
京都市の黄綬褒章受章店「沢辺畳店株式会社」にて長年修業を積み、東京都江戸川区で独立。 京都畳競技会にて最高賞の「京都府知事賞」を受賞。神社仏閣や茶室、屋形船から一般住宅まで、1ミリの隙間も許さない「京都仕込み」の技術で江戸川区を中心に活動中。
- 📺 メディア出演:TOKYO MX「バラいろダンディ」畳職人として出演
- 🏫 地域活動:練馬工業高校にて畳の文化・技術に関する講演会講師を担当
一級畳技能士同士で支え合う現場の裏側
みなさまこんにちは。樋口畳商店の樋口です。
今回は少し、普段の施工事例とは違い、私が仕事をする上で大切にしている「人」の話を書いてみたいと思います。
畳の仕事は一人で完結するように見えて、実際には多くの人とのつながりの中で成り立っています。その中でも、いつも樋口畳商店の仕事を手伝ってくれている畳職人を紹介したいと思います。
京都で共に過ごした後輩「後藤くん」

私が京都で修業していた頃、同じ沢辺畳店株式会社で共に働き、同じ時間を過ごしてきた直属の後輩がいます。
富山県魚津市にあるキムラ内装の後藤くんです。
修業時代は朝から晩まで一緒に現場を回り、一緒に畳を作ってきたました。仕事だけでなく、生活も共にしてきました。
私が先輩ということもあり、最初は注意をしたこともたくさんありましたが、彼に指導しながらも私自身も学ぶことが数多くありました。
畳競技会優勝と一級技能士
後藤くんは、2016年度の京都畳競技会で優勝している実力を持っています。
さらに、国家資格である一級畳製作技能士も取得しており、技術的にも非常に高いレベルにある職人です。
競技会で結果を出している職人というのは、単に作業ができるだけでなく、「精度」「スピード」「安定性」のすべてを高いレベルで求められます。
その中で優勝しているという事実は、職人としての確かな裏付けになります。
とはいえ、畳競技会に優勝した時はまさか優勝するとは思っていなかったので、驚きを通り越えて手違いを疑ったぐらいです。
独立後も続く関係

後藤くんは、京都の沢辺畳店を卒業後、地元である富山県魚津市で畳職人の仕事をしています。クロスの張り替えなどもやっているようで、職人として器用なのだと思います。
そして現在も、私の店が忙しい時には手伝いに来てもらっています。
屋形船、お茶室、旅館、一般住宅の畳替えやモダンな縁なしなど今もあの頃と同じように一緒に仕事をしています。
それも京都で四年近く、さまざまな現場を一緒にこなしてきたからこその信頼であると思います。
・時間に追われる現場
・難しい納まりの現場
・仕上がりが求められる現場
そうした経験を共にしてきたからこそ、安心して仕事を任せることができるのです。
技術だけではなく「人としての信頼」
職人の世界では、技術があることは当然大切です。口だけの職人には難しい仕事は任せることはできませんから。
しかしそれ以上に重要なのは
「人として信頼できるか」どうかです。
時間を守ること
丁寧に仕事をすること
現場での判断ができること
こうした積み重ねがあって初めて、本当の意味で信頼できる職人になります。後藤くんは、病的に細かいところに気がつくし、時間厳守は沢辺畳店株式会社で働いていた頃から徹底しています。だからこそ信頼して仕事をお願いできるのです。
富山県魚津市「キムラ内装」について
後藤くんが畳職人をしているキムラ内装は、富山県魚津市を拠点に内装工事や畳の施工を行っている会社です。
地域に根ざした仕事を大切にしながら、一つ一つ丁寧に施工していることは彼を知る人間からすれば分かります。
富山県周辺で畳や内装の相談をされたい方は、一度ご相談してみてください。きっと満足のいく仕事をしてくれるはずです。
まとめ
畳の仕事は、最終的には「人」で選ばれる仕事だと感じています。どんなに凄腕の職人でも無愛想で口下手の説明不足ではお客様もご満足いただけません。
どんなに良い畳表を使っても
どんなに技術力が高くても
信頼できる人間でなければならないのです。
樋口畳商店ではお手伝いいただく職人は全員「信頼できる人」です。後藤くん以外にも、辛い練習を一緒に乗り越えた野球部の仲間など、信頼できる人間と共に仕事をしています。
私たち畳屋はお客様の家に上がる仕事ですから、見ず知らずの人間が家に入ってきた時に「大丈夫かな」と不安に思うかもしれませんが、ご安心ください。
私が信頼している仲間しか手伝いは頼りません。
今回は、京都で共に修業した仲間と今も仕事をするという記事でした。その答えは「信頼」という言葉が全てだと思います。
読んでいただきありがとうございました。
