
京都市の黄綬褒章受章店「沢辺畳店株式会社」にて長年修業を積み、東京都江戸川区で独立。 京都畳競技会にて最高賞の「京都府知事賞」を受賞。神社仏閣や茶室、屋形船から一般住宅まで、1ミリの隙間も許さない「京都仕込み」の技術で江戸川区を中心に活動中。
- 📺 メディア出演:TOKYO MX「バラいろダンディ」畳職人として出演
- 🏫 地域活動:練馬工業高校にて畳の文化・技術に関する講演会講師を担当
畳のかまち縫いとは?仕上がりと寿命を決める重要な工程
みなさまこんにちは。樋口畳商店の樋口です。
「畳が数年でたるんできた」
「表面が浮いてきて見た目が悪くなった」
こうしたご相談は少なくありません。
👉 その原因の多くが
👉 “かまち縫い(かまち綴じ)”の違いにあります。
かまち縫いの作業動画はこちら
Watch the full process in this video.Kamachi Sewing Video
かまち縫いとは何か

かまち縫いとは
👉 畳表を畳床にしっかり固定するための縫い作業です
別名として
・かまち綴じ
・かまち縫い
・うわ綴じ
👉 とも呼ばれます
この工程の良し悪しで
👉
・畳表の張り
・仕上がりの美しさ
・長期的な耐久性
👉 すべてが決まります
手縫いと機械の決定的な違い

現在は機械で縫う施工も増えていますが
👉 手縫いには明確な違いがあります
■ 手縫いの場合
・糸を強く締められる
・畳表がしっかり固定される
・長期間たるまない
👉
40年使ってもたるまないケースもあります
■ 機械縫いの場合
・締まりが弱い
・時間とともに緩みやすい
・特に薄畳で影響が出やすい
👉
同じ畳でも「寿命」が大きく変わります
薄畳(30mm)で重要性がさらに上がった理由
最近は
👉 **30mm程度の薄い畳(置き畳など)**が増えています
しかし薄い畳は
・構造的にたるみやすい
・力が逃げやすい
👉 そのため
👉 かまち縫いの精度がより重要になります
機械縫いでは
👉 将来的に「浮き」や「たるみ」が出やすい
👉 だからこそ
👉 手縫いの価値が上がっています
京都で叩き込まれた基礎技術
私が京都で修業していた頃
👉 最初に徹底的にやらされたのがこの「かまち縫い」でした
糸を指に何重にも巻き付けて締めるため
👉 指から血が出ることも珍しくありません
商品に血がつかないよう
・テーピング
・絆創膏
👉 それでも痛みは避けられませんでした
👉 それほど
👉 基本であり、最も重要な技術です
現在は皮が厚くなり血は出ませんが
👉 右手の人差し指だけ太くなりました
👉 それも職人の勲章だと思っています
かまち縫いの前工程「前だて」

かまち縫いの前には
👉 「前だて」という工程があります
畳表を張り
👉 正しい位置と張りを作る作業です
前だての動画はこちら
Watch the full process in this video.Maedate Preparation Video
👉 この工程が甘いと
👉 どれだけ縫っても仕上がりは良くなりません
👉
「前だて」と「かまち縫い」はセットで品質が決まります
まとめ|本物の畳は「縫い」で決まる
かまち縫いは
👉 見えない工程ですが
・畳の寿命
・美しさ
・品質
👉 すべてを左右する重要な技術です
👉 そして
👉 10年後、20年後に差が出る部分です
最後に
「畳が浮いてきた」
「たるみが気になる」
👉 それは施工方法の違いかもしれません
樋口畳商店では
👉 一級技能士がすべて手作業で仕上げています
▶︎国家資格「一級畳製作技能士」とは?畳の職人技術と信頼の証を解説
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