皆さん、上敷きのお手入れはしていますか?
上敷きも畳と同じで、イグサつまりは自然物で作られた敷物です。お手入れせずに買ったまま放置しているとカビ&ダニの発生につながる可能性もあります。
そこで今回は、ダニ&カビ対策におすすめ!上敷きのお手入れ方法を紹介します。
雨量が多い季節になる前にダニ&カビ対策をして繁殖を防ぎましょう。
ダニ&カビ対策におすすめ!上敷きのお手入れ方法
皆さんは上敷きを使っていますか。
上敷きは、ぬくぬくのカーペットと違い、夏を涼しく快適に過ごす為に使用される敷物です。
その歴史は長く、2000年前ぐらいとも言われています。
というわけで、上敷きのお手入れ方法の前に、まずは上敷きとは何か?簡単になりますが説明したいと思います。
上敷きとは?
上敷きとは、藺草を編み込んで四方(もしくは二方)に畳縁を縫い合わせて作られた敷物のこと。
日本人が上敷きを使い始めたのはおよそ2000年ぐらい前、大陸から伝わったというのが通説です。
とはいえ、上敷きの歴史が古すぎて確証となる歴史書も無ければ、藺草の上敷きに纏わる資料もありません。
何はともあれ、古来より藺草の上敷きはお寺や神社、町家などで使われ、日本人に親しまれてきました。
京都では夏になると夏仕様の衣替えと称して上敷きを敷く町家が多数あります。
ものすごく暑い京都の夏を涼しく過ごすための知恵なのでしょうね。
ところで、上敷きの他に「い草ラグ」「い草カーペット」などの敷物の名前を聞いたことはありませんか。
基本的に藺草を編んで作られた敷物なので同じ商品なのですが、一体何が違うのでしょう。
まず上敷きとは部屋全体に敷き詰める敷物のことを指します。これは「い草カーペット」も同じですね。カーペットとは部屋全体を敷き詰めることを指します(カーペットは敷物の総称を指す場合もある)。
一方「い草ラグ」は部屋の一部分に敷いて使う敷物を指します。
最近では一人暮らしの方がよく使っているので、馴染みがあるのはい草ラグの方かもしれませんね。
▼い草ラグについてはこちら:【口コミレビュー】オシャレな人気おすすめ天然国産い草ラグ6選
い草ラグも上敷きやい草カーペットと作りは同じ(編み方は違う場合もある)なので、お手入れ方法も同じです。
お手入れする際の参考にしてみてください。
上敷きのお手入れ方法
②藺草の目に沿って掃除機をあてる
③乾いたタオル(もしくは固く絞ったタオル)に使い終わったお茶のティーパック(使い終わったお茶の葉)を染み込ませて、藺草の目に沿って拭く
④最後にもう一度よく乾燥させる
①窓を開けて上敷きを乾燥させよう
上敷きのお手入れをする前は、まず換気をして部屋の湿度を下げよう。
上敷きをお手入れする日の天気は曇りでも雨でもいいですが、なるべく晴れた日を選ぶとより効果的なお手入れができると思います。
②藺草の目に沿って掃除機をあてる
上敷きのホコリは山と谷の隙間にたまりやすい。
そこで掃除機をかける際は藺草の編み込んだ目に沿ってかけるとホコリが取れやすいです。
掃除機はできれば毎日かけるのが好ましいが、二日に一回もしくは三日に一回はかけるようにしましょう。
③乾いたタオル(もしくは固く絞ったタオル)に使い終わったお茶のティーパックを染み込ませて、藺草の目に沿って拭く
掃除機をかけ終えたら、乾いたタオルに使い終わったお茶のティーパック(使い終わったお茶の葉)を染み込ませて藺草の目に沿って拭いていきましょう。
お茶の葉にはカテキンが含まれています。カテキンには抗菌作用が有り、藺草との相性はとても良いとされます。
使い終わったお茶のティーパック(お茶の葉)はすぐに捨てるのではなく、藺草類の掃除をするのに有効活用しましょう。
タオルで拭く際、本当は乾いたタオルが一番おすすめですが、どうしても水拭きがしたいという場合は固く絞った上で水拭きをしてください。
市販されている上敷きの中には染色された藺草の上敷きも販売されています。
水拭きで強くこすると染色が取れてしまう可能性とカビ&ダニの発生を促進する可能性があるからです。
④最後にもう一度よく乾燥させる
お茶のティーパック(お茶の葉)を染み込ませて拭いたことで、藺草の上敷きに水分が含んでしまいます。
その水分を飛ばす意味でも、最後にもう一度乾燥させましょう。
乾燥といっても數十分間窓を開けていただくだけで構いません。
以上が上敷きの日頃のお手入れ方法でした。
▼関連記事:畳の掃除は乾拭きがおすすめ?|畳のプロがおすすめする畳の掃除方法
次に上敷きにダニが発生してしまった場合の対策を紹介します。
上敷きにダニが発生してしまった場合の対策
②上敷きを剥がせる部分だけ剥がして畳(もしくはフローリング)に掃除機をかけよう
③上敷きと畳(もしくはフローリング)の間に防虫シートを敷き込もう
④上敷きを元に戻し、上敷きに掃除機をあてよう
⑤防虫スプレーを上敷きに吹きかけよう
①除湿機もしくはエアコンの除湿機能を使って部屋の湿度を下げよう
ダニが発生する条件の1つとして部屋の湿度が高いことが関係しています。
まずは除湿機もしくはエアコンの除湿機能を使って部屋の湿度を下げましょう。目安は55%以下と言われていますが、難しい場合、湿気がたまりにくい環境を作ることを心がけてください。
湿気がたまりにくい環境とは、晴れた日は換気をするなどの日頃のメンテナンスで解決できます。
②上敷きを剥がせる部分だけ剥がして畳(もしくはフローリング)に掃除機をかけよう
上敷きはマタ釘もしくはビスで止められています。上敷きを持ち上げれば簡単に外れるので、上敷きを剥がせる部分は剥がして掃除機をかけましょう。
ダニは高温多湿の暗がりが好きです。
湿気が溜まった部屋の上敷きと畳(フローリング)の間はその条件にピッタシとなる場所。
上敷きを剥がしてしっかりと掃除機をかけましょう。
本当は上敷きを全部剥がして掃除したいところですが、タンスや家具を置いてる御宅は非常に多い。なので剥がせる部分だけでも良いので剥がして掃除しましょう。
③上敷きと畳(もしくはフローリング)の間に防虫シートを敷き込もう
上敷きと畳(フローリング)の間の掃除が完了したら、科学の力”防虫シート”を使ってダニが上に上がってくるのを防ぎましょう。
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▼関連記事:防虫シートはどれくらい効果があるの?|畳や敷物に人気おすすめ防虫紙
▼ホウ酸について詳しくはこちら:素晴らしいホウ酸塩
④上敷きを元に戻し、上敷きに掃除機をあてよう
上敷きを元に戻して、ビスやマタ釘でしっかりと止めたら、今度は上敷きに掃除機をかけましょう。
できればタンスの隙間や家具の間も掃除機のノズルを伸ばしてホコリを取ることをおすすめします。
ダニはホコリの中にある人間のフケや垢が好物です。
できる限りのホコリは綺麗にする必要があります。
⑤防虫スプレーを上敷きに吹きかけよう
最後に、またまた科学の力”防虫スプレー”を上敷きに吹きかけましょう。
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では、次に上敷きにカビが発生してしまった場合の対策を紹介します。
上敷きにカビが発生してしまった場合の対策
②柔らかいブラシで藺草の目に沿ってブラシ掛けをしていこう
③同時進行で藺草の目に沿って掃除機をかけよう
④乾拭き(もしくは固く絞ったタオル)で藺草の目に沿って拭いていこう
⑤防カビスプレーを吹きかけよう
⑥最後にもう一度部屋と上敷きを乾かそう
①部屋を徹底的に乾かそう
まずは部屋の湿度を下げるために徹底的に乾かしましょう。
乾かす方法は、ダニ対策と同様、除湿機もしくはエアコンの除湿機能をお使いください。どちらも無い場合はよく晴れた日に窓を開けて乾燥させましょう。
湿度が下がったら窓を閉めて、部屋中のドアを閉めて、マスクと手袋を着用し、準備します。
②柔らかいブラシで藺草の目に沿ってブラシ掛けをしていこう
これから藺草の目に沿ってブラシがけを行います。とはいえ、ブラシ掛けをするということは、カビを空気中に舞わせてしまうことになります。
上敷きを外せる方は、外での作業をおすすめしますが、おそらく多くの方は(荷物があって)上敷きを外せないだろうと思います。
その場合、マスク着用は必須としてください。
では、柔らかいブラシで藺草の目に沿ってブラシ掛けをしてください。
ここで注意することは柔らかいブラシで優しくブラシ掛けをすることです。
藺草は自然物で繊細です。思いっきり強く擦れば傷つく恐れもあります。
なるべく力を入れずに優しく行なってください。もし柔らかいブラシが無い場合、たわしでも構いません。ただ、たわしは硬いですからより一層注意してブラシ掛けを行なってください。
③同時進行で藺草の目に沿って掃除機をかけよう
ブラシ掛けと同時進行で掃除機をかけてください。
先ほど言った通り、ブラシ掛けをすればカビは空気中に舞ってしまいます。それは胞子が飛んでいるのとほとんど同じなわけです。
なるべくカビが空気中を舞わないようにブラシを掛けながら掃除機で吸い込む必要があります。できれば二人で力を合わせてブラシ掛け→掃除機→ブラシ掛け→掃除機を繰り返しましょう。
ちなみに掃除機のかけ方もこれまでと同様に藺草の目に沿ってかけると良いです。
④乾拭き(もしくは固く絞ったタオル)で藺草の目に沿って拭いていこう
掃除機をかけ終えたら乾拭きをして上敷きの表面についたカビを綺麗に拭き取っていきましょう。
この際お客様から「カビが生えた場所の色が気持ち悪いから水拭きじゃダメ?」とよく質問を受けます。本当は水拭きすることはあまり好ましくありません。
できれば乾拭きが良いのですが、お客様の気持ちも理解できるので、水拭きする際は固く絞ったタオルでお願いしています。
また、カビにより変わってしまった上敷きの色を戻す方法として、オレンジの液や抹茶の粉末が良いと言われていますが、残念ながらそれら方法では元には戻りません。(私も試したが戻らなかった)
元に戻す方法としては染色する他ないですが、藺草が日に焼けると多少目立たなくはなります。
ちなみ、乾拭きの方法も掃除機と同様に藺草の目に沿って乾拭きしてください。
⑤防カビスプレーを吹きかけよう
乾拭きが終わったら、最後に科学の力”防カビスプレー”を上敷きに吹きかけましょう。
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⑥最後にもう一度部屋と上敷きを乾かそう
防虫スプレーを吹きかけたら最後にもう一度よく乾かしましょう。乾かし方は天日干しでも、部屋干しでも、エアコンの除湿機能などでの乾燥でも構いません。防カビスプレーをしっかりと乾かしてから使うようにしましょう。
以上、ダニ&カビ対策におすすめ!上敷きのお手入れ方法でした。
最後に
いかがだったでしょう。
上敷きのダニ&カビ対策とお手入れ方法はわかりましたか。
少しでも参考になれば嬉しいです。
ダニ&カビ対策は日頃の環境整備がかなり重要になってきます。
適度に掃除すること、晴れた日は窓を開け換気することなど日頃の積み重ねが一番の防カビ防虫対策になると思います。
読んでいただきありがとうございました。良かったらシェアお願いします。