勝手』と『逆勝手』の名称があります。

 

本勝手は、向かって左に書院と床の間、右に床脇棚を設けて、左から採光する。

 

逆勝手は、本勝手と反対になります。

 

床刺しは縁起悪い

床刺しとは天井の竿縁が床の間に突き刺さしてるように直角に取り付けていることを言います。

 

これは縁起が悪いとされています。

 

また天井だけでなく畳も同じで、畳の丈の框が床の間に突き刺さっているのは忌み嫌われていて、大工さんも畳屋さんも気をつけていることです。

 

床の間の位置

床の間の位置は南向き(北床)東向き(西床)が良いとされています。

 

これは、西または北に壁を設けて、防暑、防寒に備えるためらしいです。

 

ちなみに北向きは陰気になり、西向きは朝日が入らないので、あまり好ましいものではありません。

 

床の間って何に使うの?

 

これまで床の間とは何かを歴史と一緒にご紹介してきましたが、実際どう使うかは不明なところだと思います。

 

歴史の中では床の間は格式の高い座所であったり、お客様に季節を感じてもらう為のおもてなしをする場所として使われていました。

 

では現在の時代はどういった使い方をすればよいでしょう。

 

おもてなしをする場所

皆さんにとって床の間がある部屋はどういった空間ですか?

 

寝室ですか?子供部屋ですか?物置部屋ですか?

 

どんな使われ方をしようが所有者の自由です。

 

でももし客間として使っている方がいらっしゃったら床の間には季節の花やお客様の心により添った掛け軸をかけましょう。

 

それは日本人が昔から大切にしている、ある言葉と関係しています。

 

お・も・て・な・し、おもてなしです。

 

 

東京オリンピックのプレゼンでの言葉になりますが、これは現在に始まった言葉ではありません。

 

侘び茶を大成させた有名な茶人、千利休は「お客の心を心とする」という言葉を残しています。

 

 

お客様が来られた時に「来てよかった」と思って帰っていただく、これこそがおもてなしであると考えます。

 

そのおもてなし精神と床の間は大きく関係していて、お客様のために空間を彩る場所であり、スピリチュアル的な要素を併せ持つ空間であると言えるでしょう。

 

ですから人が来た時にはもてなしの空間として床の間の活用を是非していただきたいと思います。

 

最後に

いかがだったでしょう。

 

床の間の使い方について少しでも理解していただけたでしょうか。

 

床の間って狭くて小さい空間です。

 

床の間について知らない若い人なんかは物置?ぐらいにしか思いませんよね。

 

でも本当はお客様をおもてなしするために考えられた空間なので是非活用していただきたいと思います。

 

最後になりますが、床の間をどう使うかは所有者の自由で良いと思います。

 

ただ上記で説明の通り、作った職人さんや家を建てた先祖は家の繁栄などの想いを込めて作ってます。

 

それを汲み取って使っていただけたらと思います。

 

 

読んでいただきありがとうございました。

京都畳学院 建築資料 参考 http://www.kyoutatami.shoukou.net/

関連キーワード
TATAMIの関連記事
  • 畳替えはいつ頃したらいい?|畳にまつわる10の質問を紹介
  • 和室のメリットとデメリットは?|おしゃれな和室の施工事例を紹介
  • 八王子市元本郷町で畳を張り替えるなら畳屋よこうちがオススメな理由
  • 畳屋の利益ってどれくらい?|畳屋の年収を暴露します!
  • 畳を歌で盛り上げる?|畳をテーマにした曲を紹介します
  • 畳のへりは踏んではいけない?|知っておきたい畳のへりの役割
  • 畳にカビが生えたらどうすればいいの?|和室のカビ予防と対策を紹介
  • 畳のダニ駆除はどうしたらいい?|畳にダニが湧いた時の対処法
おすすめの記事