今回は、高校で教えてくれない社会人マナー・ビジネスマナーについて紹介したいと思います。
高卒で就職する社会人ってビジネスがどんなものかわからないで急に社会に出されるので、右もわからなければ左もわかりませんよね。
と言う人がいるけど、できるなら社会人マナー、ビジネスマナーの研修はせず、具体的な仕事について早く教えたい!と、経営者・指導する上司は絶対思っていると思います。
ところが、高校ではそう言った社会人のマナーとか、ビジネスマナーって教えてくれないですよね。※高専や商業は別ですが・・・。高卒就職者がかわいそうです。
というわけで、この記事では、身につけておいて欲しい社会人マナーとビジネスマナー、覚えておいて損はないスキルを紹介したいと思います。
社会人マナーとは?
まず、社会人(特殊性含まれず)とは何かを紹介します。
社会人は一般的には企業に勤め、その見返りに報酬をいただきます。報酬をいただいた人は、報酬の額に応じて税金を払います。
税制とは国の根幹を成すものですから、つまりは税金を払う=我が国を支えていることになります。
総括して社会人とは、社会貢献してる立派な大人であると言えます。(脱税はその逆。反社会的と言えます)
社会人は不条理
みなさんがこれから働くオフィスには、年齢、性別、育ってきた環境が全く違う人達が集まっています。
色々な価値観の人が集まる会社では、面白い世代間のギャップを体験することができる一方で、要らないマウンティングや理不尽なことを言ってくる人もいます。
いろんな人がいて楽しいか楽しくないか割合でいえば、楽しくないが圧倒的かもしれません。(学校とかだったら楽しいんですがね)
下手すれば自分が悪くなくても怒られる。唇を噛んででも謝らなくてはいけない状況が次々にやってくる。かもしれません。
社会は理不尽で不条理
社会人になる前に絶望するようなイメージをもってしまったかもしれませんが、社会が理不尽で不条理だということは知っておいてほしいと思います。
社会は理不尽で不条理だということを前提として働くことで、自分を追い込まないでほしい。(悪いにはあなたじゃない。全て社会が悪い)そう願っています。
社会人として働くコツ
大事なのは、適度に適当に働くことです。
断言しますが、会社や、上司が、一生あなたの面倒をみてくれることはありえません。
今、その会社で働いているのも、上司と一緒に働くのも、一時的なことです。
だったら何も背負う必要ありません。
とはいえ、こんなことを言うと・・・。
一生懸命に働くことは素晴らしいことです。
でもそれは、あなたのために一生懸命働くことが素晴らしいことであって、会社のため、上司のために一生懸命働くことは、素晴らしいことでもなんでもありません。
社畜的考え方は昭和から始まり、平成で終わったんです。
だから適度に適当に働きながら、これから社会人として生きていくために必要なことを学んでほしいと思います。
必要なことというのは、自分のスキルで富を構築するシステムを作るということです。会社が助けてくれるわけじゃなない。自分で稼ぐんだ。そういう気概を持って社会人として働いてもらいたいなと思います。
前置きが長くなりましたが、それでは社会人のマナーを紹介していきます。
挨拶はしっかりしよう
挨拶だけで人の印象は決まる。
人間は感情的な生き物です。
朝から気持ちのいい挨拶をする人間を嫌いになったりはしません。
もし気持ちのいい挨拶を「うるさい」と思うやつがいたら、そいつは女の子の日だったのか、サイコパスでクレイジーなヤツなのでしょう。
完全に無視して大丈夫です。
「おはようございます!」
元気な朝の挨拶は間違いなく、周りの人からの高評価に繋がります。
元気に挨拶するだけで高評価をもらえるなら、とても簡単なことじゃないですか?
是非、実践しましょう。
また会社で働いているとどうしても嫌いな人が出てきます。
そういうヤツにこそ、率先して気持ちのいい挨拶をしましょう。
とはいえ、本音は挨拶もしたくない、顔も見たくないですよね:(;゙゚'ω゚'):
その話したくない気持ちを抑えて「おはようございます。〜さん。今日は調子どうですか?昨日も飲み会だったんですよね」とか適当に言っておきましょう。
嫌いな人ほどこちらから話しかける事でギクシャクした関係になりにくいですし、相手がこちらに向けていた照準も次第に変わっていくかもしれません。
避けなければいけないのは、人間関係で仕事がやりにくくなる事です。
これは周りで働く人にも迷惑がかかるので絶対に避けましょう。
当然ですが、仕事終わりの「お疲れ様でした。お先に失礼します。」の挨拶も忘れずにしましょう。
身だしなみを整えよう
「ネクタイが曲がってる」「爪が伸びてる」「靴が汚い」
学生の頃なら親や先生、先輩が注意してくれましたが社会に出たら誰も注意しません。
ただ自分の評価が下がるだけです。
そんなくだらない事で評価下がるなんてバカバカしいですよね。
身だしなみには気をつけましょう。
私の体験談になりますが、最近お会いした方で5日間ぐらいお風呂に入っていない人がいました。
自分では匂いがわからないらしいですが、周りの人も匂いを感じて嫌がるぐらい迷惑がっていました。
例えば、一緒に仕事をする人が、お風呂に入らない人であれば、あなたも嫌な気持ちになる事でしょ?
たとえ貴方がいやでなくても迷惑な人はいます。
毎日必ずシャワーかお風呂には入るようにしましょう。
匂いでもう1つ気をつけないといけないのはタバコの匂いです。
タバコを吸うのは勝手です。
ただ、タバコの匂いが嫌いだという人は多くいます。
もし、貴方の大切なお客様が、タバコの匂いが嫌いで、貴方に会うのを不快に感じていたとしたら、貴方はどうします?
もちろん、タバコを吸うのはやめますよね。
それでもタバコを吸いたいというのであれば、仕事中はアイコス(煙は少ないが匂いは多少する)にするか、ボディースプレー(香水は逆効果)を持ち運びましょう。
▼タバコをやめる方法はこちら:タバコのデメリットは?|タバコをやめたら得する5つのこと
服装に関しては最近、自由な服装の会社も増えてきたので会社のルールの中できちんと着たら良いと思います。
遅刻厳禁の時間厳守
「Time is money(タイム イズ マネー)」
学生の頃、タイムイズマネーなんて言ってたら「痛いヤツ」扱いされますが、社会人はこれが全てです。
働いた時間でどれだけ仕事をしたか、無駄な時間を徹底的に省き、効率的な働き方を模索しながら仕事にかからなければなりません。
なのでタイムイズマネーはどんどん口に出して実践してください。
時間についてもう1つ。
学校で「寝坊しました」と言っても許されますが、社会人には許されません。
それがもし顧客との約束であれば尚更です。
「道が混んでいました」
「電車が遅れました」
その理由が何であれ顧客は忙しい時間の中であなたに会う時間を作ってくれているのです。
絶対にやってはいけない事だと理解してください。
また、逆も然りで約束を反故にするような人と仕事をするのはやめましょう。
社会人になると時間に対する意識が変わります。
授業中に時計を見て「早く終わらないかな」と思っていた時の刻みが社会人になると「やばい!もうこんな時間!」の連続です。
常に時計をチェックし決められたスケジュールの中で動いて行かなければなりません。今から学校内だけでなく1日のスケジュールを立て時計を見て行動する癖をつけましょう。
積極的にコミュニケーションをとる
人と話すのが苦手。
気持ちはよくわかります。
でも苦手だからと言ってコミュニケーションをとらなくていいわけではありません。
コミュニケーションは人間が人間を理解し、協調したり、鼓舞したり、共創する為の大事なツールなのです。※ただコミュニケーションは逆に対立、競争、論争の元なので余計な発言には注意が必要
▼コミュニケーションについてはこちら:コミュ障の治し方とは?|コミュ障でも話せるようになる4つの方法
という人はプロ野球・プロサッカー・時事ネタ(特に政治と経済)・お酒(特に焼酎・日本酒)の種類について調べておくと話のネタになると思います。
これだけでもかなりコミュニケーションはとれます。
基本的なビジネスマナー
続いてビジネスマナーについて紹介します。
ビジネスマナーについて語ると、日本は保守的な人が多くビジネスマナーについてもあれはダメ、これはダメと指摘する人がいます。
そんなビジネスマナーに捉われすぎるのも自由な発想の妨げになり良くないと思うので、これだけは知っておいたほうがいいよと思うビジネスマナーを紹介します。
簡潔な自己紹介
まず、自己紹介の目的から説明したいと思います。
ビジネスにおいて自己紹介は、自分を知ってもらうためのファーストコンタクトです。
ビジネスは人間と人間が信用を築いて行われるため、誰かよくわからない人間とはビジネスなんかしたくありません。
つまり自己紹介とは、自分を知ってもらい、相手を知り、お互いの関係を築くための大事な会話というわけです。
では、次に自己紹介で、どんな言葉を言えばいいのかについて説明します。
自己紹介は短い言葉で相手に印象つける必要があります。
例えば、卒業式&入学式の校長先生の話を思い出してください。
正直、何も覚えていませんよね。
長くて面白くない話は記憶に残らないんです。
また、イメージができないような話も記憶には残りません。
たとえば、業界用語を自己紹介の中に連発していれるとか、横文字ばかりを使うなど、何やってるのかイメージしにくいので興味もわきません。
簡潔で相手にイメージが湧きやすく、そしてわかりやすく伝えるほうが大事なんです。
また、印象に残る言葉選びも大事な一つです。
たとえば「畳を作って売ってます」と言うより「和の空間を革新する畳を作って売ってます」と言った方が一般的な畳業者に比べて、おしゃれな畳を取り扱っているのかなと印象を与えられます。
短い言葉で、他と何が違うのか、を伝えられたら素晴らしい自己紹介になるのではないかと思います。
名刺交換のマナー
名刺についてのマナーについて紹介します。
まず名刺を渡す際は両手で持ち会社名、自分の名前を名乗りながら渡してください。
相手の名刺を受け取る際には「ちょうだいします」と言いながら両手で受け取ります。
片手で受け取るのはマナー違反ですがお互いのタイミングが重なってしまった場合には手を離しても大丈夫です。
また受け取った名刺は立っている場合には手に持ち続け、椅子に座る場合はテーブルの上に置き名刺入れの上に名刺を乗せておきましょう。
複数いる場合は席順に並べておけば名前が判別しやすいので覚えておくといいです。
下の動画を参考にしていただけたらと思います。
引用YouTube
名刺管理アプリを入れておくと便利なのでオススメです。特にWantedlyの名刺管理アプリがオススメです。
AIを使って気になるニュースなども出してくれますよ。
▼アプリはこちら:https://people.wantedly.com/
使う用語を紹介
「弊社」と「当社」と「わが社」の違い
この3つの言葉とも自分の会社の事を表す言葉。
「弊社」は主に自分の立場が低い場合に使う。
「当社」は自分の会社内で社員と話す時などに当社という。「わが社」も同様に社内などで社長が社員などに使う言葉。
つまり、社外で使う時は「弊社」で社内で使う時は「当社」または「わが社」となります。
「御社」と「貴社」の違い
この2つの言葉とも相手の会社を表す言葉。
しかし、「貴社」という言葉はあまり使用されない。
その理由は、記者、汽車、帰社と混同するからだそうです。
なのであまり覚えなくて良い言葉です。
つまり、相手の会社のことは「御社」と言いましょう。
覚えておいて損はないスキル
入社後すぐに同期と差をつける。ここではそれに必要な身につけておきたいスキルと知識について紹介したいと思います。
ホウレンソウ
ホウレンソウとは野菜の名前ではありませんよ(笑)
報告・連絡・相談の頭2文字を取った言葉です。
ビジネスパーソンではホウレンソウはとても重要視され多くの会社で最初に習うことです。
報告する際に気をつけなければいけないのが要点がまとまっていないこと。
「何の報告?何が言いたいの?で、どうすればいいの?」と上司が苛立たないように上司に報告する際には何が言いたいのかしっかりと要点をまとめて報告しましょう。
連絡は社会人にとってものすごい大切なことです。
「伝え忘れた」などが無いようにボイスメモまたは手帳にメモを取りましょう。
ちなみに最近は電話ではなくメール&ラインでのやりとりが増えてきました。
メール&ラインは言ったことが残るし、好きな時に打てるし、相手の時間を取らないから気を使わなくて良いからすごく便利です。
これからはメール、ラインが主流になるかなと思います。
カクレンボウのほうがいい?
松下電器産業株式会社(現パラソニック)創業者の松下幸之助先生の側近、江口 克彦(えぐちかつひこ)氏によれば「確認」「連絡」「報告」の方が良いのではないかとおっしゃっています。
「相談」を排除した理由は、「相談」はただ指示待ちの人を作ってしまうだけで「自主的な人間」を育てられないのではないかと考えているようです。
ただ追加された「確認」は現場で使いすぎると「聞いてなかったのか」と怒られる材料になってしまう可能性があるので必要性について私は肯定的ではありません。
ただ、江口氏もおっしゃっていますが、何が必要かは自分の頭で思考して「どのやり方がいいのか」考える事が一番大切な事だと思います。
PDCAサイクル
「自分の頭で考えると言ったってどうやるの?」そのような人にはPDCAサイクルをオススメします。
PDCAサイクルとはP=Plan (計画) D=Do(実行)C=Check(評価・確認)A=Act(改善)の4つのサイクルからなる思考法のことを言います。
画像ウェキペディアより引用
Pは計画をたてる
ある程度の将来の予測をたてながら計画をしていく。
Dは実行する
たてた計画に沿って業務を実行していきます。
Cは評価・確認する
基本的に計画通りに物事は進まないものです。そこで必要な事が確認・評価することです。計画は正しいのか、計画に沿って実行されているのかを確認・評価します。
Aは改善する
計画が間違っていたら改善する、計画通りに実行されていなかったら改善する。それらをサイクルしながら思考し進めていきます。
メモをとる
これを見てる人でメモをとる重要性を知っている人はどれくらいいるでしょう。
メモは思考を整理する上で欠かせないものでありながら、タスク(課された仕事)管理でも役割を果たし、聴き忘れを無くし信頼性を構築できる素晴らしい方法なのです。
ちなみにメモには二種類のとり方があります。重要な部分だけメモる時と丸々メモる時です。
重要な部分だけメモる時は大事な話をすぐに先方に伝える場合。丸々メモる時は基本的なメモのとり方で話の全てを後で整理する為のとり方になります。
実は重要な部分だけメモる時は全文を忘れてしまう可能性があり、すぐに伝える伝言的な場合にしか役にたちません。
ぜひ、これも覚えておいてください。
情報を集める
テクノロジーの進歩は急速に進み世界はものすごい速さで変わっています。
まさに過渡期(古いものから新しいものへと変化していく途中の時期)なのです。
そのような過渡期の中で生き残る為には社会に身をおき肌で感じながら情報をひたすらインプットしまくることです。
方法はネットでも本でもテレビでも新聞でも雑誌でも何でも構いません。
朝、昼、夜と常に情報をインプットしまくり社会の変化を感じることが何よりのスキルになると思います。
元ライブドアの社長、堀江氏は情報をインプットしたのち自分の頭で考え行動することだとおっしゃっています。
すぐに行動ができる人はした方がいいですが、なかなか足を踏み出せない人も多いかと思います。
そんな人も今から情報収集だけは行いましょう。
情報を収集したのち、あなたがイケると思ったタイミングで勝負したらいいんだと思います。
最後に
いかがだったでしょう。
社会に出る時に少しでも参考になれば幸いです。
私自身も高卒で社会に出ました。周りからは「大学出なかったら後に後悔するよ」とよく言われたもの。
ですが私自身大学に行かなかった事を後悔したことは一度もありません。
むしろ過渡期社会の中で身をおき変化を感じながら仕事ができる事を楽しく感じます。
なので大学に行かなかったからと言って悲観的にならず頑張ってもらえたらと思います。
最後にもう1つだけ。
一生かけてやりたいことを探しましょう。今は見つかっていなくても構いません。社会に身をおきながらずっと探し続けてください。
読んでいただきありがとうございました。