壁畳とは?DIYで壁に簡単取り付け!畳で作った和柄模様の壁パネル

 

・和室デザインにあう壁パネルは?
・壁畳とは?
・DIYで簡単に取り付けられる?

 

皆さん、こんにちは!樋口畳商店の樋口です。今回は、壁畳とは?DIYで壁に簡単取り付け!畳で作った和柄模様の壁パネルを紹介します。

 

和室にあう壁パネルを探している!和柄模様が好き!壁畳ってなに?と気になる方の参考になれば幸いです。

壁畳とは?

 

壁畳とは壁に貼り付ける畳のことで、外国人に人気のゲストハウスや飲食店などに人気が高い畳商品になります。ただし、壁材としては準不燃材、不燃材ではありませんので、あくまで和風アートパネルとして壁の一部分に配置する形になります。

 

(畳の材料である藺草は燈芯草と呼ばれ、ロウソクの芯の代わりに用いられるほどじっくりと燃える植物です。畳の上では火気厳禁と同じように、壁畳の近くでも火気厳禁で御願い致します)

 

樋口畳商店の壁畳とは?

 

樋口畳商店の壁畳の特徴は、薄くて軽いことです。

 

従来の壁畳は、厚さ15ミリ以上、重さ1キロが基本でした。重さ1キロの物が壁について、15ミリ以上のものが倒れてきたらそれは怖いですよね。

 

そこで、樋口畳商店では独自の技術で厚み9ミリ〜12ミリ。重さ300グラム(大きさ30センチの正方形)の壁畳を製作。

 

これにより今まで取り付けが難しかった場所や重みで倒れてくる心配などが減少し、様々な場所に取り付けることができます。

 

さらに従来の壁畳では難しかった三角形や円形などの複雑な形の畳を可能にしました。

 

 

9ミリの厚さでの複雑な畳の施工は、樋口畳商店だけではないかと思います。ちなみに樋口畳商店ではタッカーやのりによる圧着などは一切せず、針と糸だけで縫い合わせて製作しています。

 

変な薬剤も一切使用しておりませんので、安心してお使いください。(アース製薬の防カビスプレーは吹きかけています。)

 

壁畳のメリットとは?

壁畳のメリット
・和モダンなデザイン性
・い草による調湿効果
・い草の香りによるリラックス効果

 

和モダンなデザイン性

壁畳のメリットは、何と言っても和モダンなデザイン性にあります。床の間や和室の壁紙に付けるだけで、古くさい和室のイメージを変え、おしゃれな和モダンな空間に変わることでしょう。

 

い草による調湿効果

 

畳の素材であるい草には湿気を吸ったりはいたりと湿度を調整してくれる機能があります。まさに自然湿度調整機ですね。

 

い草の香りによるリラックス効果

い草の香りにはバニリンとフィトンチッドという人間がリラックスする香り成分が含まれています。ストレス社会に生きる人たちへの強い味方になるかもしれません。

 

余談になりますが。樋口畳商店の壁畳には薄型の断熱材を使っているので、多少の断熱効果は期待できるかなと思います。ただし、断熱材として販売するわけではないので、その辺のご理解はお願い致します。

壁畳のデメリットとは?

壁畳のデメリット
・畳の色が変わりやすい
・洋室に合わない
・お値段が高い

 

畳の色が変わりやすい

壁畳の製作には特殊な液体を付けて加工しています。液体を付けている分、い草が曲げやすく作業しやすいのですが、一般的な畳に比べて畳の色が変わりやすいのがデメリットです。とはいえ、畳の色が変化していく様子もまた味わいです。劣化ではなく移ろう美として楽しんでもらえたらと思います。

 

洋室に合わない

壁畳は洋室には合わないのかなと個人的には思います。というのも私がデザインしたほとんどが和をイメージしてしまっているため、洋風とはマッチしにくいのだと思います。今後また違ったデザインの壁畳が生まれ、洋室にも合うものになったらいいなと。

 

お値段が高い

壁畳の最大のデメリットがお値段です。この壁畳のほとんどは廃材で作られているので材料代は掛かっていません。とはいえ、手間がメチャメチャ掛かる。全て手縫いの全て手作業、細かい作業のオンパレード。時間がかかってしまいます。その結果、どうしてもお値段が高くなってしまうのです。申し訳ありません。

 

それでは続いて、畳で作った和柄模様の壁畳を見てもらいます。

DIYで壁に簡単取り付け!畳で作った和柄模様の壁パネル

DIYで壁に簡単取り付け!畳で作った和柄模様の壁パネル
・麻の葉模様の畳壁パネル
・市松模様の畳壁パネル
・檜垣模様の畳壁パネル
・青海波模様の畳壁パネル
・床の間におすすめ!畳で作った壁パネル

 

麻の葉模様の畳壁パネル

 

 麻の葉模様の畳壁パネルは一番作るのに大変だった畳の壁パネルです。三角形の部分の寸法が一枚一枚微妙に違うので、僅かな調整が必要になりました。近くで見ると少し隙間が目立つので、次は隙間なく作れるように頑張ります。

市松模様の畳壁パネル

 

 市松模様の畳壁パネルは、厚さ12ミリと15ミリを使うことで、より立体的に認識できるよう工夫しました。わりとオーソドックスな形なので作業は難しくなかったのですが、壁に貼るのがちょっと面倒でした。

檜垣模様の畳壁パネル

 

 檜垣模様の畳壁パネル、通称クロスボーンの壁畳はカフェなどでおしゃれに使ってもらえたらと思い考えた壁畳です。こちらも作るのは難しくなかったのですが、貼るのが数が多く大変でした。

青海波模様の畳壁パネル

 こちらの青海波の畳壁パネルは、ちょっと見えにくいのですが、縦横でい草の向きを変えているので、光の反射によって色が違って見えるように工夫しています。

 

▼和柄模様の意味についてはこちら:畳縁の柄模様デザインには意味がある?幸運を呼び寄せる畳ヘリの柄

床の間におすすめ!畳で作った壁パネル

 

床の間には掛け軸がおすすめ!ですが、壁畳もどうでしょうか。来客も驚くこと間違いなし。ダサって思われたらごめんなさい・・・。

 

ちなみにですが。「こういう形の作れない?」「こういうの欲しい!」といったご要望がありましたら遠慮なくお申し付けください。技術的に難しい形は多々ありますが、ご要望に応えられるよう全力を尽くします。

 

今後もダサいと思われないよう、技術力の向上とデザイン力を高めてまいりますので、どうぞ宜しくお願い致します。

最後に

いかがでしたか?樋口畳商店の壁畳についてわかりましたか?参考になれば幸いです。

 

壁畳は新しい技術です。もしかしたら今後の畳業界を左右するかもしれないと私は考えています。とはいえ、壁畳に関して、まだまだ技術レベルが低い自覚はあります。これからもっと、もっと頑張って作っていきますので、よろしくお願い致します。

 

読んでいただきありがとうございました。

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