今回は畳職人でもわからない畳に関する用語を調べてみます。
お客様に好きだと言ってもらえるのは、とても嬉しいことですが。
正直、畳パネルって何のことだろう・・・。置き畳のことかな?貼るタイプの畳のことかな?って頭は?マークで一杯になりました。
もちろん最近まで、畳パネルなんて言葉聞いたこともなかったし、新しい畳の商品でも開発されたのかと思って急いで調べてみました。
結果から言うと畳パネルって商品はありませんでした。
しかも色々と調べていくとタイル畳、畳カーペット、フロア畳など色々な畳の用語があることに気がつきました。その中でイメージできるのもありますが、曖昧な表現なために、違う別の畳商品と間違えてしまいそうだなと感じました。
そこで今回は、畳パネルってなに?畳職人でもわからない畳に関する用語を調べてみたという内容になります。お客様には『業者にこう伝えて欲しい』という要望記事になり、畳屋や工務店、大工さんには『お客様の言っている畳用語は、こう言う意味か』という解説記事になったら良いと思います。
畳職人でもわからない畳に関する用語を調べてみた
・タイル畳ってなに?
・畳カーペットってなに?
・フロア畳ってなに?
畳パネルってなに?
畳パネルとは正方形の規格サイズで作られた置き畳もしくは貼るタイプの畳のことだと思います。
パネルとは建築用語で規格の寸法・仕様で製造された板のことを言います。畳は畳のことでしょうから規格寸法で作られた畳のことだろうと思います。
ただ、畳パネルが置き畳なのか、貼るタイプの畳なのかはわかりません。
畳パネルの代わりになる言葉
- 正方形の置き畳(貼るタイプの畳)
- 江戸間(京間、中京間)サイズの置き畳(貼るタイプの畳)
- 規格寸法で作られた正方形の置き畳(貼るタイプの畳)
ちなみにパネル型の置き畳という商品はあります。こちらの商品だったら正方形の規格サイズで作られた置き畳なんだなとわかるので、すぐに理解できます。
タイル畳ってなに?
タイル畳とは畳の機械メーカーである極東産機株式会社が出している畳型の防炎洗えるタイルカーペットのことです。
タイルカーペットとは主にナイロンやポリプロピレンで出来ているオフィスなどに敷かれている四角形のカーペットのことです。それを畳の姿形に似せて作られたカーペットになります。
タイル畳は水に強いことから主に温泉旅館の脱衣所などで使われています。
防炎 洗える タイル畳 スタンダード 450×450mm 厚7mm 1枚 タイルカーペットのような簡単施工 価格:2,200円 |
他にも違う業者が出しているタイル畳の商品がありました。ただ、どれもタイルカーペットの畳タイプで間違いありません。とはいえ、値段と大きさに違いがあるので、もし購入する方はよくチェックをしてからお買い上げください。
畳カーペットってなに?
畳カーペットとは天然藺草または和紙表または化学表を編み込んで作られた敷物のことです。
カーペットとは敷物の総称らしいのですが、カーペット屋さんでもカーペットの定義がバラバラでよくわりません。一応大きさでラグとカーペットを使い分けている地域もあるそうです。
ちなみにい草ラグや畳ラグ、い草カーペット、寝ござ、畳マット、い草マットなどこの種類の用語はめちゃめちゃあります。
もう面倒なので、今後は上敷きと呼びましょう。
フロア畳ってなに?
フロア畳とは化学表『MIGUSA』の製造販売メーカーであるセキスイの置き畳商品になります。
フロアとは床のことです。フロア畳は床に敷いて使うタイプの置き畳ということになります。畳パネルと似ていると言えば似ていますね。
フロア畳の特徴は撥水機能がある化学表を使っていること。子供でも安心して使える素材であること。おしゃれなデザインであること。です。
一方で、料金が高い。天然い草のような香りや吸湿機能がないことがデメリットになっています。
個人的にアースカラーが大好きで、よくお客様におすすめしている商品です。
https://youtu.be/9-XiC1MrdLc
ちなみにオーダーメイド(サイズやクッション材など)で無ければネットで購入することも可能です。
置き畳 アースカラー 全8色 おしゃれ migusaおもて セキスイ ユニット畳 琉球畳 国産 サイズオーダー無料 60~90cmサイズ サムライカーペット 価格:8,580円 |
少し小さめのサイズですが、気になる方はチェックしてみてください。
以上、畳パネルってなに?畳職人でもわからない畳に関する用語を調べてみたでした。
最後に
外国人が名付けているのか、若い建築士さんが西洋かぶれの横文字大好きで使っているのかはわかりませんが、いま新しい畳用語がバンバン生まれています。
お客様に非はありませんが、何にせよ建築業界にとってはあまり良いことではありませんよね。
家って自分一人で建てるわけではなく、みんなの協力があって家が建ちます。だから、なるべくみんながわかる言葉を使って曖昧な表現を無くしていかなければなりません。
もちろんわからなかったら聞けば良いのですが、それだって時間の無駄です。初めからわかる言葉、伝わりそうな言葉があるのだから変に変換する必要はなく、シンプルな言葉で届けましょう。
読んでいただきありがとうございました。