
名刺がわりの小説10選
ツイッターでは#名刺がわりの小説10選というハッシュタグが流行っていますね。
私もそれに便乗して名刺がわりに好きな小説10選を投稿しました。
時雨沢恵一「キノの旅」
恩田陸「夜のピクニック」
真山仁「ハゲタカ」
パウロ・コエーリョ「不倫」
ティムール・ヴェルメシュ「帰ってきたヒトラー」
カルロ・ゼン「幼女戦記」
森見登美彦「四畳半神話大系」
原田マハ「サロメ」
渡辺淳一「失楽園」
川端康成「雪国」— 十三ジュウサン@ブログ×小説家になろう×畳職人 (@Hyu_0078) August 26, 2019
どれも素晴らしい作品で私の人生に影響を与えてくれた名作の数々です。
今回はこれに2選プラスして【名刺がわりの小説10選】筆者がおすすめする小説12選を紹介&解説します。
「好きな小説一緒だ」「へ〜面白そう」とか思ってもらえたら嬉しいです。
目次
【名刺がわりの小説10選】筆者がおすすめする小説12選
・恩田陸「夜のピクニック」
・真山仁「ハゲタカ」
・パウロ・コエーリョ「不倫」
・ティムール・ヴェルメシュ「帰ってきたヒトラー」
・カルロ・ゼン「幼女戦記」
・森見登美彦「四畳半神話大系」
・原田マハ「サロメ」
・渡辺淳一「失楽園」
・川端康成「雪国」
・(新)綿矢りさ「亜美ちゃんは美人(かわいそうだね?)」
・(新)司馬遼太郎「坂の上の雲」
時雨沢恵一「キノの旅」
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キノの旅 the Beautiful World (電撃文庫 し 8-1) 新品価格 |
旅人のキノが相棒でモトラド(二輪車で空を飛ばないもの)のエルメスと旅をしながら、様々な国を巡るという短編、1話完結型のファンタジーである。キノとエルメス以外にも、「師匠と相棒」「シズと陸」「フォトとソウ」が主人公となる話があり、他にもこの4者以外が主人公の話も稀にある。基本的にはキノら旅人が、毎話、独特の制度や技術、価値観を持つ国家や国民と関わるというストーリーで、そこに寓話の要素を持つ。本作はライトノベルにおける「寓話的異世界物語のさきがけ」という評価もある
恩田陸「夜のピクニック」
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全校生徒が24時間かけて80kmを歩く高校の伝統行事「歩行祭」。3年生の甲田貴子は、最後の歩行祭、1年に1度の特別なこの日に、自分の中で賭けをした。それは、クラスメイトの西脇融に声を掛けるということ。貴子は、恋心とは違うある理由から西脇を意識していたが、一度も話をしたことがなかった。しかし、ふたりの不自然な様子をクラスメイトは誤解して…。
真山仁「ハゲタカ」
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鷲津政彦は、ニューヨークでハゲタカファンドの世界に身を投じ、ゴールデン・イーグル(イヌワシ)と異名をとる凄腕ファンドマネージャーとなった。彼は、外資系投資ファンド「ホライズン・キャピタル」の代表取締役として1997年に日本へ帰国した。当時、大手都市銀行の三葉銀行は不良債権処理の一環としてバルクセール(不良債権の一括売却)を予定しており、三葉銀行資産流動対策室長・芝野健夫と鷲津政彦とは取引の当事者同士として出会う。 バルクセール終了後、芝野は、ターンアラウンドマネージャー(企業再生家)として鷲津の元で働くよう誘われるが、鷲津の人柄に相容れないものを感じて断る。芝野はまた、三葉銀行の体質に疑問を持ったため、退職し、栃木県のスーパーマーケットのターンアラウンドマネージャーに転じる。 一方、鷲津は不良債権処理だけでは飽き足らず、本格的な企業買収に乗り出す。芝野の元上司であった三葉銀行専務の飯島亮介と裏の繋がりをつけた鷲津は、破綻した東京相愛銀行や債務超過していた大手菓子メーカー・太陽製菓などの買収に成功した。しかしながら、政府系地域再生ファンドを隠れ蓑として、日光の全面的な再開発計画を立てたものの、日本政府の干渉によって断念することになった。 以上の経緯の後で、鷲津が芝野と飯島に接近した本当の理由は、ビジネスに関するものではなく個人的なものであったことが明かされる。(ハゲタカⅠより)
パウロ・コエーリョ「不倫」
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「生きることとは愛すること」——。 優しい夫と二人の子どもに恵まれ、ジャーナリストとして活躍するリンダ。誰もが羨む暮らしを送る一方で彼女は、理由のわからない孤独や不安に苛まれ、変化すること、変わらないでいることに恐怖を感じはじめていた。そんな折り、再会したかつての恋人……。周囲を巻き込み、刺激と情熱に溺れ、すべてを失いかけたとき、現れた衝撃の真実。背徳の関係さえも、真実の愛を学ぶチャンスだったのだ
ティムール・ヴェルメシュ「帰ってきたヒトラー」
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1945年に自殺したアドルフ・ヒトラーは、自殺直前の記憶を失った状態でベルリンの空き地で目を覚ます。ヒトラーは戦争指導に戻るため総統地下壕に向かおうとするが、ベルリンの人々が自分を総統と認識していないことに疑問を抱く。ヒトラーは情報を得るために立ち寄ったキオスクで、自分がいる時代が2011年のベルリンであることに気付き衝撃を受け、空腹と疲労が重なりその場に倒れ込んでしまう。 倒れ込んだヒトラーは、キオスクの主人に介抱され目を覚ます。キオスクの主人はヒトラーを見て「ヒトラーそっくりの役者かコメディアン」だと思い込み、「店の常連の業界人に紹介するから、しばらく店で働いてくれないか」と頼み込んだ。地位も住処も失ったヒトラーは、生活の糧を得るため仕方なくキオスクで働き始めるが、数日後、キオスクの主人に紹介されたテレビ番組制作会社のゼンゼンブリンクとザヴァツキのスカウトを受け、コメディアンとしてトーク番組に出演することになる。また、専属秘書のヴェラ・クレマイヤーからパソコンの使い方を習い、「インターネッツ」や「ヴィキペディア」を通して情報を得て現代に適応していく。 ヒトラーはトーク番組でトルコ人を罵倒する演説を打つと、その映像がYouTubeにアップロードされ、一躍人気コメディアンとなる。ヒトラーはその後、タブロイド紙との騒動や極右政党への突撃取材など社会の反響を巻き起こし、ドイツで最も有名なコメディアンとなる。ヒトラーは自分の人気を「ナチズムを支持する国民の声」と解釈し、再び政界に進出することを考え事務所探しを始める。しかし、ヒトラーは「ドイツを冒涜した」としてネオナチから襲撃を受け重傷を負う。襲撃事件が報道されると、社会はヒトラーを「ネオナチの暴力に立ち向かうヒーロー」として持てはやし、政界からは与野党問わず入党依頼が舞い込んで来た。ヒトラーは療養先の病院で社会の動きを見つつ、司会を任された新番組の構想と選挙運動の準備を進めていた。
カルロ・ゼン「幼女戦記」
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金髪、碧眼そして白く透き通った肌の幼女が、空を飛び、容赦なく敵を撃ち落とす。 幼女らしい舌足らずさで軍を指揮する彼女の名はターニャ・デグレチャフ。 だが、その中身は、神の暴走により幼女へと生まれ変わることとなった日本のエリートサラリーマン。 効率化と自らの出世をなにより優先する幼女デグレチャフは、 帝国軍魔導士の中でも最も危険な存在へとなっていく
森見登美彦「四畳半神話大系」
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京都市を舞台に、京都大学3回生の男子学生が、1回生時に選んだサークルによって自らの大学生活をいかに変えていったか、その可能性を描く一人称小説。
原田マハ「サロメ」
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現代のロンドン。日本からビクトリア・アルバート美術館に派遣されている客員学芸員の甲斐祐也は、ロンドン大学のジェーン・マクノイアから、未発表版「サロメ」についての相談を受ける。 このオスカー・ワイルドの戯曲は、そのセンセーショナルな内容もさることながら、ある一人の画家を世に送り出したことでも有名だ。彼の名は、オーブリー・ビアズリー。 保険会社の職員だったオーブリー・ビアズリーは、1890年、18歳のときに本格的に絵を描き始め、オスカー・ワイルドに見出されて「サロメ」の挿絵で一躍有名になった後、肺結核のため25歳で早逝した。当初はフランス語で出版された「サロメ」の、英語訳出版の裏には、彼の姉で女優のメイベル、男色家としても知られたワイルドとその恋人のアルフレッド・ダグラスの、四つどもえの愛憎関係があった……。退廃とデカダンスに彩られた、時代の寵児と夭折の天才画家、美術史の驚くべき謎に迫る傑作長篇。
渡辺淳一「失楽園」
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凛子と久木はお互いに家庭を持つ身でありながら、真剣に深く愛し合ってゆく。己れの心に従い、育んだ"絶対愛"を純粋に貫こうとする2人。その行きつく先にあるものは……。人間が「楽園」から追放された理由である"性愛=エロス"を徹底的に求め合う男女を描き、人間とは何かを問うた、渡辺文学の最高傑作!
川端康成「雪国」
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『雪国』(ゆきぐに)は、川端康成の長編小説で、名作として国内外で名高い。雪国を訪れた男が、温泉町でひたむきに生きる女たちの諸相、ゆらめき、定めない命の各瞬間の純粋を見つめる物語。愛し生きる女の情熱の美しく哀しい徒労が、男の虚無に研ぎ澄まされた鏡のような心理の抒情に映されながら、美的に抽出されて描かれている。
綿矢りさ「亜美ちゃんは美人(かわいそうだね?)」
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『亜美ちゃんは美人』は『かわいそうだね?』に収録されている短編小説。可愛くて性格も良いクラスの人気者、亜美ちゃん。そんな亜美ちゃんをさかきちゃんは嫌いだった。とはいえ、さかきちゃんは「かわいいは権力。ダサいは死刑」の女性カーストの中で生き抜く為に亜美ちゃんと一緒にいる方が安泰であると考え行動を共にする。女性の共感を集めた綿矢先生の名作。
司馬遼太郎「坂の上の雲」
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『坂の上の雲』は司馬遼太郎の代表作の一つとして広く知られ、長編作品としては初めての近代物である。維新を経て新国家に生まれ変わった日本が、欧米列強にさかんに学びながら近代国家としての体制を整えてゆき、日清戦争など幾多の困難を乗り越えて、ついには日露戦争においてロシア帝国を破るまでを扱う。旧伊予国(愛媛県)松山出身で、日本陸軍における騎兵部隊の創設者である秋山好古、その実弟で海軍における海戦戦術の創案者である秋山真之、真之の親友で明治の文学史に大きな足跡を残した俳人正岡子規の3人を主人公に、彼らの人生を辿りながら物語が進行する。
以上、【名刺がわりの小説10選】筆者がおすすめする小説12選でした。
最後に
いかがでしたか。
どれも素晴らしい作品なのでぜひ読んでみて下さい。
実は私も京都の修行時代をもとにした小説を書いています。
個性的な人物が数多く登場する作品なので読んでもらえると嬉しいです。
読んで頂きありがとうございました。
▼自己紹介記事はこちら:【自己紹介プロフィール】樋口裕介