琉球畳と縁無し畳の違いって何?
皆様は琉球畳と縁無し畳の違いってわかりますか?
一緒じゃないというより、なんか琉球畳と縁無し畳ゴチャゴチャにして語られています。
そこで今回は琉球畳と縁無し畳の違いは?意外に知られていない畳の種類を紹介します。
今後ややこしくなるかもしれませんが、覚えておいてもらえたら嬉しいです。
琉球畳と縁無し畳の違いは?
琉球畳とは?
※側面
※表面
琉球畳とは、通常のい草より太く長い七島藺を目積織りで織り込んで畳表にしたもの。
その畳表で作った畳を琉球畳と言います。
肌さわりはザラザラしており、かなり硬い表面になっています。
しかし耐久性はもの凄く、20年使える畳表と言われています。
では
縁無し畳とは?
一方、縁無し畳とは縁が付いていない施工の畳のことを言います。
い草であっても、和紙表であっても、化学表であっても縁がついていなければ縁無し畳となります。
ちなみに縁無し畳=正方形で市松敷きだと思っている方が多いですが、長方形、三角形の縁無し畳もありますし、最近では円形の縁無し畳も登場しています。(かなり高いですが)
もしお客様自身が「あのデザインにしたい!」と思った際には、写真を持っていくか、絵で描くか、以上のような知識でしっかりと伝えた方が理想の畳部屋に繋がります。
▼和室の画像はこちら:和室のメリットとデメリットとは?|オシャレな和室の画像を紹介
▼縁無し畳の画像はこちら:琉球畳のデメリットは?|和室を洋風にしたい方にオススメな縁無し畳
以上が琉球畳と縁無し畳の違いです。わかっていただけましたでしょうか。
続いて、意外に知られていない畳の種類について紹介します。
意外に知られていない畳の種類
床の間に用いられる畳
皆さんは床の間ってご存知ですか?
最近は和室が減少して床の間のある家も少なくなったかもしれません。
とは言え、床の間はおもてなしの空間であり、御家の繁栄を願う場所でもあります。
日本の伝統と考え方が詰まった床の間をぜひ知って頂けたら嬉しいです。
▼床の間についてはこちら:和室にある床の間って何に使うの?|歴史を知れば使い方が見えてくる
そんな床の間に用いられる畳表が龍鬚(リュウビン)です。
なぜ龍鬚が床の間で用いられるかと申しますと、龍鬚独特のその色彩にあります。
一般的な藺草と違い龍鬚は黄金色に天日干ししています。
電気の無い時代の床の間は、薄暗い空間ですから、少しでも明るくしたいと思った主人の知恵によって生み出された畳表と言われています。
色味が綺麗で目が大きいことから床の間の存在感が一層際立つとして茶人たちからは高い評価を得ています。
ただ、龍鬚は床の間専用の畳表で普通の畳表のように部屋に敷いて使うことが難しい。
というのも、耐久性が一般的な畳表に比べて弱いのです。
とはいえ、私はこの龍鬚が大好きで、天井に貼ったり、車のナンバーにしてプレゼントしたりして新しい活用方法を探しています。
※当然ながら本当にナンバーとして使ってはダメですよ
有職畳
皆さんは畳屋を”畳を作るだけのお店”だと思っていませんか?
実は違います。
私たちは建築業に属する一方で、伝統産業にも属しています。
それが有職畳。超簡単に言ってしまえば畳の工芸品です。
これらは宮内庁や社寺に納めるもので一般の方々があまり目にする機会はありませんが、陰ながらヒッソリと作り納めています。
有職畳については、京都でお世話になったお店の技術があるので、そこまで細かく紹介もできないのですが、「まぁこんなことも畳屋の仕事なんだね」ぐらいに知っておいてもらえたら嬉しいなと思います。
ただ、技術的なことを言うと一言だけ。
縁とか布とか汚れやすいからめっちゃ手を洗う。
これは畳屋あるあるです。
以上、琉球畳と縁無し畳の違いは?意外に知られていない畳の種類でした。
最後に
ちょっとでも畳の種類について分かってもらえましたか?
畳のことを知ってもらえることは、凄く嬉しいことなのでこれからも発信頑張っていきます。
興味が湧いた方はこれからもよろしくお願いします。
読んでいただきありがとうございました。