
京都市にある黄綬褒章受章、現代の名工に選ばれている店「沢辺畳店株式会社」にて長年修業を積み、東京都江戸川区で独立。 京都畳競技会にて最高賞の「京都府知事賞」を受賞。神社仏閣や茶室、屋形船から一般住宅まで、1ミリの隙間も許さない「京都仕込み」の技術で江戸川区を中心に活動中。
- 📺 メディア出演:TOKYO MX「バラいろダンディ」畳職人として出演
- 🏫 地域活動:練馬工業高校にて畳の文化・技術に関する講演会講師を担当
皆さまこんにちは。
東京都江戸川区の樋口畳商店、代表の樋口裕介です。
梅雨の時期になると、お客様から最も多くいただくご相談の一つがあります。
「雨でも畳替えできますか?」
本当は晴れた日に施工したいけれど、天気予報を見ると雨が続いている。
予定を何度も変更するのも難しい。
そんな状況から、
「小雨くらいならお願いできますか?」
とご相談をいただくことがよくあります。
今回は、一級畳製作技能士として、雨の日の畳替えについて正直にお話ししたいと思います。
雨は畳にとって決して良いものではありません
まず結論からお伝えします。
畳にとって雨は決して良いものではありません。
畳は天然素材を多く使用しています。
特に天然い草は湿気を吸収する性質があるため、雨に濡れたり大量の湿気を含んだりすると、
- カビの原因
- ダニの発生
- 臭いの原因
になる可能性があります。
だからこそ、私自身もできる限り晴れた日に施工することが理想だと考えています。
それでも雨の日に施工することはあります
とはいえ、現実には何日も雨が続くことがあります。
梅雨や秋雨の時期になると、一週間近く晴れないことも珍しくありません。
そのたびに延期していると、
- お客様の予定
- 引っ越し日
- リフォーム工事
- 家具搬入
などにも影響が出てしまいます。
そのため樋口畳商店では、お客様と相談したうえで、雨の日でも施工を行う場合があります。
雨の日は畳を濡らさない工夫をしています

雨の日に施工する場合、一番重要なのは
「畳をできる限り雨に当てないこと」
です。
樋口畳商店では、
- 厚手の大型ビニール袋で畳を梱包
- その上からブルーシートで二重に保護
- 車への積み込みもできるだけ短時間で行う
など、雨対策を行っています。
少しでも畳が濡れないよう、現場では普段以上に慎重に作業しています。
小雨なら必ず施工できるわけではありません
よく
「小雨だからできますよね?」
と聞かれます。
しかし、実際には雨の強さだけでは判断できません。
例えば、
- 風が強い日
- 横殴りの雨
- 搬入経路が長い住宅
- マンションの共用部が濡れている場合
などは、畳を安全に運べないことがあります。
そのため、その日の天候や現場状況を確認しながら判断しています。
私は無理に施工することはありません
私が一番大切にしているのは、
「お客様に長く快適に使っていただくこと」
です。
そのため、
「今日はやめた方がいい。」
と判断した場合は、無理に施工することはありません。
予定変更になってしまうこともありますが、その方が結果的に畳にとっても、お客様にとっても良いと考えています。
まとめ|雨の日でも対応は可能ですが、畳にとっては晴れの日が理想です
雨の日の畳替えについてまとめます。
- 雨は畳にとって決して良いものではない
- カビや湿気の原因になる可能性がある
- できる限り晴れの日の施工がおすすめ
- 梅雨時期などは雨対策を徹底したうえで施工する場合もある
- 当日の天候や現場状況によって判断している
樋口畳商店では、「施工できるか」だけではなく、施工した後も気持ちよく使っていただけるかを大切にしています。
梅雨時期の畳替えでご不安なことがありましたら、お気軽にご相談ください。天候や現場状況を確認しながら、一級畳製作技能士として最適な方法をご提案いたします。
