・板の間にするメリットとデメリットを教えて!
皆さん、こんにちは!畳職人の樋口です。
最近、和室の一部を板の間にするお家が増えました。畳を囲む感じで板の間にするとオシャレといった意見もありますが、実際板の間の部分はどう使うのか、何に使うのかわからないという人も大勢いるかと思います。
そこで今回は、和室の板の間って何に使うの?板の間にするメリットとデメリットを紹介します。和室の板の間の使い方がわからない!板の間のメリットデメリットが気になる方の参考になれば幸いです。
和室の板の間って何に使うの?
・ピアノを置く
・タンスを置く
・本棚を置く
・ソファを置く
仏壇を置く
和室の板の間の使い方で、仏壇を置いて使っている方はとても多いです。和室自体、仏間として使っている方が多いので、必然とそういう使い方になってしまうのかもしれませんね。
ピアノを置く
畳の上にピアノを置くと跡がつく。それを嫌がる人はとても多いです。畳替えの際に直すことは可能ですが、なるべく綺麗な状態で使いたいのでしょうね。和室の板の間にピアノを置けば、畳が傷つく心配もありませんし、凹む心配もありません。ちなみに、私の実家では板の間にはピアノを置いています。
タンスを置く
タンスの中がカビた!という方は多いのではないでしょうか。湿気が多い地域、風通しが悪い場所の場合、どうしても畳がカビる可能性があり、タンスの下はとても心配です。板の間であれば、畳のカビも心配が減るし、防カビシートを敷いてタンスをのせれば防カビ対策もできます。
本棚を置く
本棚にも色々なタイプがありますが、なかには畳を傷つけてしまう恐れのある本棚もあります。板の間であれば、どんな本棚を置いても畳は傷つきませんし、畳が凹む心配もありません。(その代わりにフローリングが傷つく可能性はありますが)
ソファを置く
和室の板の間にローソファを置いている方はとても多いです。ソファ下は風が通りにくくカビやすいですから、板の間に置けばカビの心配も減りますし、ソファを動かした際に畳が傷つく心配もありません。
板の間にするメリット
・畳が傷つく心配が減る
・新しいデザイン性
カビの心配が減る
和室の一部を板の間にする一番のメリットは、カビの心配が減ることです。畳の上に家具や物を置くと、どうしても畳に風が通らず換気ができないため、カビが発生する可能性が高くなります。タンスだとなおさら、中にしまった洋服がカビる可能性があります。
和室の一部を板の間にして、その上にタンスを配置することで畳がカビるの防げます。
▼関連記事:畳職人がおすすめする和室の防湿対策は?【湿気対策には炭八】
畳が傷つく心配が減る
畳の上に重たい家具やピアノを置くと畳が凹み、傷がつく可能性があります。和室に板の間を作るメリットは、板の間の上に重たい家具やピアノを配置することで畳が傷つくのを防いでくれます。
ちなみに、畳の凹みは表替え時に修理することができます。畳の凹みが気になる方は、畳替え時に職人さんにお伝えしましょう。
▼関連記事:【畳のささくれ防止】簡単にできる畳の傷が目立たない補修方法
新しいデザイン性
和室の一部を板の間にしようが、和室は和室なのですが、なぜかデザインが新しく感じる。そういう方は多いです。おしゃれな和室?かはわかりませんが、若い方には人気のあるデザインです。
板の間にするデメリット
・板の間にするのにお金が掛かる
狭く感じる
和室の一部を板の間にすると狭く感じるのが一番のデメリットかもしれません。もちろん空間の大きさは変わらないのですが、板の間があると視覚的に圧迫感を感じるみたいです。私の実家も八帖を二帖板の間にして六帖の和室にしているのですが、二階の八帖と比べても確かに圧迫感は感じます。
板の間にするのにお金が掛かる
板の間にしたい!そう思ってもお金がかかります。大工さんに板を張ってもらって、畳は板の間に合わせて作り直しです。思わぬ出費になるかと思います。お金の面を考えると和室の一部を板の間にするのはデメリットかもしれませんね。
▼関連記事:畳Deフローリングとは?|畳をフローリングにする方法
以上、和室の板の間って何に使うの?板の間にするメリットとデメリットでした。
最後に|まとめ
和室の板の間って何に使うの?
仏壇を置く、ピアノを置く、タンスを置く、本棚を置く、ソファを置く
板の間にするメリットとデメリット
板の間にするメリットは、カビ対策と畳の傷対策とデザイン性。板の間にするデメリットは、狭く感じること、お金がかかること。
いかがでしたか。参考になったでしょうか。読んでいただきありがとうございました。良かったらシェアお願いします。