
京都市の黄綬褒章受章店「沢辺畳店株式会社」にて長年修業を積み、東京都江戸川区で独立。 京都畳競技会にて最高賞の「京都府知事賞」を受賞。神社仏閣や茶室、屋形船から一般住宅まで、1ミリの隙間も許さない「京都仕込み」の技術で江戸川区を中心に活動中。
- 📺 メディア出演:TOKYO MX「バラいろダンディ」畳職人として出演
- 🏫 地域活動:練馬工業高校にて畳の文化・技術に関する講演会講師を担当
Yusuke Higuchi is a premier tatami craftsman based in Tokyo, Japan, dedicated to delivering authentic Japanese comfort to homes worldwide. He perfected his craft in Kyoto under the tutelage of a "Contemporary Master Craftsman" (Medal with Yellow Ribbon recipient), mastering the millimeter-level precision required for temples and high-end tea rooms.
- 🏆 Award: Winner of the Kyoto Tatami Competition (Governor’s Award)
- 📜 Certification: National Level 1 Tatami Craftsmanship (The highest in Japan)
- 🌎 Global Service: Specializing in custom-made tatami mats for international shipping.
日本の暮らしを海外の方に説明すると、驚かれることがあります。
それが、
👉 「なぜ日本人は床で寝るのか?」
ということです。
海外ではベッド文化が一般的ですが、日本では昔から「布団」を敷き、畳の上で寝る文化が続いてきました。
これは単なる習慣ではなく、日本の気候や住まい、そして畳文化と深く関係しています。
今回は、畳職人としての視点も交えながら、
- なぜ日本人は床で寝るのか
- なぜ畳と布団が相性が良いのか
- 現代でも畳で寝る価値はあるのか
について解説したいと思います。
日本人は昔から「床で寝ていた」
現在のような布団文化が広まる前、日本人は藁や筵(むしろ)の上で寝ていました。
その後、畳文化が発展し、
👉 「畳+布団」
という日本独特の寝室スタイルが生まれます。
なぜベッドではなく床だったのか
理由はいくつかあります。
日本は湿気が多い国だから
日本は高温多湿の気候です。
特に梅雨時期や夏場は湿気が非常に多く、
👉 通気性
が重要になります。
畳に使われる「い草」は、昔から調湿性に優れていることで知られています。
湿気が多い時は吸湿し、乾燥している時は水分を放出します。
つまり、
👉 畳そのものが呼吸している
ような素材なのです。
布団は片付ける文化だった
海外のベッド文化と大きく違うのが、
👉 「毎日片付ける」
という考え方です。
日本では、朝になると布団を畳みます。
これによって、
- 部屋を広く使える
- 湿気を逃がせる
- 清潔を保ちやすい
というメリットがありました。
つまり、日本の床寝文化は、
👉 「限られた空間を効率よく使う知恵」
でもあったのです。
畳と布団はとても相性が良い
実際に畳の上に布団を敷いて寝ると、
👉 適度な硬さ
があります。
柔らかすぎるマットレスとは違い、身体が沈み込みすぎません。
また、い草の香りにはリラックス効果があるとも言われています。
実際、お客様からも、
👉 「畳の部屋だとよく眠れる」
というお声をいただくことがあります。
畳は“床材”ではなく暮らしの道具
私は畳職人として仕事をしていますが、
畳は単なる床材ではないと思っています。
畳には、
- 座る
- 寝る
- くつろぐ
- 子供が遊ぶ
など、日本人の暮らしそのものが詰まっています。
海外では、
👉 「なぜ床で寝るの?」
と思われるかもしれません。
しかし日本では、
👉 「床で寝られるほど床が気持ちいい」
という考え方でもあります。
現代では「畳+ベッド」のスタイルも増えている
最近では、完全な和室だけでなく、
- 畳ベッド
- 折りたたみ畳マットレス
- 置き畳
など、現代のライフスタイルに合わせた畳も増えています。
特に海外では、
👉 「ミニマルで落ち着く」
という理由から、畳文化に興味を持つ方が増えています。
畳で寝るメリット
調湿性が高い
い草が湿気を調整してくれる
部屋を広く使える
布団を収納できる
香りが落ち着く
自然素材特有の安心感がある
適度な硬さ
身体が沈み込みにくい
もちろん注意点もある
ただし、畳に直接布団を敷きっぱなしにすると、
👉 カビ
の原因になることがあります。
特に湿気の多い時期は、
- 布団を干す
- 換気する
- 除湿を行う
などの対策が重要です。
畳文化は今も進化している
近年では、
- ジャパンディ(Japandi)
- ミニマルデザイン
- 自然素材インテリア
などの流行もあり、海外でも畳への注目が高まっています。
昔ながらの和室だけでなく、
👉 「現代のライフスタイルに合う畳」
へと進化しているのです。
最後に
日本人が床で寝る文化には、
- 気候
- 住まい
- 素材
- 暮らし方
すべてが関係しています。
そして、その中心にあったのが畳です。
私は畳職人として、
👉 「畳は日本の暮らしそのもの」
だと感じています。
もし畳に興味がある方は、ぜひ実際に体験してみてください。
