
仕事での人間関係、将来への不安、マンネリ化した日々、愛の老朽化など、いろんな想いを抱えて毎日を過ごしていることと思います。
特に、20代。
彼らは社会経験も少なく、ただがむしゃらに進むことでしか、道がひらけない。
そんな不安で、孤独で、不透明な世代。それこそが20代です。
この記事では、そんながむしゃらに生きる20代に贈る、知っておいて欲しい偉人たちの言葉をまとめました。20代で不安を抱えている方の参考になれば幸いです。
永六輔

産経新聞より引用
これは「上を向いて歩こう」「いい湯だな」「見上げてごらん夜の星を」の作詞を手がけた永六輔氏が残した言葉です。
この言葉の「失われる」が何を指しているかわかりませんが、現代の若い人にとってはお灸を据える言葉の様に感じます。
というのも、インターネットの普及で人と繋がり易くなった現代社会。YouTubeなどでは一般人が動画撮影と動画制作を行い、動画投稿してお金に交換する「ユーチューバー」と呼ばれる職種が誕生しました。
自分の顔や体型、性格、プライベートを晒してユーザーから注目を集め、商品紹介や企業案件を行う仕事ですが、それだけ多くのユーザーに知られるということはそれに伴っての弊害もあるわけです。
事実、住んでる家をバラされたり、鳴り止まない誹謗中傷、ストーカー被害などの事例が発生しています。
迷惑行為を行う一般ユーザーが悪いのは一〇〇も承知ですが、あえて言えばリスクを考えずに動画アップしたユーチューバーも悪いです。
ここ最近は気軽に動画アップする人が増えましたが起こるリスクも考慮すべきです。
フリードリヒ・ニーチェ

ウェキペディアより引用
これはドイツの哲学者ニーチェの言葉です。
このニーチェという人物は、哲学者としては変わり者で、キリスト教を批判したりするなど、一部の人からは反道徳的な態度だったとも言われます。
しかし、ニーチェが大切にしていたのは”誰かからの教え”ではなく”自分の頭で考える”ことでした。
そのため当時みんなが正しいと思っていたキリスト教の概念を否定する言動も行なっていたようです。
つまりニーチェが残したこの言葉は、違う思想、違う意見、違う考え方の人を排除してはいけない。
むしろ尊重するべきだということでしょう。
誰しも同じ考え方の人とコミュニティを形成し、同意見の人を尊重してしまうものですからね。
※ニーチェの深い思考を稚拙な文で紹介しましたが、詳しく知りたい方はコチラ↓(アフェリエイトではありません)
本田宗一郎

ウェキペディアより引用
これは激動の時代であった日本を支えた最高の職人(エンジニア)であり、実業家の本田宗一郎の言葉です。
友達との会話の中で無意識に給料、休み、恋愛、生活などを自分と比べていませんか?
周りと比べては「あいつは才能があるし頑張ってきたから自分とは違う。自分には無理だ。」と諦めていませんか?
そんなのは無意味なこと。
激動の時代に、たった1人で起業(暖簾分け)し挑戦し続けた本田宗一郎ならこの言葉に続けてきっとこう言うでしょう。
「周りの奴らなんか気にしてないで挑戦しろ」と。
またHONDAが掲げるキャッチフレーズの中に「The Power of Dreams(夢の持つ力)」という言葉があります。
一般に「夢」と語ると薄っぺらく感じますが本田宗一郎が「夢」と語るとポップで勇気が湧いてきます。
それは本田宗一郎が夢を求め、夢を実現し、夢を与え続けてきたからだと思います。
社会では子供たちに「夢なんか持つな。現実を見ろ!」とよく言います。
それはその通りだと思いますが、本田宗一郎ならきっとこう言うはずです。
「それでも若者。夢を持て!」と。
敗戦で苦しい時代に人々と共に夢を求め、叶えることをパワーにしてきた本田宗一郎は偉大で学ぶべきことが尽きない人です。
アルマン・カミーユ・サラクルー
これは「アラスの見知らぬ女」「デュラン大通り」が代表作の劇作家”アルマン・カミーユ・サラクルー”の言葉です。
とても皮肉っぽいですが結婚について本質をついている言葉だと思います。
今巷で話題の「旦那デスノート」ってご存知ですか?
▼男性は閲覧注意:旦那デスノート
この旦那デスノートを読むと忍耐力が欠如していく様が見てとれます。
「愛妻弁当は6ヶ月」なんてよく言いますが、悲しいものですね。
もちろん旦那も悪いですよ!「旦那の浮気は3年目」なんてよく言いますしね。
私は既婚者じゃないですが、これから結婚して、もしネット上に妻が「死ね」を連呼していたらと思うと結婚が億劫になります。
ただ、物理学者の武田邦彦先生いわく「結婚は考えてすることではない。感情ですることだ。」とおっしゃっているので結婚するにあったっては、そういった判断力を欠如したほうがいいのかもしれません。
スティーブ・ジョブズ

ウェキペディアより引用
これは「マッキントッシュ」「iPod」「iPhone」を世に送り出し3回も世界を革新させたAppleの創業者”スティーブ・ジョブズ”の言葉です。
「仕事行きたくない」「仕事つまらない」これらの言葉はよく聞きますが「一生かけて出来る仕事だ」「私の天職だ」と言う言葉は聞いたことがありません。
確かに、私たち20代は「これが本当にやりたいことなのか」と自問自答する年頃なのかもしれません。
でも愚痴だけ言って行動が伴わなかったら意味がない。やるべき事は情熱を注ぐことが出来る仕事を探すこと。
見つからなかったら自分に問いかけてみれば良い。「もし貨幣が存在しなかったら、あなたは何をしたいか」金銭的価値のあるものに変えられなくてもやりたいことをやってみる。自分の直感を信じましょう。
それと最高の仕事をするにはその仕事を愛すること。人間は仕事の向き合い方を変えればその仕事に誇りを持つことだって出来ます。まずは今している仕事の向き合い方から変えてみましょう。
もちろん「ただお金のためだけに働く」というのも決して悪いことではありません。
ですが、もしこの世界を革新するような偉業を成し遂げたいと思うのであれば、この言葉の通り探す必要があります。
自分の情熱を注ぐことができる仕事を。
植松努
これは宇宙ロケットを町工場で作っている実業家の植松努氏の言葉です。
この言葉の背景には植松氏の子供時代にうけた辛い経験がありました。
植松氏が夢や目標を語ると周りの大人は「どーせむり」などと根拠のない批判をしてきたそうです。
その言葉は人からやる気を奪ってしまう最悪な言葉であることを知り、この世界から「どーせむり」を無くそうと呼びかけています。
そして「どーせむり」の代わりに「思うは招く」で夢や目標に挑戦する大切さを伝えています。
やったことがないことに挑戦する。
民間の宇宙ロケットはまだ未達成のプロジェクトなので資金が集まらないとして難しいチャレンジで有名です。その難題プロジェクトに植松努氏はチャレンジしています。
「宇宙なんて無理だ」
子供の頃に誰もが憧れた場所。それが宇宙です。でも宇宙を舞台にしたプロジェクトなんて頭の悪い自分には無理だって大人になるにつれて、知らず知らずのうちに諦めてしまいました。
でも決まって「宇宙なんて無理だ」という言葉を投げつけるのは「やったことがない人」です。やったことがない人が「どーせ無理だ」という言葉を子供たちに投げつけ子供たちの可能性を奪います。
植松努氏はそんな「どーせ無理」の言葉を無くすために強い信念を持って、大きなプロジェクトに挑んでいます。
岡本太郎

ウェキペディアより引用
これは「太陽の塔」「明日の神話」など数多くの有名な作品を世に送り出した岡本太郎氏の言葉です。
2007年の流行語大賞にエントリーされた「KY」という言葉。主に「空気が読めない」という意味で使われています。
この言葉が広がった社会影響はとても大きく、学校や会社でKYと呼ばれない為に人の時間を生きたり、自分の主張を抑えたりする残念な若者が増えました。
はっきり言って、そんな若者を周りの友達は共感してくれるだけの気の良いロボットくらいにしか思っていません。
自分を捨てて、他人にあわせる人生なんかやめましょう。人に批判されても個性の価値観を大切にする、岡本太郎氏の言葉は今の空気を気にして生きている人に贈りたい言葉です。
ガリレオ・ガリレイ

ウェキペディアより引用
望遠鏡を発明し、コペルニクスが唱えた地動説に有利な証拠を見つけ「それでも地球は動く」の名言を残した天文学者ガリレオ・ガリレイの言葉です。
人間は「この人から学ぶことは何も無い」と考えると自然と学ばなくなるもの。「このコメンテーターは無知だ」「この学者はインチキだ」と発言の一部に誤りがあったところで発言そのものを全部否定して発言者の人格まで否定する現在の言論空間には疑問があります。
科学を前提にすると不確定性のもと正しいものなどありません。全ては「正しいと思われる」ものです。
奇抜な発言でイラっとしても虚心坦懐で対話を行いましょう。
また会社において自分が先輩になると仕事の要領が悪い後輩も現れます。自分があれこれ教えていると「この後輩から学ぶべきことはない」と頭の中で勝手に意識してしまい、学ばない人間になってしまいます。
それはもったいないことです。忘れてしまった気持ちも含めて後輩は自分に無いものを持っています。考え方を入れ替えましょう。
堀江貴文
これは元ライブドア社長で実業家の堀江貴文氏が近畿大学でスピーチした時の言葉です。
テクノロジーの進歩によってもたらされたイノベーションは世界を劇的に変えました。
AI、ロボット、ビックデータ、ブロックチェーンは良くか悪くか、この世界をさらに変えていきます。
今まさに、その過渡期にいるわけです。
多くの人は、小学生から大学卒業して就職まで、親の敷いたレールの上を走ってきました。
しかしそこから先は違う!と堀江氏は言います。
進んだグローバル化により、世界中のハイクオリティの物を輸入して、選んで使えるようになったことで「大企業は安定」という言葉は薄れていきました。
そして終身雇用は崩壊しつつあります。
そのような時代を生きるのに大切なのは自ら情報を集め、自ら考え行動することなのだと。
昨日までの常識が、明日は非常識になっているかもしれない。そんな急速に進んでいる時代に生きているのだと、認識し行動してほしいと、若者に向けた堀江氏からの熱いメッセージでした。
仲暁子
これはWantedly(ウォンテッドリー)創業者の仲暁子氏がTEDでスピーチした時の言葉です。
「自分がやりたいことって何だろう」「何をすればいいかわからない」こんな疑問を抱えながら日々の仕事、生活をこなしている人に、ぜひ伝えたい言葉です。
まず前提として、社会は不条理でご都合主義です。
夢や目標を持てと言うのは社会の方なのにそれを語ると批判される。
「自分がやりたいことって何だろう」「何をすればいいかわからない」と聞くと自分で考えろと言われる。
その割に、ネット空間、主にTwitterなどでは「あれは違う」「こうするべき」など、個人の生き方に対して問題提起している人がやたら多い。
そう。社会はそんな人たちばかりなのです。そんな奴らの集まりなのです。
つまり、この人たちにアドバイスを求める必要もなく、この人たちが言うことは何1つ聞く必要が無いのです。
では、どうするべきか。
”好きなことだけをやる”
これはシンプルな答えですが難しいことでもあります。
「そもそも何が好きがわからない?」
仲暁子氏は、それに答えるもう1つの言葉を残しています。
”情熱は後からついてくる”
初めから好きなことなど存在しない。何でもいいからやってみてつまらなかったら次とシフトしていけばいい。まずはやってみること。情熱は後からついてきます。
このことについては詳しくコチラのエッセイ記事で書きました。宜しければご覧ください!
[blogcard url="https://phkkoomde.com/skill/think-about-it-yourself/"]最後に
いかがだったでしょう。
みなさんの心に何か残せたら書いた意味があったと思います。
実は、最後の仲暁子氏の言葉には私自身も救われました。
道に迷い、悩んでいる時には誰も助けてくれないもの。自分が進む道を決め、チャレンジするしかありません。言葉だけで自分の人生を大きく変えるなんて凄い人たちですよね。
過去の偉人も含めて引用させていただき感謝します。
読んでいただきありがとうございました。