マンションに和室はいらない?|マンションに和室がある理由

 

・マンションに和室はいらない?
・マンションに和室がある理由は?

 

皆さん、こんにちは!畳職人の樋口です。今回は、マンションに和室はいらない?マンションに和室がある理由を紹介します。

 

マンションに和室はいらない?何でマンションに和室があるの?と疑問な方の参考になれば幸いです。

マンションに和室はいらない?

マンションに和室はいらないのか。これは人の生活習慣、ライフスタイルによって変わるので一概に言えませんが、和室が使いやすい部屋ではないことは先に申し上げておきたいです。

 

では、なぜ一軒家に比べて部屋数の限られているマンションに、使いにくいと思われる和室があるのか。マンションに和室がある理由を紹介していきます。

 

マンションに和室がある理由

マンションに和室がある理由
・客間として和室がある
・子供を遊ばせる部屋として和室がある
・仏間として和室がある
・昭和の名残

 

客間として和室がある

祖父母が泊まりに来る。一昔前までは、核家族だったとはいえ、自分の両親や義理の両親が家に泊まりに来ていた。和室は泊まりに来た際の客間、つまり寝る部屋として利用されてきました。しかし、最近では両親が来ても日帰りで帰ってしまう。義理の両親に至っては気を使うからと来ないといったケースもあるようです。その結果として、寝る部屋の利用価値が無くなったわけです。

 

また、和室は人を招く空間としても利用頻度が減少しました。それはコロナ禍の影響も大きいですが、会社の上司や同僚、後輩を自宅に招く習慣が極端に減ってきた。サザエさん家ほどではないですが、私の家も仕事での付き合いがある人を呼んで、ご飯を食べたり、お酒を飲んだりと一年に数回はやっていた。

 

コロナが原因で極端に減ったことですが、おそらく今後はもっと減少していくことだと思います。

子供を遊ばせる部屋として和室がある

リビングの隣になぜ和室があるのか。この理由は、子供を遊ばせる部屋として機能するからと言われています。リビングの隣に遊ぶスペースがあれば、何かしながらでも子供を見ることができるし、そのまま布団を敷いてお昼寝させるなど、わりと便利に使えます。

 

それに、和室で子供を遊ばせることは、下の階に住む住民への音の配慮にもなります

 

子供は走り回ります。ドカドカ音を立てて、テンションがハイになればジャンプすることもあります。下の階に住む住民からすれば迷惑ですよね。和室には畳が敷いてあるので、子供たちの足音を吸音する効果が期待できます。

 

また、畳は適度に柔らかい床材なので、子供が転んだ際の転倒リスクを軽減する効果が期待できます。数多くの保育園で畳が導入されている理由の一つです。

 

仏間として和室がある

マンションに和室があるのは仏間が必要だから。そう仰る年輩の方はとても多いです。仏壇をリビングに置くわけにもいかないですし、寝室に置くのも違いますよね。仏壇はちゃんと和室を作って置きたい。そういった理由からマンションに和室があるのだそうです。

 

一方で、仏壇は家にいらない。写真だけ飾ればいい。そう仰る若い方はとても多いです。私個人的な意見としては、和室どうこうじゃなくて、先祖をどう思っているのか気になる。

 

毎日炊きたてのお米を仏壇に供える。お線香に火をつけ、祈りを捧げる。これは宗教的だと言われればそうかもしれませんが、先祖への感謝さえも忘れる人は、身の回りのあらゆるもの、人への感謝なんて絶対していないと思いますよ。

 

和室なんて無くても構いませんが、仏壇ぐらい買ってちゃんとした方がいいです。(小さいので一万円で売っている)

 

昭和の名残

これまで紹介したような考え方は、総括して古い昭和的なんですよ。常日頃ライフスタイルは変化しているのに、変化に対応できていない。だから可変性のあるマンションの方が、若い方には好まれるのだと思います。

 

和室は可変性がないわけではないのですが、使い方が昭和的で使いにくい。掃除にしても、メンテナンスにしても、音が漏れる曖昧な仕切りにしても、時代が変わると使い難くなる。

 

こういった点が和室の問題点であります。

 

ただ、畳や障子を始め、個々では色々な商品が開発されて、新しい取り組みはしています。これが和室全体的に上手くまとまれば、新しい時代の新しい形としての和室が生まれるので、今後期待していただけたらと思います。

 

以上、マンションに和室はいらない?マンションに和室がある理由でした。

最後に

いかがでしたか。マンションに和室はいらないのか、マンションに和室がある理由はわかりましたか。参考になれば嬉しいです。

 

マンションに和室はいるのか、いらないのか。それはライフスタイルを考えることでもあります。どういった生活が好ましいのか家族で話し合ってもらえたらと思います。

 

読んでいただきありがとうございました。

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