【樋口畳商店のお知らせ】久保式畳縫着機を導入しました

いつもお世話になっています。樋口畳商店です。今回は久保式畳縫着機を導入したお知らせになります。久保式畳縫着機とはどんな機械なのか、導入したことで畳製作がどう変わるのかお知らせできたらと思います。

久保式畳縫着機とは?

久保式畳縫着機とは、畳を縫う機械のこと。框縫、平刺し縫、返し縫いの全てができるオールマイティーな機械です。従来、畳の機械は框縫機と平刺し&返し縫い機の二台に別れています。

ですので、二台の機械を購入して設置するのが基本的なスタイルです。二台の機械を設置するということは、その分お店の面積を占拠してしまうことになります。

しかし、久保式畳縫着機は一台で全ての縫う作業が完結するので、樋口畳商店のように店の面積がそこまで大きくないお店にとっては場所を取らず効率的に畳製作ができるので最適な畳機械になります。

久保式畳縫着機の優れた特徴

樋口畳商店が久保式畳縫着機を導入した最大の理由は、縫う綺麗さにあります。京都では、久保式の機械で縫った畳じゃないと仕事を頼まないという職人や茶室の先生がいるほど絶大な支持を得ています。

実際、自分の目で見てもとんでもなく綺麗に縫えています。ボコボコの藁床以外なら間違いなく手縫いより綺麗です。

その秘密は、下から針を上げることにあります。従来の畳機械は全てミシンと同じように上から下に針が動きます。針が床を貫通したところで糸をかけてまた上に戻る。この際に糸の締まりや針穴に掛かる比重により平刺し縫がボコボコしてしまうのです。

一方、久保式畳縫着機は下から上に針を上げます。下から針の圧力が加わるので畳縁の縫う側に直接の圧力がかからず、とても綺麗に縫えるわけです。

これを開発した久保さんは本当に素晴らしいと思います。最高の機械です。ありがとうございます。

久保式畳縫着機を使ってやりたいこと

厚さ15㎜のクオリティを上げたい。樋口畳商店では、折りたためる畳マットレスという商品を販売しています。これまで折りたためる畳マットレスは全て手縫いで作っていました。

手縫いで作っていると聞くとお客様は喜ばれるかもしれませんが、厚さ15㎜の手縫いはそこまで綺麗なものではありません。なぜなら針穴が大きくなってヘリ側がシュワシュワするからです。

お客様からクレームがあったわけではありませんが、職人としてずっと気になっていました。なんとか綺麗に縫える方法はないかと模索していましたが、手縫いではどうにもなりませんでした。

そこで久保式畳縫着機です。厚さ15㎜の縫う綺麗さは手縫いするより遥かに綺麗に縫うことができます。これにより、これまで以上にハイクオリティーな折りたためる畳マットレスを製作することが可能になります。

もちろん一般的な畳も綺麗に作ることができますので、是非ともご注文お待ちしております。

読んでいただきありがとうございました。

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