雨の季節に畳替えをする方!
是非知っておいてもらいたい注意するべき事があります。
この記事では梅雨時期の畳替えで注意するべきことを紹介する内容になります。畳替えを考えている方の参考になれば幸いです。
梅雨時期の畳替えで注意するべき3つのこと
・カビの発生には注意
・ダニの発生には注意
雨の日の畳替えは注意
畳替えの注文を頂く。これだけでも私たちにとっては嬉しいことですが、雨の日の畳替えは畳のことを考えるとおすすめできません。
畳は自然素材で作られています。雨に濡れることで畳表にシミ付いたり、い草が空気中の湿気を多く含み、カビの繁殖やダニが発生する原因になります。
その点から雨の日の畳替えはおすすめできないのです。
とは言え、雨と言っても雨量によってレベルが違います。基本的に小雨(1時間あたり1ミリ程度の雨量)や非常に弱い雨(1時間あたり3ミリ未満の雨量)であれば、畳の引き上げや納品に問題ないと言える一方で、1時間あたり3ミリ以上の雨量は畳表が濡れる可能性が十分に考えられますので、畳替えは後日に延期することをお勧めします。
▼雨の日の畳替えについてはこちら:雨の日に畳替えはいけないの?|雨天の畳替えがお勧めできない理由
カビの発生には注意
畳はお部屋の湿気を吸って整えてくれる調湿機能がある敷物です。
その吸湿量は畳一枚で約牛乳瓶1本と半分(約300ml程度)と言われており、部屋が乾燥していれば水分を放出し、部屋が湿気っていれば吸湿してくれるので自然の空気清浄機的役割が期待できます。
とは言え、多すぎる湿気は畳の吸湿量をキャパオーバーし、カビ発生の原因を作ることに繋がります。梅雨時期に畳替えする際にはカビが発生しないように納品後のメンテナンスに注意する必要があります。
▼カビについてはこちら:畳にカビが生えたらどうすればいいの?|和室のカビ予防と対策を紹介
ダニの発生には注意
ダニの発生する条件は、室温20度から30度前後、湿度が60%〜80%前後、ダニの餌となる人間の皮膚や垢や食べカスなどの栄養、これらが揃うとダニが発生すると言われています。
このようなダニ発生の条件が揃いやすいのが梅雨の時期になります。梅雨時期は連日雨が続き湿気が籠りやすいですし、夏の訪れの影響もあって室温も上昇します。
したがって、畳替えをしたからと言って放っておくとダニが発生してしまう可能性があるのです。
▼ダニについてはこちら:畳のダニ駆除はどうしたらいい?|畳にダニが湧いた時の対処法
そんな時におすすめなのが防虫防カビシートです。ダニやカビなどを防ぐ為のシートで手頃な値段で施工することができます。
この防虫防カビシートには畳替え施工時に、畳表と畳床の間に敷くタイプもあれば、畳の下の床板の上に敷くタイプの防虫防カビシートがあります。
また、それぞれのタイプによっても成分が違うので詳しくはこちらをご覧ください。
▼防虫防カビシートはこちら:防虫シートはどれくらい効果があるの?|畳や敷物に人気おすすめ防虫紙
梅雨時期の畳替え後に注意するべき3つのこと
・梅雨が去るまで水拭きをしない
・こまめに掃除をする
晴れた日は窓を開けて換気をする
梅雨時期にも晴れる日は少なからずあります。出来ることなら晴れた日は必ず和室の窓を開けて換気することをおすすめします。
もし窓を開けることが困難な方は、除湿機やエアコンの除湿機能などを活用し、湿度をなるべく低い状態に保つ様に心がけてください。
そういったちょっとした事で、畳のカビやダニ対策になるので是非やってもらえればと思います。
梅雨が去るまで水拭きをしない
畳替えをすると「水拭きしたい!」と仰るお客様が多いですが、水拭きは梅雨時期が終わるまで(よく晴れてから)水拭きはしないようにお願いします。
畳が湿気を吸い取っているところに水拭きしたらカビが発生する可能性が高くなります。当面の間は水拭きではなく、乾拭きで畳の掃除をしてください。
もしどうしても水拭きがしたいという方は、よく水気を絞ってから水拭きするようにお願いします。
こまめに掃除をする
ダニと聞くと何かダニ退治のスプレーを買って、バルサン焚いて、と言ったことをイメージしがちですが、それだけでは根本的な解決にはなりません。
また、畳替えをすればダニがいなくなると思っている方がいますが、私たちがいくら防虫処理をしても問題解決にはなりません。
では、何をしたら良いのか。
一番はこまめに掃除をすることです。ダニは畳だけでなく、布団やクッション、ソファや押入れなど至る所に存在する害虫です。一箇所を綺麗にしたところでいなくはなりません。
ダニを退治にするなら全ての場所を綺麗にし、こまめに掃除をする事が求められるのです。これからダニやカビの発生が増える時期ですから畳替えを考えている方、畳替えをした方は気をつけてください。
以上です
最後に
いかがだったでしょう。
梅雨時期の畳替えで注意するべきことはわかりましたか。参考になれば嬉しいです。
それにしても今年はもうすでに暑いですね。
熱中症などにも気をつけて皆さん頑張ってください。
読んでいただきありがとうございました。