
京都市にある黄綬褒章受章、現代の名工に選ばれている店「沢辺畳店株式会社」にて長年修業を積み、東京都江戸川区で独立。 京都畳競技会にて最高賞の「京都府知事賞」を受賞。神社仏閣や茶室、屋形船から一般住宅まで、1ミリの隙間も許さない「京都仕込み」の技術で江戸川区を中心に活動中。
- 📺 メディア出演:TOKYO MX「バラいろダンディ」畳職人として出演
- 🏫 地域活動:練馬工業高校にて畳の文化・技術に関する講演会講師を担当
みなさまこんにちは。
江戸川区の樋口畳商店・代表の樋口裕介です。
畳についてお客様からよくいただくご相談の一つが、
👉 「ダニは大丈夫ですか?」
というご質問です。
特に、
- 一階の和室
- 湿気が多い地域
- 海沿い
- 山や川の近く
- 離島地域
などでは、湿気によるダニ・カビ対策がとても重要になります。
そこで今回は、樋口畳商店でも実際に使用している、
👉 「ダニシラズEシート」
について、畳職人目線で詳しく解説いたします。
ダニシラズEシートとは?

「ダニシラズEシート」は、畳機械メーカーである東海機器工業株式会社と、オハイオ州立大学大学院昆虫学部卒業の農学博士・吉川翠が共同開発した畳用防虫シートです。
畳のダニ対策として、畳業界でも長年使用されている防虫資材の一つになります。
防虫シートには「2種類」あります
実は、畳用の防虫シートには大きく分けて2種類あります。
① 畳の床下に敷くタイプ
畳の下、床板との間へ敷くタイプです。
比較的施工しやすく、湿気対策としても使用されます。
② 畳床に包み込むタイプ

もう一つが、
👉 畳床そのものを包み込むタイプ
です。

ダニシラズEシートはこちらのタイプになります。
ダニシラズEシートの特徴

ダニシラズEシートは、
👉 畳床を包み込むように施工
します。
そのため、
- 畳内部への防虫対策
- 長期間の効果維持
- 見た目の安心感
などのメリットがあります。
実際、お客様からも、
👉 「包み込むタイプの方が安心できる」
と言っていただくことが非常に多いです。
人間やペットへの安全性について
ダニシラズEシートには、
👉 ホウ素系化合物
が使用されています。
ホウ素系化合物は、殺ダニ効果があると言われており、
👉 臓器を持つ人間に対しては食塩程度の毒性
と言われています。
しかし、
👉 臓器を持たない虫には強い作用
を持つと言われています。
そのため、
- 小さなお子様
- ペット
- 高齢の方
がいるご家庭でも比較的安心して使用しやすい防虫シートとして知られています。ただし、注意も必要です。
① 多量に摂取した場合(急性中毒)
大人が誤って大量に飲んだり、赤ちゃんやペットがホウ酸ダンゴなどを誤飲したりすると、脱水症状、嘔吐、下痢、皮膚の紅潮、中枢神経への影響などが出る恐れがあります。ダニシラズEシートのような防虫シートを食べるとは考えられない(そもそも畳表の下に包み込まれているシートを食べることは不可能)ですがペットやお子様には注意が必要です。
京都修業時代から使い続けています
私自身、このダニシラズEシートを、
👉 京都修業時代から現在まで
長年使い続けています。
京都は盆地特有の湿気があり、
- 山沿い
- 川沿い
- 北側の部屋
などでは、ダニやカビの相談が本当に多い地域でした。
そんな環境の中で施工してきましたが、
👉 ダニに関するクレームがほとんど無くなった
と感じるほど、非常に優秀な防虫シートだと感じています。
ただし「防虫シートだけ」で完璧ではありません
ここは非常に重要です。
どんなに優秀な防虫シートでも、
👉 湿気が多すぎる環境
では効果が落ちてしまいます。
つまり、
- 除湿
- 換気
- 掃除
- 空気循環
これらも非常に重要です。
特に梅雨時期は、
- 除湿機
- エアコン除湿
- 扇風機
などを積極的に使用することをおすすめします。
▶︎畳にダニが発生したらどうする?|一級畳製作技能士が原因と正しい対策を解説
ダニが気になる方におすすめの施工
樋口畳商店では、
- 湿気が多い地域
- 一階の和室
- 海沿い
- 島地域
- 山や川の近く
などのお客様には、防虫シート施工をご提案する場合があります。
また、
👉 炭入り防湿シート
と組み合わせることで、さらに湿気対策効果を高めることも可能です。
最後に
畳は天然素材だからこそ、
- 空気
- 湿気
- 温度
の影響を受けます。
だからこそ、見えない部分の施工がとても大切です。
防虫シートは、お客様から見える部分ではありません。
しかし、
👉 「見えないからこそ、しっかり施工する」
これが畳職人として大切な仕事だと考えています。
もし、
- ダニが気になる
- 小さい子供がいる
- ペットがいる
- 湿気が多い地域に住んでいる
など、お悩みがありましたらお気軽にご相談ください。
その土地や環境に合わせた最適な施工方法をご提案いたします。
