皆さん、こんにちは!樋口畳商店の樋口です。今回は樋口畳商店が製造販売するオリジナル置き畳を紹介します。
デザイン置き畳を探している方、手縫いで作った置き畳がどんなものか気になる方の参考になれば嬉しいです。
そもそも置き畳とは?
樋口畳商店オリジナル置き畳を紹介する前に、そもそも置き畳とはどんな商品なのか。置き畳はどんな特徴があるのかを紹介します。
置き畳とは、フローリングに置いて使う畳のこと。御自宅に和室がなくても工事の必要無しに簡単に設置できるので、若い方からご高齢の方まで幅広い人気がある商品になります。
ちなみに樋口畳商店で置き畳を購入されたお客様は、寝室であったり、リビングであったり、保育園であったりと様々な部屋、スペースで置き畳をお使いいただいているようです。
置き畳の特徴
・置き畳はデザイン性がある
・置き畳はズレる
置き畳には三つの特徴があります。ひとつめは置き畳はどこにでも置けること。リビングでも寝室でも客間でも簡単に置けますし、保育園のお昼寝する時や従業員部屋、リラックスルームなどにも簡単に設置できます。
ふたつめは、デザイン性があること。従来の畳はちょっと古くさいなんて感じる方もいらっしゃるかもしれません。最近の置き畳はそのイメージを払拭。様々なカラーの置き畳が販売されています。
とはいえ、デザインというのは畳だけがよければいいわけではありません。空間の中でマッチしていなければどんな色でも形でも不協和音に感じてしまいます。
和室は特にそれが難しい。和室は自然色が強い部屋ですから、人工的な色や形は和室という空間の中で違和感を覚えてしまう。
しかし、置き畳であれば和室に限定されることがない。つまり、洋風の部屋やアジアンテイストの部屋、北欧風の部屋に合わせて畳のデザインを決めることができるのです。
とはいえ、置き畳はメリットばかりではありません。それが三つめの置き畳はズレやすいことです。
楽天やAmazonのレビューを見てもらえばわかることですが、「置き畳がズレてしまう」という意見は非常に多いです。
樋口畳商店では置き畳がズレない対策として置き畳の裏側に滑り止めシート&フローリングに滑り止めシートのダブルスべり止めで対策しております。
ただ、これにもデメリットがあって、床暖房などをお使いになるご家庭は滑り止めシートがフローリングに粘着する可能性がある。(もちろん耐熱性がある滑り止めシートを使って、長時間の床暖房の使用を注意喚起もしている)
もし完璧にズレない置き畳を作るのであれば、大工さんに言って外枠が必要になってしまうのです。
とはいえ、そんなの面倒だし、お金もかかりますよね。そこで!樋口畳商店ではズレないし、折りたためる置き畳を製作しました。
【樋口畳商店オリジナル置き畳】折りたためる置き畳
樋口畳商店オリジナル商品の折りたためる置き畳とは、畳の縁と縁を縫い合わせ折りたためるように改良した置き畳のこと。
四つ折りにたためるので、配送にかかる費用を抑えることができる他、収納に場所をとらず、持ち運びもしやすいので、色々な使い方が可能になります。
折りたためる置き畳の材料
樋口畳商店オリジナル置き畳。折りたためる置き畳は四川産い草、国産い草、ダイケン和紙表、セキスイ化学表、炭配合畳表などで施工可能です。
最近では、格安で仕入れた高級な国産い草をアウトレット価格で提供しています。
中古品は一切なく全て新品。ただし、数量限定のうえ、いつ格安で買えるかわからないので入荷は未定になります。もしアウトレットの折りたためる置き畳が欲しい場合は、お問い合わせしていただきお待ちいただくか、樋口畳商店が運営するメルカリショップをご覧ください。
▼樋口畳商店メルカリショップについてはこちら:【畳屋メルカリShop】ワケありアウトレット畳商品を販売
折りたためる置き畳の特徴
・折りたためる置き畳は持ち運びが楽
・折りたためる置き畳は掃除がしやすい
折りたためる置き畳はズレにくい
折りたためる置き畳の特徴のひとつ、それは何と言ってもズレにくいこと。畳と畳を糸で縫って繋げてしまっているので、子供が激しく遊ぼうがほとんどズレません。
置き畳の裏面に滑り止めシート付ける必要もないので、床暖房のお家にも安心してお使いいただけます(とはいえ、長時間の床暖房使用はお控えください)。
折りたためる置き畳は持ち運びが楽
折りたためる置き畳は四つ折りにたためるので持ち運びが楽。ということは色々なお部屋に色々な場面で使えるということです。
例えば、子供が遊ぶスペースとして使いたい時、ゴロッとお昼寝スペースとして使いたい時はリビングに。来客の方が泊まる際はマットレスがわりに。普段は寝室で使いながら、リモートワークの時は休憩スペースとして。そんな使い方もできます。
ライフスタイルが多様化した現代だからこそ、折りたためる置き畳を活用していただきたいと思います。
折りたためる置き畳は掃除がしやすい
折りたためる置き畳は折りたためるので掃除がしやすいです。従来の置き畳はズレ防止の為に裏面に金具をはめ込みジョイントします(金具ではなくテープの場合もある)。
それも悪くはないですが、置き畳の隙間を掃除する際は金具を外して置き畳をどかしてと少々面倒ですよね。樋口畳商店の折りたためる置き畳は折りたためるので掃除したいところを折りたたんで掃除機を掛ければ完了。
しかも畳と畳を糸で縫い合わせているので、置き畳の隙間はほとんどありません。
折りたためる置き畳は衛生的なので子供にも安心してお使いいただけます。(掃除はこまめにお願いします)
▼折りたためる置き畳について詳しくはこちら:【折りたためる置き畳】国産麻綿Wくまモン畳縁の置き畳15㎜タイプ
折りたためる置き畳は人気商品の為、オンラインショップやメルカリに在庫がない場合がございます。お急ぎで購入したい方や江戸川区近辺(葛飾区、足立区、台東区、墨田区、江東区、千葉県、埼玉県)の方は直接お問い合わせください。
▼樋口畳商店へのお問い合わせはこちら:【お問い合わせフォーム】江戸川高校前樋口畳商店の連絡先
ここまで折りたためる置き畳を紹介致しました。折りたためる置き畳は京都で学んだ技術を使い作られた自信の商品ですが、ただデザイン性があるものではありません。
むしろ昔ながらの畳の姿そのものです。
伝統的技術は未来に向かなければ意味がない。そこで、わたしは伝統的技術を使ったこれまでにないデザイン置き畳を作ろうと決意し製造に至りました。
そのひとつがこれから紹介する手縫いでしか作れないデザイン置き畳です。
【樋口畳商店オリジナル置き畳】手縫いでしか作れないデザイン置き畳
デザイン置き畳の特徴は何と言っても置き畳なこと。
これまでデザイン性のある畳は敷き込みタイプが一般的でした。というのも畳はあくまで敷物。敷き込まなければ隙間が生まれ不細工な完成品になってしまうからです。
デザイン性がある畳は複雑な形、加工がされている為に余計に隙間が気になります。なのでデザイン性のある畳の場合は敷き込むか、分厚い藁床の畳にするかの二択になってしまうのです。
樋口畳商店オリジナルのデザイン置き畳はその問題を技術で解決しました。和室がなくてもお使いいただけるよう15㎜の厚さで提供できます。
直線だけでなく曲線の施工ももちろん可能です。
となると、隙間が気になるかと思いますが、樋口畳商店オリジナルデザイン置き畳は隙間もほとんどありません。
掃除もしやすく衛生的です。ただし、置き畳全てを縫い合わせているので折りたためる置き畳のように持ち運びはできないのがデメリットではあります。
手縫いでしか作れないデザイン置き畳のデザインについて
最初に言っておきますが、樋口畳商店が作るデザイン置き畳はおしゃれなデザインの畳を目指しているわけではありません。また何かの動物であったり、人物を畳で作ることもしません。
樋口畳商店が目指す畳のデザインは自然と人工物の融合による美。空間の一部としてのデザイン畳です。
そもそも日本人は人工的造形のみに美しさを見出してきたわけではありません。京都の床紅葉がまさにそうですが、自然と人工的なものが一体化したときにも、私たちは美を感じてきたのです。
畳はそれが民主化したもの。
陶壁画の藤原郁三先生は、陶壁画について次のような言葉を残しています。
額縁の中に納められた絵画は、その額縁の中へ広がっていく求心的な世界だが、陶壁は、周囲に拡散していく遠心的な世界である。絵画を掛ける壁の側、つまり人間をそっくり包み込む空間の側に存在するとも言えよう。あくまで主役は空間であって、陶壁は空間演出装置、つまり空間のバックグランドアートなのである。
つまり畳の主張が強ければ強すぎるほど空間を破壊し、畳本来の美しさから脱線してしまう。私が作りたいデザイン置き畳は空間こそ主役であり、空間における自然や人工物と融合した日本らしい敷物です。
もちろんお客様からのデザイン持ち込みも喜んで検討させていただきますが、樋口畳商店の理念を理解していただいた上でご相談いただけたら幸いです。
手縫いでしか作れないデザイン置き畳の注文方法
まずはお問い合わせください。デザインの希望や大きさの希望をお聞きし、出張費や諸経費を含めてお見積り致します。
納得いただきましたら受注、製作に入ります。
施工期間は大きさやデザイン、現場までの距離によって大きく変わりますが、1ヶ月〜2ヶ月は納品するまで時間が掛かります。また、納品にも現場での作業が4時間〜6時間程度掛かります(朝9時からお昼休憩挟んで、15時もしくは16時ごろまで)。
手間が掛かる商品なので、その点はご了承ください。何か質問がありましたらGoogleチャットを始めたのでお気軽に相談ください。
▼Googleチャットの使い方はこちら:【畳のご相談】樋口畳商店に質問したい?簡単チャット機能を紹介
2023年更新
公式ラインを始めました。ラインでこれまでもよりも簡単にお問い合わせができます。
最後に
「とことんやろう」
現代のものづくりというと生産性やら効率やら言われる時代です。もちろん商売ですから効率を無視しろというわけではありませんが、私は職人としてとことんこだわって作っていきたいと思います。
樋口畳商店のものづくりは使われることが前提としたものづくりであり、長持ちすることを目指して技術向上を目指します。
ただ眺めるだけでなく、ちゃんと遊んでほしいし、寝っ転がってほしい。使っていただきたい。そういう気持ちで物作りをしていきます。
ぜひ皆さまにも使って感じていただければ嬉しいです。
読んでいただきありがとうございました。良かったらシェアお願いします。