畳屋の選び方がわからない
皆さんは畳屋さんを選ぶ際に「本当に大丈夫?このお店?」と疑問を抱いたことはありませんか。皆様のお家に足を踏み入れ、仕事をし、お金をいただく上で重要なのは、お客様と畳屋さんとの信頼関係かと思います。
できれば安心して畳屋さんに頼みたい!
そこで今回は、畳製作一級技能士が解説する畳屋を選ぶコツ!畳屋の選び方を紹介します。畳屋の選び方がわからないと悩んでいる方の参考になれば幸いです。
畳屋を選ぶコツ!畳屋さんの選び方
・畳屋を選ぶ場合は三社見積もり
・畳屋の道具を見る
・畳職人の資格をチェックする
・知り合いからの紹介
広告チラシで選ばない
安い畳の値段(一帖張り替え2千円代)が書かれたチラシ。
皆さんも一度くらいはご覧になったことがあるのではないでしょうか。
あのような安いさをエサに釣り上げようとする畳屋には二つの種類があります。
一つは、本当に企業努力をして価格を下げている畳屋。
もう一つは、安さをエサに食いつかせ、難癖つけて価格をボッタくる畳屋です。
問題はもちろん後者の畳屋であり、かなりの数の被害者が確認されています。
ヤフーの運営する知恵袋にもいくつか同様の質問があるので、ぜひご覧になってみてください。
私たち畳業界全体としても危機感はもっており、排除する動きの加速化が求められます。皆さんも被害に遭われた際には消費者センターにお問い合わせください。
以上のことからチラシで選ぶのは危険も伴うことがわかっていただけたと思います。
よく知らない、よくわからない安売りのチラシ畳屋は注意しましょう。
畳屋を選ぶ場合は三社見積もり
一般ユーザーの60%以上は建築業者を選ぶ際、ネットを利用していることがわかっています。
しかし、ネットだけを見て畳屋を選ぶのは、あまりお勧めできません。
というのも、ネットの中には畳の仕事を受注だけして下請けの畳屋に丸投げする業者がいくつかあるからです。
お客様には安い値段で提供したい。でも自分たちは仲介手数料を多く取りたい。だったら下請けの畳屋に工賃下げてやらせれば良いや。的な発想で、私たち職人の単価を叩きます。
もちろん、受ける職人も悪いですが、頼まれたらやってあげるよという男気のある人も多い業界です。
できれば、皆様には仲介手数料だけ取っていくような畳屋を使わないでもらいたいとお願い申し上げます。
また、ネットで選ぶ際の注意点として、チラシ同様価格を吊り上げられたという報告を聞いています。(なんでも畳のサイズが規定サイズよりオーバーしていた為高くなったということです。であれば、見積もり段階で報告すべきことですよね。結果、怠慢か詐欺のどちらかでしょう。)
そのようなことを防ぐ意味において、畳屋を選ぶコツとしては三社見積もりをおすすめします。(相見積もりであることは必ず相手方に伝える)
多少めんどくさいと感じる方もいるかもしれませんが、値段についての心配は軽減できると思います。
畳屋の道具を見る
良い職人か悪い職人か見分ける一番簡単な方法は、道具が綺麗に手入れされているかどうかです!
私たちにとって道具は私たち自身を映し出す鏡です。
特に畳包丁は手入れしなければすぐに切れなくなりますし、サビがついてしまいます。だから何時間もかけて包丁を研ぐのです。
基本的なことができていない畳屋に良い仕事はできないと私は思います。
みなさんも技術的なレベルを求める際には、畳屋に行って道具を見ることをおすすめします。
畳職人の資格をチェックする
畳屋まで畳道具を見に行くのがめんどくさい!
そのような方には、畳職人の資格をチェックする方法をおすすめします。
畳職人には、畳製作一級畳技能士という資格があります。
これを持っていることは板入れ新畳製作から床の間の本式まで全て行える畳職人のエキスパートの証です。
技術レベルに信用が欲しいなら畳製作一級技能士の資格を持っている方がおすすめです。
とはいえ、資格を持っていないから悪い畳屋というわけではありません。
私の知り合いにも資格を持っていない畳屋のおじいさんがいますが、とても仕事が上手です。
つまり、畳の資格が無いから下手な仕事とは限らないが、資格を持っている人は上手な仕事をする可能性が高いということです。
ただ、畳製作一級技能士の資格を持っている人を雇っているだけで、実際に我が家の畳を製作しているかは別の話になります。
気になる方は、誰が作っているのか尋ねてみると良いでしょう。
知り合いからの紹介
これまで畳屋を選ぶコツを色々と紹介させて頂きましたが、最も良い方法は信頼できる方からの紹介です。
例えば友達や親戚、近所の知り合いなど、嘘をつく必要性がない方からの紹介は問題が起こりにくいです。
知り合いの知り合いということもあって、心理的余裕も生まれることでしょう。
もし、周りにそのような方がいない場合は、仲の良い大工さんや表具屋さん、電気屋さん、内装屋さんなどの業種の方に尋ねると良いと思います。
これら業種は、我々畳屋と関係性が深く、良い畳屋を紹介してくれると思います。
ただ、家電量販店やフランチャイズの内装屋さんに紹介してもらうのは注意が必要です。
彼らが使っている畳屋は法人系の大口に特化した畳屋である可能性が高いため、一般客の対応(値段からサービスまで)が少し異なります。
できれば個人営業(法人)のお店から紹介してもらいましょう。
2021年更新、最新版の畳屋の選び方を投稿しました。
▼関連記事:【2021年】畳のプロがおすすめする失敗しない畳業者の選び方
以上、畳製作一級技能士が解説する畳屋を選ぶコツ!畳屋の選び方でした。
最後に
いかがだったでしょう。
畳屋の選び方はわかりましたか。
少しでも参考になれば幸いです。
業者を選ぶのって難しいですよね。
やっぱり情報って大事なのだと改めて思いました。
読んでいただきありがとうございました。良かったらシェアお願いします。