我輩も猫である。
名前は三つもある。
ぴーしゃん。みーたん。とら。
好きなように呼んでくれて構わない。
その代わり、挨拶がわりのタックルをお見舞いするから覚悟しておくように。
我輩も猫である。
お前!手に何か隠し持っていないか!
また魚の匂いがするぞ。
なんで魚を食べる時は我輩にもくれんのだ。
ばかたれめ。
我輩も猫である。
眠い。最近はとことん眠い。
疲れが溜まっておるのか。
襖を破いたのはお前だろ!と怒られ反省したフリ。
主人を相手してやるのも疲れる。
我輩も猫である。
いよいよ、葉の色が変わる頃じゃな。
この時期の庭の眺めは、そこそこ綺麗だ。
おい!お前たちはまたスマホで写真か。
目に焼けつけんかい。
我輩も猫である。
なんか毎日かったるい。
我輩も猫である。
やっぱり死ぬなら畳の上が一番だ。
南無阿弥陀南無阿弥陀仏。ありがたいありがたい。
読んでいただきありがとうございました。