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みなさん、こんにちは!畳製作一級技能士の樋口です。今回は、弟子の一日とは?畳職人の修行を解説します。

 

 

畳職人の修行とは?

 

畳職人になるには三つの方法があります。

 

一つ目は、畳屋もしくは畳の施工を含めた内装会社に就職すること。

 

二つ目は、茨城県や埼玉県、福岡県にある畳の訓練校に入学すること。

 

▼畳の学校はこちら:畳の学校って知ってる?|京都伏見区にある京都畳技術専門学院を紹介 

 

三つ目は、3年8ヶ月京都に修行に行くことです。(畳の学校も含む)

 

※3年8ヶ月とは、京都における畳職人の修行期間。詳しくは下のブログ記事をご覧ください。

 

▼畳職人になるにはこちら:畳職人になるにはどうすればいいの?|一級畳技能士になるまでの過程を紹介 

 

私は、京都に修行に行ったのですが、世間一般的には畳の修行とは何だ?とよくわからないのではないかと思います。

 

そこで今回は、弟子の一日とは?畳職人の修行を解説します。

 

 

畳職人の修行について理解してもらえたら嬉しいです。

 

畳職人の修行を解説

 

師匠とは?弟子とは?丁稚奉公とは?

師匠とは、学問または武術・芸術の師。先生。

弟子とは、師について個人的なつながりを持って仕えながら、学問や技芸などの教えを受ける人。門人。門弟。ていし。また、職人の徒弟。

丁稚奉公とは、職人・商家などに年季奉公をする少年。雑用や使い走りをした。「でし(弟子)」の音変化という

 

畳職人の修行とは、畳の技術者(師匠)に弟子入り(丁稚奉公)する行動を表す言葉になります。

 

とはいえ、言葉だけではよくわかりませんよね。

 

お客様に「京都で修行しました」と言っても・・・。

 

 

え?京都で修行したの?すごい!修行って大変だったでしょう。

 

修行した!って言うと「地獄のような日々を経験した青年」と勘違いするお客様もいて、なんか申し訳ないなという気持ちになってしまいます。(信頼構築に役立ったらいいな。くらいの気持ちで言っただけなんですけどね)

 

修行といっても過酷さを極める僧侶の修行と違って、そこまで厳しいものではありません。

 

では一体どういったものなのか。畳職人の修行を紹介していきます。

 

弟子の一日とは?

 

1日のスケジュール

※私の弟子時代のスケジュールなので今は少し変わっているかもしれません。あくまで参考までに!

 

 

※画像に使用したアプリ:1日管理カレンダー 円スケジュールのカレンダー

 

右のグラフが畳の学校がある日のスケジュール。左が通常の日のスケジュール。

 

だいたいの睡眠時間は24時〜6時過ぎの六時間くらい。(たまに寝坊する)

 

その後、歯を磨いたり、ちょっと髪の毛イジったり、眉毛切ったり、ヒゲ剃ったりと色々と準備します。

 

6時50分くらいから朝食なので、それまでに準備を終えて「NHKのおはよう日本」を見ながらご飯を食べます。

 

食べ終わったら、作業場に降りて先輩のコーヒーを入れたり、包丁を研いたり、縫い糸を作ったり、機械糸を巻いたり、機械に油を注したり、ゴミを倉庫に持っていったり、材料を運んだり、と色々します。

 

ここまでが朝のルーティンで、必ずやるべきことです。

 

この後は、基本的に毎日違う予定が組まれます。

 

例えば、畳の解体作業。畳表のからくり(かがり、端止め)、前立て、巻きたおし(返し)など色々です。

 

【畳職人/Tatami 】畳の作り方|からくり(かがり)

 

 ※こちらの作業は「からくり(かがり)」といって、最初に習う基本中の基本の作業です。やってる内容は簡単で、畳表がほつれてこない為に端を止める作業になります。ちなみに麻、麻綿W、麻Wのみの作業で、綿シングルや綿Wの畳表はからくりをすることはありません。手を抜いてるわけではなく、ボンドや接着剤でも接着するからです。

 

 

こちらは框を綴じてる画像になります。毎回伏せ框するわけでなく、上綴じの場合の方が多いです。(上綴じの良い画像が無かった)

 

 

こちらは表替え時の巻きたおし(返し)の作業です。簡単に説明すれば、畳の縁を床に縫い合わせています。

 

このような作業を1日やる日もあれば、ずっと外回りして畳を引き上げたり、お客様のお宅に納品したり、畳の寸法を取りに行ったり、ゴミを捨てに行ったりします。

 

また上敷きの発注が入れば上敷きを作製したり、有職系の仕事が入れば有職畳を作ったりします。(四年目くらい)

 

 

※こちらの画像は簡易的な有職畳になります。本式ではないので、そこまで難しいものではありません。

 

そんなこんなで午前中はあっという間に終わってしまいます。

 

12時から45分間の昼休憩が入ると、急いでご飯を食べてお昼寝に入ります。

 

お昼寝は本当にオススメなので皆さんも是非お試しください。

 

▼パワーナップの記事はこちら:【パワーナップ】野比のび太は寝過ぎ?|睡眠不足はパワーナップで補おう 

 

12時45分から午後の仕事が再スタートされますが、業務内容は午前中のやり残した作業か、新しく入ってきた仕事のどっちかです。

 

畳の学校が無い日は、このまま18時前まで作業をしますが、畳の学校がある日は午後16時40分頃に片付けを開始し、そそくさと撤収します。

 

▼畳の学校についてはこちら:畳の学校って知ってる?|京都伏見区にある京都畳技術専門学院を紹介 

 

撤収したら夕食を食べ、学校のある伏見まで車で移動し、勉学に励みます。

 

授業が終わったら、みんなと談笑して帰路につく。風呂入って自由時間を過ごして眠くなったら寝床へ。これで1日終了です。

 

学校が無い場合は、18時まで仕事をして夕食を食べ、自主練に励みます。

 

自主練とかいうと「意識高い」と思われるかもしれませんが、我々京都畳競技会という悪夢のイベントがあるので、義務感で練習しています。

 

自主練が終わるとお風呂に入って、自由時間を過ごします。

 

この自由時間の中で、クラブに行ったり、飲みに行ったり、山中越えに行ったり、京丹波に行ったり、色々と遊びまくります。

 

後は家に帰って眠る。これが弟子の一日です。

 

 

これまでのことを総括すると、畳職人の修行といっても全然遊べるし、そこまでキツい業務をやらされるわけではありません。

 

「職人」として一人前扱いになった後の方が、時間にゆとりはありますが、キツい業務と責任が掛かってくるので個人的には大変だと思います。

 

修行とは守破離である

 

そもそも修行とは何だ?

 

皆さんは修行と聞いて何を思い浮かべますか?

 

キツい。苦しい。大変そう。

 

なんかネガティブっぽいイメージばかりの言葉が羅列しそうですね。

 

とはいえ、修行とはネガティヴなものでもなければ、ポジティブなものでもないと思います。

 

では、一体「修行」とは何か。

 

答えは簡単で「守破離」だと思います。

 

守破離(しゅはり)とは、日本の茶道や武道などの芸道・芸術における師弟関係のあり方の一つであり、それらの修業における過程を示したもの。 日本において芸事の文化が発展、進化してきた創造的な過程のベースとなっている思想で、そのプロセスを「守」「破」「離」の3段階で表している。

 

「守」とは、師匠の言いつけ通り守って仕事をすること。

 

「破」とは、師匠の言いつけを破って仕事をすること。

 

「離」とは、師匠の元を離れ独自の手法で仕事をすること。

 

これら一連の修行プロセスを守破離と呼びます。

 

では、畳職人の修行における守破離とは何か紹介していきます。

 

 

【守】言われた通り、見て覚えた通りに仕事をする

 

畳修行における「守」とは、言われた通り、見て覚えた通りに仕事をすることです。

 

職人の世界では見て覚えろ!が通説なので”真似をして作業をする”といった方が正しいかもしれません。

 

私が畳の世界に足を踏み入れた時は、畳に関して何一つ知りませんでした。

 

つまり無の状態です。

 

この「無の状態」から早く「有の状態」にもっていく為には、上手い人の真似をしてガンガン数をこなすことが最短ルートと考えられています。

 

この辺はブログ記事を書くのにも似ているのかな。

 

ただ注意すべきことがあります。

 

「守」は、深く潜れば潜るほどバイアスがかかってしまいます。

 

尊敬する方の教えは尊い。この考え方は決して悪くないのですが、新しい概念を用いる時に邪魔になるのもまた真実です。

 

中途半端な「守」もよくないですが、入れ込みすぎるのもよくないことをお伝えしておきます。

 

 

 

【破】違うやり方を学び修めに行く

 

 

畳修行における「破」とは、師匠や先輩と違うやり方を学び修めに行くことです。

 

個人的に本当の修行はここからだと思っています。

 

修行とは教えを与えてもらえるものだと勘違いしている方が多いようですが、修行とは自ら学び修めに行くものです。

 

つまり「守」は与えてもらうことであり、修行の前の段階。基礎を習っているだけなので修行ではありません。

 

だからといって「守」を適当に扱うべきではありませんが、大事なのは「守(基礎)」にこだわり過ぎないこと。

 

基本的にしっかり学んでいれば、いつでも「守」に戻ることができるので、違うやり方をドンドン学び修めて行く「破」の気持ちを優先して持ってもらいたいと思います。

 

 

【離】独自の手法

 

 

畳修行における「離」とは、独自の手法を追い求めることです。

 

この「離」には終わりも、正解も、完成もないと思っています。

 

あるのはオリジナリティの獲得と終わりなき技能習得への欲求だけです。

 

昔、人生は修行だ!と言って叩かれた経営者がいました。その時の意味とはだいぶ異なりますが、私も人生は修行だと思っています。

 

瓦解を恐れず言えば、人生は自分のものです。

 

自分とは何かを追求することが人生の目的とも言えます。

 

つまり守破離は人生観に基づいた修行プロセスなのではないかと私は思っています。

 

修行は職人たちだけのものではなく、みんなも現在進行形で修行中だと言える。私はそう考えています。

 

以上、畳職人の修行を解説でした。

 

最後に

いかがだったでしょう。

 

畳職人の修行とは何かわかりましたか?

 

修行について少しでも理解が深まれば幸いです。

 

修行は労働基準法を無視している。

 

たまにこのような意見が聞こえてきます。

 

確かにフリーランス的な扱いだからか、労働時間とか結構オーバーしてるし、休みも少ないのは間違いありません。

 

ただ、あの頃頑張ったから今お金を稼げていますし、ブログ記事のネタにもなっています。

 

批判しようと思えばいくらでも粗は見つかりますが、都合の良いところだけ見るのはアンフェアというものです。

 

選択する自由があるのだから嫌だったら選ばなければいい。私はそう思います。

 

 

読んでいただきありがとうございました。

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