琉球畳の裏返しって自分でできる?【縁なし畳が裏返しできない理由】

 

・琉球畳の裏返しって自分でできる?
・縁なし畳が裏返しできない理由を教えて!

 

皆さん、こんにちは!樋口畳商店の樋口です。今回は琉球畳の裏返しって自分でできる?にお答えします。

 

琉球畳の裏返しについて知りたい方の参考になれば幸いです。

 

 注意
この記事では、琉球畳=縁なし畳と同義していますが、本当は違います。琉球畳とは琉球表(七島藺)を使った畳のことで、琉球表を使用していれば畳縁が付いていようが、縁なしだろうが琉球畳です。琉球畳=縁なし畳と世間一般的に流布されてしまったので今更訂正はしませんが、この記事を読んでいただいている皆様には、頭の片隅にでも覚えておいてもらいたいと思います。

琉球畳の裏返しって自分でできる?

 

琉球畳の裏返しは自分でできるのか。

 

最初に答えを言いますと、琉球畳の裏返しは自分でできません。絶対におすすめしません。これは素人の技術レベルの話ではなく、プロであっても琉球畳の裏返しはできません。仮にできたとしても絶対にしない方がいいです。

 

縁なし畳が裏返しできない理由

そもそも縁なし畳は畳表を折り曲げて作っています。

 

 

裏返しは、現在お使いの畳表を裏に返す作業ですから、折り曲がった畳表を逆方向に折ることになります

 

一度折り曲げた畳表を逆方向に折るとどうなるか。天然い草なら割れるし、和紙製&樹脂製なら破れかかります。仮に破れなかったとしても損傷は激しく、短い期間で破れてくるはずです。

 

そもそも畳は摩擦に弱く、畳と畳が接触する部分が一番痛みやすいです。畳縁が生まれた背景も畳と畳の摩擦から守るためと言われています(これには諸説ある。畳縁は格式を表すためのものであったり、結界的な役割もあったと言う。ただ、近現代的解釈だと畳との摩擦から守るためというのが一番しっくりくる)

 

 

縁なし畳は摩擦から守るものが付いていない畳ですから、縁付き畳と比べても耐久性は低いです。ただでさえ痛みやすい縁なし畳の畳表を逆に折り曲げて畳表として使うということは、ネジを止めていないブリキのおもちゃと同じこと。すぐに壊れてしまいます。

 

畳職人でも絶対におすすめしない方法なので、琉球畳の裏返しを自分でするのはやめましょう

 

安く琉球畳を張り替える方法

 

誤解している方が多いですが、琉球畳の表替えってめちゃめちゃ安いです。

 

樋口畳商店だと一番安い琉球畳(樹脂製)の表替えで半帖6,500円(税込)。琉球畳(天然い草)の表替え相場も6,000円前後なので、10年〜15年単位で考えれば決して高いものではありません。(畳の厚さが15㎜だと料金がだいぶ変わるので注意が必要です)

 

一度お近くの畳屋さんにお問い合わせしてみるといいかと思います。

 

ちなみにもっと安く琉球畳を張り替えようと、自分で表替えしようと考える方もいるかと思います。個人的にはお勧めしません。というのも、畳は材料代が高い。職人の手間代なんてたかがしれています。機械がなくても縁なし畳は作れるのですが、手間がすごくかかるものなので、自分で作ったとしても結局そんな安くならないし、大変な思いをすると思います。

 

琉球畳の張替えも自分でしない方がいいです。畳屋にまかせましょう

 

以上、琉球畳の裏返しって自分でできる?に対するお答えでした。

最後に|まとめ

 

琉球畳の裏返しって自分でできる?

できません!そもそも琉球畳の裏返しは素人、プロ関係なしにできません

 

縁なし畳が裏返しできない理由

折り曲げた畳表を逆向きに折り曲げる。それは耐久性を著しく下げることだから。

 

安く琉球畳を張り替える方法

そもそも琉球畳の表替えは安いです。10年〜15年単位で考えればお得な買い物だと思います。

 

いかがでしたか。参考になったでしょうか。読んでいただきありがとうございました。

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