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こんにちは!

 

畳職人の樋口です。

 

みなさんにとって畳とは何ですか?

 

今までこのサイトでは畳についての歴史だったり機能だったりの話をしてきました。

 

畳がどういうものだったのか、畳がなぜ広まったのか、畳はどんな機能があるのか、などなど。

 

これらは全て畳の過去と現状についての話です。

 

この記事では最初に畳とは何なのかについて話をしていきたいと思います。

 

そして「畳は何なのか」の話を深めていくと必然的に「和室とは何なのか」とも繋がっていきます。

 

そんわけで今回は「畳とは何なのか?」「和とは何なのか?」「和室とは何なのか?」をテーマにしたエッセイ記事になります。

この記事でわかること
・畳とは何か
・和とは何か
・和室とは何か

畳とは何?

 

畳とは一体何でしょう?

 

一般的には藁床をい草で巻き、幅に縁をつけて床に敷きつめたもの。

 

このような敷き物を私達は畳と呼んでいます。

 

ではもっと昔の畳とは何だったのでしょう。

 

畳が生まれたのは720年頃と言われています。今から1300年くらい前ですね。

 

その頃の畳は皇族貴族が使う身分(位)を表す敷物として使われていました。

 

施工も今とは違い、マゴモと呼ばれる草を4〜7枚くらい重ねてい草を巻きつけ位を表す縁を幅に縫い合わせた物でした。

 

語源も折り畳めることから「畳」となったそうです。

 

それから時が経ち、安土桃山時代に畳業界のパラダイムシフトが起こります。

 

千利休がお茶室に畳を敷いたことにより今まで皇族、貴族だけの敷物だった畳が一般家庭に普及するのです。

 

当時は今ほど質の良い畳表ではありませんでしたが、短いい草を中継ぎで繋ぎ編み込んで改良を加え見栄えを良くしていました。

 

農家さんと畳屋の努力の甲斐もあり、江戸時代は畳の繁栄期となります。

 

しかし江戸時代が終わりをむかえ、明治が訪れると和洋折衷の新しい空間が次々に生まれていきます。

 

すると和室が少しずつ減っていき、洋室が少しずつ増えていくことになります。

 

戦時中は畳業界にとって特に大きな変化はありませんが、戦後は高度経済成長をむかえマンションを始めとした集合住宅が次々に建ち始めます。

 

素晴らしい時間は永くは続かず経済成長が低迷するとある価値観が広まります。

 

「家を建てることは資産ではなく負債である」

 

賃貸のマンションが人気となり家を建てることは金持ちがすることなどと言われるようになってしまいます。

 

そのようなことから和室は急速に減少していきます。

 

また建築様式が変わるにつれて畳の形も変化していきます。

 

天然のい草の畳表から和紙や化学表を使った畳表が登場し、畳自体の形も縁無し畳や三角形の畳、台形の畳など多様な形が出現しました。

 

つまりは現在、私たちが呼んでいる「畳」という敷物は、時代が変化すると同時に姿形は変わりながら「畳」として敷かれているものであります。

 

日本人の美とは

真新しい畳を見た時に多くの人が無意識に「綺麗ね」と言葉をかけてくれます。

 

その場では「やっぱり新しい畳は良いですよね」なんて言葉を返して終わりますが、改めて考えてみたときにその「綺麗ね」とは一体何を指しているのでしょう。

 

畳の色?畳の形?光の反射?

 

どれもしっくりきません。

 

ただ、一つ思ったことは無意識に「綺麗ね」と感じるのはもしかしたら遺伝子レベルでの話かもしれない・・・・。

 

私達人間の脳は起こる自然現象や生命現象に遺伝子レベルで反応してしまうことがあるようです。

 

例えばヘビを見て怖いと感じる、海の波の音を聞いて安らぎを感じるなどのこと。

 

これらの事は科学的にハッキリとは分かっていませんが遺伝子レベルによる情動体験ではないかと言われています。

 

もしこの仮説が正しければ遺伝子レベルで美しさを感じることも十分にありえます。

 

「遺伝子レベルの美しさ」これはキーワードになる言葉だと。

 

もしそうだとすると私達は何に反応しているのかと本質的な事を考えなくてはいけません。

 

それは、ヘビを見て恐怖を感じるのは殺されるかもしれないから、海の波の音を聞いて安らぎを感じるのは私達が海から生まれたから、などと同じように畳を見て「綺麗ね」と感じるのは何故かということです。

 

その時頭に思い浮かんだのは、京都にある実相院の床緑(床紅葉)でした。

 

実相院の床緑(床紅葉)とは黒く見える板の間に、庭園に植えてある新緑の葉(秋は紅葉)が反射して、板の間一面に緑(赤)色が広がる景色のことです。

 

実相院の床緑(床紅葉)は観光客に大人気で、入館時に混乱する恐れがある為、床緑の写真撮影が禁止となるほど。

 

そんな床緑と畳とは感じる「美」が似ています。

 

実相院の床緑(床紅葉)の板の間自体は人の手で作られた人工物ですが、新緑の葉は自然物であります。

 

畳も同じようにい草自体は自然物ですが、畳自体は人工物であります。

 

つまり畳も実相院の床緑(床紅葉)も「人工物と自然物の融合」により美を感じるもの。

 

これが日本人の感じる美であり、畳を替えた時の「綺麗ね」が指す意味なのかもしれません。

和とは何?

 

みなさんは「和」と聞いて何をイメージしますか?

 

足し算の結果ですか?日本の文化ですか?平和のわですか?

 

おそらく全て正解です。

 

「和」という漢字にはいろんな意味があり色々な使われ方をします。

 

語源でいえば「和」という文字が中国や朝鮮半島で用いられた「倭(わ)」の響きが同じということで「和」を使うようになったと言われています。

 

では「日本にとっての和」とは一体何なのでしょうか。

 

日本にとっての和とは

日本にとっての和とは何なのか?について調べると以外にも日本神話「古事記」の中に答えはありました。

 

古事記とは712年頃に太安万侶が編纂した日本最古の書になります。まさに古い事が記された書ですね。

 

その古事記の中で「出雲の国譲り」というお話があります。

 

少し話が長いので割愛してご紹介します。

 

大国主神は出雲に国を作りますが、天上世界(統治する天照大御神)から国を譲れと言われます。

 

国を譲るかわりに大国主神はある条件を提示します。

 

天(高天原)に届くほどに高く建てた壮大な宮殿に私(大国主神)を祀ってほしいとお願いするのです。

 

天上世界の答えはOK!出雲の地に壮大な御殿を作り上げます。

 

それが出雲大社(いずもおおやしろ)です。

 

その後、その国の名は「大和(やまと)」大きな「和」の国と記すようになります。

 

「出雲の国譲り」から読み解くに「和」とは武力抗争などは行わず、宗教を認めることだけで国を譲る「融合の精神」だと思います。

 

それから仏教が入ってきた時も布教を許可、キリスト教が入ってきた時も最初は布教を許可(寺社を破壊したキリシタンにガチギレした豊臣秀吉はキリスト教の布教を禁止した。その後キリシタンを迫害する。)のちに受け入れる。

 

つまり異文化の宗教であっても良い教えであれば布教を許可してきました。

 

「和」とは「文化と文化の融合」であり、日本の骨格を作ってきた「融合の精神」となります。

 

和室とは何?

 

ウェキペディアによれば、和室とは「伝統的な日本の家屋に特有の、畳を敷き詰めた部屋」と定義されています。

 

基本的には木材を中心に使い、壁は土壁・砂壁で塗られ、障子で柔らかく光を取り入れ、空間を襖で仕切った部屋。

 

日本に住んでいたら一度は見たことがある部屋だと思いますが、実際はどんな空間で何に使う部屋なのでしょう。

 

和室は何の部屋?

みなさんは和室を何に使っていますか?

 

客間ですか?寝室ですか?食卓を囲む場所ですか?子供の遊ぶスペースですか?もしくは物置?

 

実は和室の使い方に関するアンケート調査で「和室は何に使えばわからない」が多数となっています。

 

つまり世間一般的には和室が何の部屋かわからない人が多数であるということです。

 

では和室とは一体、何の部屋なのでしょうか。

 

まず、和室というのは日本特有の文化的な部屋であるということ。

 

生活での話ですが高温多湿なアジア地域を除き、海外では履物を脱いで床に座る習慣はほとんどありません。

 

ですが、「ある行為」をする時だけ海外の多くの国でも履物を脱いで座る場合はあります。

 

それは「聖なる場所」に踏み入れる時です。

 

聖なる場所とは宗教においての神聖な場所であり、寺院や一部の教会のことを指します。

 

つまり、聖なる空間に入るときは履物を脱がなくてはいけないのです。

 

では和室は聖なる空間なのでしょうか。

 

確かに和室には御仏壇があります。

 

和室が祈りの空間であることは否定しようがありませんが、「聖なる」と言われると違和感があるのも事実です。

 

おそらくスピリチュアル的な事ではなく、和室は人を平等に繋ぐ空間であったのだと思います。

 

千利休が目指した空間

みなさんは千利休を知っていますか?

 

千利休は侘び茶を完成させ、畳を敷いた茶道を広めたと言われている人物です。

 

そんな彼が目指した空間は革新的なのに、とてもシンプルなものでした。

 

茶室 澄洽庵: 柳瀬真澄建築設計工房 Masumi Yanase Architect Officeが手掛けた和室です。

 

 

千利休が目指したお茶室は、余計なものを極限まで削り、自然的で、大きな空間ではなく小さな空間「小間」というものです。
※小間とは四畳半より狭いお茶室のことで、京都の大徳寺などで見られる。
また、この茶道というのは貴族であろうが、将軍であろうが、農民であろうが、お茶室(庭も含めて)に入った瞬間、皆平等にならねばなりません。
普通の国であれば、身分が決められていた時代に平等なんて言葉はありえなかったと思います。
これも日本らしい和の文化なのだと感じます。
千利休はお客様をもてなす心についてこのように語っています。

花は野の花のごとく生け、刻限は早め、早めにして、雨降らずとも雨具の用意をし、お客の心を心とするのです

千利休

 

「炭の火はお湯の沸く程度にしなさい。お湯は飲みやすいように熱からず、ぬるからず、夏は涼しげに、冬はいかにも暖かく、花は野の花のごとく生け、刻限は早め、早めにして、雨降らずとも雨具の用意をし、お客の心を心とするのです。」

 

 

このような、もてなす心と茶道の平等な精神がお茶室に影響を与えた側面もあるのかもしれません。

 

融合の空間

結局、和室ってどんな空間なの?

 

これまで色々と和室に関して説明してきましたが、最終的に和室とは何か答えは出ていません。

 

祈りの空間?聖なる空間?もてなしの空間?

 

どれも正解のような気もしますが、違う気もします。

 

考えているうちに、ある答えにたどり着きました。

 

それらを融合した空間こそ和室なのではないかと。

 

畳は自然物と人工物の融合ですが、和室で使われている材料も全部融合した物によって出来ています。

 

和室は自然物と人工物と文化を融合させた融合の空間であるのかもしれない。

 

そうであるなら和室がどのような空間なのか、どう使うのか答えは出てきます。

 

祈りの空間でもあり、もてなしの空間でもあり、子供が遊ぶ空間でもあり、寝室的な空間でもあり、使い方は自由です。

 

ただ、融合によって得られる美は格別で、立体的な造形の触覚や自然の香りがする嗅覚、時が過ぎれば部屋の景色が変わる視覚など極めて日本的な空間です。

 

物置にするには勿体無いような・・・・気もします。

 

もし、これが「和室とは何か」の答えなら融合というのはシンプルでなくてはいけません。

 

融合してゴチャゴチャの派手になってしまえば千利休の想いに反してしまうことになります。

 

 

 

 

もし和室が融合の空間と再定義されれば、和室の可能性はもっと広がります。

 

私たち職人も・・・・。

最後に

 

いかがだったでしょう。

 

畳って何かな?和って何かな?和室ってどんな空間なのかな?と少しでも興味を持ってもらえたら記事を書いた意味があったと思います。

 

融合って言葉は昔から大好きな言葉でした。

 

私の世代がちょうど遊戯王(カードバトル)世代でブルーアイズホワイトドラゴンを三体集めては融合してブルーアイズアルティメットドラゴンにしてました。

 

まぁ知っている人はわかると思いますが、ブルーアイズって融合しない方がいいんです(笑)

 

それがわかってても何故か融合したかった。

 

もしかしたら子供の頃から「融合による美」に近いものを感じとっていたのかもしれません。

 

皆さんも同じような経験ないですか(笑)

 

読んでいただきありがとうございました。

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