・畳の上に上敷きを敷く前にやっておくことって何?
みなさん、こんにちは!畳職人の樋口です。今回は、畳の上にゴザを敷いても大丈夫?上敷きを敷く前にやっておくことを紹介します。
畳の上に上敷きゴザを敷こうと考えている方の参考になれば幸いです。
畳の上にゴザを敷いても大丈夫?
結論から言えば、畳の上にゴザを敷いても大丈夫!何も問題はありません。
ただし、気をつけないといけないこともあります。それは湿気とホコリです。絨毯やカーペット、ラグに比べてゴザは調湿機能に優れていますので、湿気の不安は少ないかと思いますが、湿度が高い時期に上敷きを敷くとカビが発生する可能性も十分にあります。
また、湿気がすごい日とかだとイグサの匂いが強くなると言われ、安価なゴザだと臭く感じる方がいらっしゃると聞いています。匂いは主観なので一概に言えませんが、気になる方は注意が必要です。
ホコリは、言うなればダニの餌になってしまうもの。人間の垢や髪の毛なども含まれます。畳とゴザの間にホコリがたまっていれば、後々ダニが発生する原因になります。ゴザを敷く際は、湿気に加えてホコリにも気をつけましょう。
それでは、上敷きを敷く前にやっておくことを紹介します。
上敷きを敷く前にやっておくこと
2.掃除機を掛ける
3.厚みを調整する
4.防虫防湿シート
1.畳を乾燥させること
上敷きを敷く前に、まずは畳を乾燥させましょう。乾燥のやり方は除湿機、エアコンの除湿機能、窓を開けての換気などで構いません。なるべくしっかり畳を乾燥させてください。
ちなみに雨の日に上敷きを敷くのはおすすめできません。できれば晴れた日。かなわない場合は曇りの日に上敷きを敷くようにしましょう。
2.掃除機を掛ける
上敷きを敷く前は必ず掃除機(または箒)で掃除しましょう。掃除機は畳の目に沿ってあてていただくとよくホコリがとれて綺麗になります。
また、畳を一度拭きたいという方は、乾拭き又は硬く絞った雑巾を畳の目に沿って拭いていきましょう。硬く絞った雑巾で拭いた後は、もう一度乾かすようにしましょう。
これが上敷きを敷く前に必ずやっておくことですが、時間とお金に余裕がある方は次の二つもおすすめなので、ぜひ試してもらえればと思います。
3.厚みを調整する
上敷きを敷く前にダンボールなどで畳の厚さを調整しよう。これは上敷きを敷いた後、ボコボコした感覚を減少させるために行う方法で、傷んでいる(へっこんでいる)畳の部分に合わせてダンボールを切って貼る(できれば養生テープ。無ければガムテープでも構いません)簡易的な応急処置です。
これをすることにより、上敷きを敷いた後の見栄えも綺麗になります。
ちなみに、畳屋は畳表の切れ端やCFの切れ端を畳の下に潜らせて厚さを調整します。その方が、より綺麗に厚さ調整ができるからです。ただ、一般の方は畳を持ち上げる術がないので無理かもしれませんが、参考まで知っておいてもらえたらと思います。
4.防虫防湿シート
カビとダニが怖い、不安という方は、上敷きを敷く前に防虫防湿シートを敷くことをおすすめします。防虫防湿シートとは防ダニ、防カビ効果が期待できるシートのことで、本来は畳表と床の間に包み込んで使用したり、畳と床の間に敷いて使うシートになります。
▼関連記事:防虫シートはどれくらい効果があるの?|畳や敷物に人気おすすめ防虫紙
防虫防湿シートは何種類かありますので、お値段は一概に言えませんが、一帖1千円〜2、3千円前後かと思います。気になる方は関連記事をチェックしてみてください。
以上、畳の上にゴザを敷いても大丈夫?上敷きを敷く前にやっておくことでした。
最後に
いかがでしたか。このブログ記事は参考になりましたでしょうか。他にも畳の上に敷いて大丈夫?はシリーズ化しているので、気になる記事があればチェックしてみてください。
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