家づくり失敗した
人生で最も高い買い物である「家」。ライフスタイルに合わせてこだわりたいところはこだわりたいですよね。しかしながら、「家づくり失敗した((((;゚Д゚))))))))」と言われる方が以外に多いのはご存知ですか?
そこで今回は皆さんの家づくりが失敗にならない為に失敗例をご紹介します。
※失敗例は全てネットで拾ってきたものです。
これから新築を建てる方、リフォーム、リノベーションを考えている方の参考になれば嬉しいです。
家づくりが失敗した理由
なぜ家づくりに失敗したと思います?
建築業界に携わって8年。新築を建てた、リフォームをしたお客様にたくさんお話を聞きました。
多くのお客様は「素晴らしい家」だと大満足だった一方で、SNSやYouTubeなどネットの中では「家づくりに失敗した」という方がかなり多く見受けられます。
この差は一体なんなのでしょうか。
業者任せにした
皆さんはこの意味がわかりますか?
例えば最近流行りのリノベーション。中古物件のマンションや公共団地、アパートなどが新築以前よりアップグレードすることで人気を博しています。
ところが、一部でおかしな現象も起きています。
中古の一軒家をリノベーションした価格と半注文で新築を建てた時の価格とでは、リノベーションした価格の方が高くなると言うのです。
それでもキチンと説明があって、お客様が納得した話であれば良いのですが、そのことを伏せてリノベーションを勧めてきたハウスメーカーがあると報告が上がっています。
仮にキチンと説明があっても、普通にお客様目線で考えたら半注文で新築を建てた方がコスパがいいですよね。なのにリノベーションを勧めてくるのは何か裏の理由があるのではないかと勘繰ってしまいます。(例えば利益率がいいとかね)
リノベーションについてはこちら:成長市場のリフォーム&リノベーション市場|そこにある落とし穴とは
一軒家でリノベーションを勧められた際には、何故リノベーション工事なのかと説明を求める必要があると思います。
また、あるハウスメーカーでは、設計士ではない(もしくはほとんど設計したことがない)人が家づくりのヒアリングに来たケースもあるそうです。
可笑しな話ですよね。言うまでもありませんが、家を建てる上で重要になるのが設計図です。(設計図と呼ばれる図は一つだけで構成されている訳ではなく配置図・立面図・配置図・各階平面図・案内図などで数多くの図面で構成されています)
これら設計図にお客様からのご意見・ご要望をしっかりヒアリングして落とし込んでいく作業が設計士さんのお仕事です。
そのヒアリングを素人同然の人が雑に行い、自分たち(ハウスメーカー側)の都合の良い施工にもっていき契約を結ばせるなんて詐欺的手口と言わざる終えません。
もちろん全てのハウスメーカーではなく、これはほんの一部のメーカーですが、このようなケースがあることを皆さんも知っておいた方がよろしいと思います。
この問題については市村博さん著【なぜ90%の人が家づくりに失敗するのか?】でも詳しく取り上げられているのでぜひご覧ください。
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1社しか見積もりをしない
繰り返しになりますが、家づくりは人生において最も高い買い物です。
スーパーの野菜だってチラシを見て比べるのに、なぜ超高価な買い物である家づくりで、1社しか見積もりをとらないのか謎です。
3社見積もりは当たり前
多い人では5〜8社見積もりをとる人までいます。そこまでいくと少し大変なようにも思えますが、全然悪いことではありません。
むしろ情が移って決めるなどといった選択こそ一番悪いことです。絶対にやめましょう。
ローコスト住宅は欠陥住宅?
安かろう、悪かろうとは、値段が安いものは、それ相応の品質なので、良いものはないということ
少しでも予算を抑えたい
家づくりをするうえで皆さんが一番考えることだと思います。その考えは間違っていません。
ですが、安いものは決して良いものではないのです。
この動画はポラリス・ハウジングサービス様が制作されたものになります。
動画内容を一部紹介
最初はローコスト系のハウスメーカーT社で建てる予定だった。ですが納期が対応出来ないとのことでS社を紹介された。工事終了後、お施主様が家を確認したところ杜撰な場所をいくつか発見。そこで一級建築士に検査してもらった結果91箇所補修が必要な場所が出てきた。S社はお施主からの指摘を受け、常務をはじめとした何人かが家を訪れ検査、補修をした。しかし、多くの箇所で補修が必要な場所は残っており、お施主様はS社に再度補修依頼をした。するとS社は「指摘を受けた箇所の補修工事は完了した」という書類を送って来た。結局、補修は行われず、泣き寝入りせざるおえなくなる。
以上の事をうけ、お施主様は「やめておいたほうがいいね。ローコスト住宅は確かに安いかもしれないけど結局は後で泣きを見なきゃならないのは自分たちだから・・・そこらは覚悟の上でやらなければ仕方ないでしょうね」と語った。
お客様が思う少しでも安くしたい!という気持ちは痛いほどよくわかります。
でもローコストで家を建てるということは、安い仕事しかしない業者を使うということです。
もしローコスト系ハウスメーカーで家を建てるにしてもこの言葉だけは忘れないで下さい!
完成イメージが湧きにくい
家づくりをした経験がある人ならわかると思いますが、完成図が立体的でないので図面を見ただけでは家の完成イメージが湧きにくい。
完成した後で、キッチンの位置をもっと右にすればよかったとか、玄関をもっと広くすればよかったとか、壁で遮らなければよかったなど「あ〜しとけばよかった」が出てきてしまいます。
昔から「家は3回建てないと満足のいく家は建てられない」などと言われるのは、完成イメージがしにくい点が大きいのではと思います。
着工する前に家を見たい
各ハウスメーカー、工務店では新しい技術を使ってそれを可能にしました。
最近、ゲームなどで話題のVRです。
VR(ヴァーチャルリアリティー)とは五感を含む感覚を刺激することにより理工学的に作り出す技術のこと
ニュース等などでは仮想現実などと呼ばれている。
この技術を使えば「家は3回建てて完璧」などと言われなくなることでしょう。
家作りの失敗例をまとめてみた
続いては皆さんに家づくりの失敗例をご紹介します。
※ヤフーの知恵袋から引用した文章になります
子供が見えない
夫婦と小さな子供2人の4人家族です。
昨年、注文住宅を新築しました。 かなり色々こだわり、希望をほとんど取り入れた家となりました。
ところがいざ住みだしてみると、キッチンから子供がほとんど見えないことに気づきました。
キッチンの前にあるダイニングはキッチンカウンターで隠れてほとんど見えず、リビングは建物の構造上、ダイニングとの間に壁があり、リビングの半分も見えません。
このため、キッチンで作業していると子供が何をしているかわからず、子供がわーっと泣いてかけつけても、何で泣いたのかわからない状態です。
また、ダイニングキッチン12畳、リビング11畳と、少し広めの間取りとなっているのですが、設計段階の間取り図では広さの感覚がわからず提案されたまま建てました。
でも、住んでみると私には広すぎて、落ち着きません…。
光が入らない
先月マイホームを建てました。
設計の際、実家が玄関吹き抜けで 夏に凄い暑い思いをした経験があったので、「吹き抜けはしません。」と要望を伝えました。
南東向きで光も入るだろうと設計士さんにも言われたので、大丈夫だと思いました。ですが実際住んでみると、朝は光が少し入るのですが、隣に家が立っている為12時以降の光が全然入りません。
南向きに和室があるのですが、そこに光が夕方まで入るくらいで、吹き抜けがない為、天井が引くく感じてリビングが凄い狭く感じます。
後悔の数々
LDKは16帖しかありません。対面キッチンです。
とにかく金銭面ばかりを気にして50万を削るためにリビングを小さくしました。でも今思えばせっかく建てるお家なのだから50万100万くらい頑張って大きな家にすればよかったと後悔しています。
大きなソファも置きたかったし、開放的な空間にしたかった。金額のことばかり気にしていた自分が卑しいような気分にさえなります。
これから家族が増え、例えば子供が2人出来たときこのLDKで家族四人が快適に暮らせるのでしょうか。
自分が田舎の大きな家で育ったため子供にとって狭くて窮屈な空間に感じられたらと不安になります。
もともとリビング階段は強く希望していました。寒さのことは気になりません。
ただ階段がリビングの一番奥にあるため将来子供が友達を連れてきたときなんかは全員がリビングを通って二階の子供部屋に行くことになります。
最初は子供が帰ってきたことや、誰がきているか分ったほうがいいと思いリビング階段を採用しました。
しかし今思うと人が通ることを常に意識しなければいけないのはどうなのだろうと…最初から分かっていたことなのに今はなんだかこれでよかったのかと思ってしまいます。
和室を作る予定でしたが結局リビングに畳コーナーを併設になりました。
一応仕切れるようにはなっていますが、これもリビングを通らないといけないためイマイチ、、、
家づくり失敗しない為に大切なことは?
それでは最後に、家づくりをする上で失敗しない為に大切な3つのことをご紹介します。
家づくりに詳しい友達をつくる
皆さんの周りに家づくりに関して詳しい友達はいますか?
もし、将来的に家づくりをしたいと思っている方は、家づくりに詳しい友達をつくるべきです。
家づくりに詳しいというのは営業の方や現場監督さんの事を言っているのではなく、家をつくる職人さん(大工など)や一級建築士(構造設計、設備設計)の事をさしています。
誤解している人も多いですが、家を建てるのはハウスメーカーではなく外注先の職人です。お抱えの設計士はいるでしょうが、凝った家であれば、設計士とて外注する可能性だってあります。
つまり、ハウスメーカーで営業している人、もしくは現場監督をしている人が必ずしも建築に詳しいわけではありません。
「そうは言っても知り合いがいない」というのであれば、街の電気屋さん、畳屋さん、建具屋さん、内装屋(ゼネコン狙いでない)、洗い屋さんに紹介してもらうと良いでしょう。
これら業者は建築会社一件と協力しているわけでなく、それこそ何十〜何百の建築会社と契約しています。
当然ながら良い仕事をする会社も、悪い仕事をする会社もよく知っています。
これら業者から良い会社を紹介してもらい、情が移らない程度に話をして簡単な相談をしてみると良いと思います。
安くするならこだわらない。こだわりたいならDIY
先述通り、家づくりは安かろう、悪かろうです。
もしローコストで家を建てたいのであれば、こだわらない!
ローコストでこだわりたいならDIYをする。
DIY(ディー・アイ・ワイ)とは、素人(専門業者でない人)が、何かを自分で作ったり修繕したりすること。英語のDo It Yourself(ドゥ イット ユアセルフ)の略語で、「自身でやる」の意。
最近はYouTubeなど動画共有サイトがあるので、DIYをする敷居は低くなったかなと思います。
また壁紙(クロス)などはプロが教えてくれる教室が開かれているようです。
壁紙屋本舗:HP
自分で出来そうなものだけでも自分でやってみると良いと思います。
完成イメージを何度もする
家づくりに失敗したと仰る方で一番多いのが「イメージと違った」との言葉です。
とはいえ先述通り、ITの進化でこれから先、完成した家づくりのイメージがしやすくなるのは間違いありません。
ですが、大事なのは完成したイメージと生活するイメージを何度も頭の中でシミュレーションする事です。
私の経験上、機械の性能が良くなれば人間は機械に任せっきりになります。例えばグーグルのナビが良い例です。
電波が混雑する場所では現在地を見失います。便利だからこそ任せて失敗する。
そうはならないために自分で調べたり、イメージしたりする必要があるのです。
機械に任せっきりになるのではなく、自分でも何度もイメージをして理想の家を実現させましょう。
最後に
いかがだったでしょう。
家づくりをする上で参考になりましたか?
「雨漏りした」
昔は近所の大工さんが知り合いで、ちょっと声をかけて相談できたものです。
それが今はハウスメーカーに頼んで、工務店に話がいき、大工さんにいく流れ。知りもしない大工さんが家に訪ねてきて、終わったらそそくさと帰っていく。
それが良いと仰る方は良いのかもしれませんが、少しさみしい気持ちになりますよね。
家づくりの失敗が増えた原因の1つに信頼からなるコミュニケーション不足があるのではないかと思っています。
でも、それらを解決する事は難しくありません。
だってコミュニケーションとればいいのですから!
読んでいただきありがとうございました。