今回は、私と物語について語りたいと思います。いつも読んで下さっている方も、まだ読んだことない方も知っていただけたら嬉しいです。

私と物語

 

京都での修行時代をもとにした小説『京都物語』を書き始めて約半年。直近で24話まで続いています。これも読んで下さる読者のお陰です。有難うございます。

 

京都物語を書こうと思ったキッカケ

 

京都物語を書こうと思ったキッカケは、私の京都で体験した物語が面白かったのと、畳に興味ない層に向けてのマーケティング戦略の一つでした。マーケティング効果としては薄いものの、日に日に読者の数も増えていき、イイネスタンプやポイントを貰えるようになりました。成果は皆無としても己の承認欲求が満たされているわけですから、イーブンとしましょう。これからも想い出に浸りながら気楽に書いていこうと思っていますので、宜しくお願い致します。

 

寓話小説との出会い

 

さて。京都物語を書く以前にも私は小説を書いた事があります。というか、何回かあります。昔から物語が好きで、現実世界より美しく輝いている文学世界の方が幸せを感じられた。だから自分も小説を書きたい!と思った事が最初です。

 

そして、そのキッカケとなったのが時雨沢恵一先生のキノの旅でした。私がまだ小学生の頃だったと思います。私の三軒隣の本屋に電撃文庫の特設コーナーが出来て、その中心にキノの旅が平積みされて置かれていました。私はキノの可愛い表紙に魅了され即購入、一心不乱に読み耽ったのを今でも覚えています。

 

キノの旅とは、現代社会にも通じる寓話小説です。キノが相棒のエルメスと旅をしながら、色々な国とそこに住む様々な人々と触れ合い世界を認識していく物語になります。私はキノの旅を読んで世の中には色々な価値観がある事を知ったし、『正しい』なんてこの世にないのかもしれないと思うようになりました。大人になった今でも、キノの旅を手に取る度に正しいとは何か?考えさせられています。

 

そんなキノの旅がキッカケで寓話小説を書きたい!と思ったのですが、子供の私が簡単にネタを見つけられるわけもなく、途方に暮れていました。

 

高校二年生の時に初めて書いた小説

 

月日は流れ。私が高校生の頃、所属していた野球部でボールが一個無くなる事件が発生し、部員全員で探すことになりました。私も野球部員のピーヤと一緒に無くなったボールを探していたのですが、グランドの裏側でアリの集団を目撃し、アリ達の行く末が気になってピーヤと共に眺めていました。アリと言えば、皆んなが縦に並んで同じ向きに向かって進んでいくのが普通ですよね。しかし、私たちの眼前にいるアリ達は、統率が取れておらず、皆バラバラに行動していました。もしかしたら女王アリが死んだのかもしれない。だからアリ達は統率が取れず、どうすればいいのかわからない状況に陥ってしまったのかもしれない。私はこの時、「これだ!」と閃きました。

 

高校二年生の時に初めて書いた小説のあらすじ

 

嬢王アリの独裁が続く土の中。アリ達の不満は爆発寸前だった。過酷な労働環境、死と隣合わせの外の世界での運び屋仕事、何しろ1日も休みなく睡眠時間は5時間。酷使されるアリ達は我慢の限界を超えました。「嬢王アリを殺そう」一匹のアリが呟いた。皆は愕然としたが、「お、おう。殺そう」「おー殺そう」の声は次第に強くなっていく。そこでアリ達は総出で計画を立てることにします。嬢王アリを守る親兵隊の隙を突いて嬢王アリの寝込みに襲撃しようと。繰り返し練られた作戦は見事大成功。嬢王アリは死にアリ達は自由を手に入れるのでした。ところが、アリ達は自分たちで動く事ができない。どうすればいいのか、何をすればいいのかわからない。何も決められないアリ達は次第に仲違いしていき「俺がボスだ」「いや、俺こそがボスだ」と言い合いになる。そして内乱が勃発。殺し合いに発展し、最後は皆んな死んでしまったのでした。

 

と、このような話です。必ずしも私たちの価値観で正しさを追求しても、皆んながみんな幸せになるとは限らない。独裁政治が機能し、強制労働を強いられていても無自覚に働いている方が幸せな場合もある。という事をこの小説では言いたかった。この小説は読売新聞のなんかに応募したのですが、結局のところ賞を取ることは出来ずにお蔵入りになりました。

 

小説を書く理由とは?

 

それからは、つがいの鳥が不倫する小説や豚が人間を飼育する小説などを書いては御蔵入り、書いては御蔵入りを繰り返していました。なんで応募しなかったのかと問われれば返答に困ってしまうのですが、自信がなかったのが一番大きかった理由かもしれません。ジブリ作品の中に『耳をすませば』という映画がありますが、小説を初めて書いた月島雫が、おじいさんに見せた時、不安で泣いてしまった描写と同じ気持ちだったのかもしれません。

 

作品なんてのは自分が一番よくわかっている。書きたい事が纏まっていないことも、拙い文章なのも、まだ磨かれていないただの石であることも。素晴らしい小説家の作品を知っているからこそ、自分のレベルが果てしないほど遠いことを理解している。

 

でも、書きたい気持ちはどうしようも抑えられません。そこにペンがあれば文章を作ってしまう。面白い人間達の劇場を見ると物語にしたくなってしまう。たとえ誰かに読まれなくても書き続けてしまう。一種の病気でしょうか。これが私が小説を書く理由です。

 

以上、私と物語でした。

 

読んでいただき有難うございました。

 

もし宜しければ、小説の方も読んで頂ければ嬉しいです。

 

▼小説家になろう:https://ncode.syosetu.com/n2209fx/

▼ノベルアップ+:https://novelup.plus/story/784584471/447762225

▼カクヨム:https://kakuyomu.jp/works/1177354054892770857/episodes/1177354054892770868

▼note:https://note.com/higu_yuu/n/n0bcdca13821d

関連キーワード
プロフィールの関連記事
  • 【畳屋ブログ】畳職人の私がブログを書く5つの理由
  • 30万円で買った軽トラックに乗って一年が経ちました
  • 【ランチ確定】職人のお昼ご飯は「おにぎり」が最高だと思うって話
  • 「休日何してる?」を考えてみたら「休日はいらない」という答えになった
  • 最初に読んで欲しい人気オススメ10記事
  • 【畳職人の私小説】京都での修行体験をもとにした長編小説
おすすめの記事