今回は畳の上にカーペットを敷くときの注意点について解説します。
畳替えをするより、おしゃれなカーペットを敷きたい。そう思う人も多いかと思います。気持ちはわかるのですが、ただ畳の上に安易にカーペットを敷くとカビやダニが発生してしまう可能性があります。
今回の記事はこれから畳の上にカーペットを敷こうかなと考えている方の参考になればと思い書いた記事になります。ぜひご覧ください。
畳の上にカーペットを敷くときの注意点
・しっかりと畳と部屋の乾燥をするべし
・防虫防湿シートを敷くべし
・年に一度くらいカーペットをあげて畳を乾燥させるべし
6月〜9月は注意するべし
畳の上にカーペットを敷くときの注意点は、気温が高く、雨量が多い6月〜9月の時期に畳の上にカーペットを敷くとカビやダニが発生する可能性が高くなることです。
カビやダニが発生する条件は気温25度〜28度前後。湿度が70%〜80%前後と言われています。この条件に当てはまりやすいのが6月〜9月、特に梅雨の時期です。
気温が高く、湿度も高い高温多湿な時期に畳の上にカーペットを敷くとカビやダニが発生する可能性が高くなってしまうのです。
とはいえ、6月〜9月に畳の上にカーペットを敷いてはいけないわけではありません。きちんと部屋の湿度と温度を調整し、畳を乾燥させればカーペットを敷いても大丈夫です。
それでも畳の上にカーペットを敷くのはよく晴れた日がおすすめですが。
ちなみに冬の時期も畳の上にカーペットを敷くとカビやダニが発生する場合もあります。というのも、冬の時期は加湿器とエアコンを使う御宅が多いですよね。
使うこと自体は何の問題もないのですが、長時間の使用はカビやダニが発生する原因を作る可能性があるので、エアコンや加湿器を使う際は湿度や室温、使用時間を考えてお使い頂くようお願いします。
しっかりと畳と部屋の乾燥をするべし
畳の上にカーペットを敷くときの注意点は、しっかりと畳と部屋の乾燥をすることです。
畳は自然の素材です。普段は湿気を吸ったり、吐いたりしてお部屋の湿度を調整してくれています。ただ、畳の上にカーペットを敷いてしまうと畳が息をすることができなくなってしまうので、湿気がたまり畳の表面がカビやすくなると言われています。
畳の上にカーペットを敷く前は必ず畳と部屋を乾燥させてからカーペットを敷くようにしましょう。
乾燥の方法は、特に決まりはありません。例えば、除湿機を使ってもいいですし、エアコンの除湿機能を使ってもいいです。電気製品が無い方は、よく晴れた日に窓を開けて半日ほど乾燥させてから畳の上にカーペットを敷いてもらうでも大丈夫です。
ちなみに、どうしても雨の日に畳の上にカーペットを敷きたいという方は、後日で良いので晴れた日にカーペットをグルグル巻いて畳を乾燥させてください。
防虫防湿シートを敷くべし
畳の上にカーペットを敷くときは、防虫、防湿のために、防虫防湿シートを敷くことをおすすめします。
防虫防湿シートとは、主にホウ酸塩を使用したシートか、松脂溶液を溶かしたシートか、青森ヒバのヒバ油を溶かしたシートか、ホウ素系化合物をコーティングしたシートか、炭のシートのことです。
▼防虫防湿シートについてはこちら:防虫シートはどれくらい効果があるの?|畳や敷物に人気おすすめ防虫紙
それぞれの防虫防湿シートで効果や期限、お値段が多少違うのですが、なるべく防虫よりも防湿に効果がある防虫防湿シートを選んでもらえたらと思います。
もちろん、ネットで販売されている防虫防湿シートでも問題はありません。ただ、機能性がもっと高いものが欲しいという要望をお持ちなら畳屋さんに注文しましょう。
●楽天で買える防虫防湿シート
価格:8,990円 |
防虫・防ダニ・防カビシート 6帖用 日本製 畳 押入れ ウッドカーペットの下に 防虫紙 防虫シート 防ダニシート 価格:3,960円 |
ちなみ、もしかしたら防虫防湿シートは畳屋で購入した方が安い場合があります。というのも畳屋は防虫防湿シートを箱買いで購入します。その分単価が安くなるので、もしかしたらお得かもしれません。
一度近くの畳屋さんに聞いてみるのが良いかもしれませんね。
年に一度くらいカーペットをあげて畳を乾燥させるべし
畳の上にカーペットを敷くときの注意点は、年に一度くらいはカーペットをあげて畳を乾燥させることです。
どんなにカーペットを敷いたときに気をつけていても、畳とカーペットの間に湿気はたまります。出来れば年に一度と言わず月に一度、いや雨が続いた時期は晴れた日にカーペットをあげて乾燥してもらいたいぐらいですが、そんなこと面倒ですよね。
私もお客様の立場に立って考えるとものすごく面倒です。なので、一年に一度で良いのでカーペットをあげて畳を乾燥するようにお願いします。
そのときに掃除機で掃除をしてもらうのも良いですし、カビやダニ予防のスプレーを吹き掛けてもらっても構いません。ただし、防虫防湿シートには吹き掛けないように注意してください。
宜しくお願いします。
ホットカーペットを敷く場合は、防虫紙も防湿シートも敷かないようお願いします。
以上、畳の上にカーペットを敷くときの注意点【防虫防湿シートを敷くべし】でした。
最後に
いかがだったでしょう。
畳の上にカーペットを敷くときの注意するべきことはわかりましたか?
カーペットを敷こうかなと考えている方々の参考になれば嬉しいです。
今回のテーマはカーペットということでしたが、別にウッドカーペットでも、タイルカーペットでも、ラグでも上敷きでも畳の上に敷くときの注意点としては同じです。気をつけてください。
読んでいただきありがとうございました。良かったらシェアお願いします。