廊下の魅力に気がついた
皆さんは廊下の魅力について考えたことがありますか?
もしかしたら興味ないよ!という方がほとんどかもしれません。
確かに部屋じゃないし、家具置けないし、そこまで開放的じゃないしで、どうでも良いと言われたらどうでも良い場所かもしれません。
実際、新築やリフォームの現場でもお金を掛けない場所NO.1かもしれません。
しかしながら、私は気がついてしまいました。
廊下の魅力を。
そこで今回は廊下の魅力に気がついたんだって話をします。
【廊下レイアウト・デザイン】廊下の魅力に気がついたんだ
廊下(ろうか)は、建物の内部・外部に存在する通路。部屋を接続するために存在し、建物間を接続する場合は渡り廊下と呼ばれ、建物・中庭を取り囲むように造られたものは回廊と呼ばれる。 寝殿造の渡殿(2つの建物をつなぐ)は、幅が広く取られており、仕切りを区切ったり畳を敷いたりして部屋の代わりとすることがあった。左右に壁のない渡殿は透渡殿と呼ばれた。また、建物のまわりの廊下は簀子(すのこ)と呼ばれた。
そもそも廊下とは、部屋と部屋を接続する通路のことを言います。
本来、家において魅力を語る場所ではありませんが、私は今回廊下をテーマに話をしていきたいと思います。
とはいえ、皆さんの中には「なに畳職人が建築家ぶって廊下論なんか語ってるんだよ。お前に廊下の何がわかるんだ。」と思う方もいるかもしれません。
ただ、そう言われましても廊下の魅力に気がついてしまったのだから仕方ない。
と言うわけで、廊下の魅力を語りたいのですが、その前に廊下のレイアウト・デザインを見てもらいたいです。
【廊下レイアウト・デザイン】
どの廊下もレイアウト・デザインが違いますが、全ての廊下に共通する点としてどこかの部屋へ繋がる道であることは間違いありません。
つまり廊下という道は、今居た世界から新しい世界に行くための通路であり、魅力的な部分は”そこ”にあると考えます。
では、廊下の魅力について語っていきたいと思います。
廊下の魅力に気がついた
・天国へ続く
・ファンタジー世界への入り口
暗がりに鬼を繫ぐ
暗がりに鬼を繫ぐとは、正体が知れず、気味が悪いことのたとえ。
皆さんは廊下のレイアウト、デザインを見たとき、何を感じましたか。
おしゃれだな、かわいいな、採光がとれて明るいな、など色々感想をお持ちかと思います。
私はある種の不気味さを感じました。
確かに光が入っているので足元は明るく「暗がり」とは言える環境ではないです。
しかし、どこか薄暗く、怪しげな雰囲気が漂っている。私はそう感じます。
これは不気味だからこの廊下は悪い!という意味で言っているわけではなく、結論は真逆で不気味なことが空間を演出し、続く部屋の世界観を作り出していると思うのです。
天国へ続く
さっきは不気味だ!と言っておいて今度は天国だ!と言う私をどうか許してください。
とはいえですね。
真っ白の壁と天井、茶色のフローリング、僅かに差し込む陽の光は天国そのものだと思いませんか。まぁ天国へは行ったことがありませんが。
もしですよ。天国があるならこのような道を通って行くのではないか。と私は思います。
天国といえば、苦しみのない安らぎの極致。
全ての人にとって救いの場所です。
これを現世で例えれば、寝室やリラックスするリビングでしょうか。
その場所に到達するまでの演出が廊下なのかもしれません。
是非みなさんも天国へ続く道を極めてみてください。
ファンタジー世界への入り口
皆さんはディズニーランドの都市伝説をご存知ですか?
”やりすぎ都市伝説”からの情報ですが、駅を降りてディズニーランドの入り口まで直線的な道が一切ないそうで、途中からゆっくりとした下り坂になっているとのこと。
そうすることで足取りが軽くなり心を踊らせる仕組みになっているのだとか。
つまり夢の国は駅に降りた時から始まっているファンタジーなのです。
それはまた廊下も同じことかもしれません。
一般的にはお金をかけるべき場所ではない廊下ですが、少しの工夫でファンタジーの世界を創り出すための架け橋になる。
廊下にはまだまだ隠れた魅力があるかもしれませんね。
最後に
いかがでしたか。
廊下を主題にブログ記事を書くとは思いませんでした。
自分でも驚いています(笑)
ちなみに、私は壁一面ガラス張りの細く長い廊下が好きです。
開放的な反面、細くて長いというのは形容し難い面白さがあります。
皆さんもたかが廊下?と思わず、廊下の魅力を探してみてください。
読んでいただき有難うございました。