皆さんは知っていましたか?
畳ヘリの柄模様柄デザインには意味があることを。
畳縁の模様や柄のデザインには様々な意味があり、幸福を呼ぶ為の願いが込められているのです。
そこで今回は、畳縁の柄模様デザインには意味がある?幸運を呼び寄せる畳ヘリの柄を紹介します。
これから畳を交換しようかなと考えている方、何の畳縁にしたら良いかわからないと悩んでいる方の参考になれば幸いです。
畳縁の柄模様デザインには意味がある?幸運を呼び寄せる畳ヘリの柄
畳縁の画像を掲載していますが、光の加減で現物との色が多少違って見えます。その点ご了承下さい。また、私が写真を撮るセンスが無いもので多少ブレた画像になっています。わかりにくいなと思った方は畳縁の商品名を載せておくので、畳屋さんに言って現物を見せてもらうようお願い申し上げます。
・七宝(しっぽう)
・亀甲(きっこう)
・鱗模様
・青海波(せいがいは)
・矢絣(やがすり)
・紗綾形(さやがた)
・菱紋(ひしもん)
・市松(いちまつ)模様
・唐草模様(からくさ)
・桜
・梅
・カキツバタ
・蜻蛉(とんぼ)
・鮫小紋(サメ)
・渦巻き
・流水
・千鳥格子(ちどりこうし)
・雪輪
・角通し
・達磨(だるま)
麻の葉「強力な魔除け」
麻の葉の意味:麻は神聖なものであり、昔から強力な魔除けとされてきました。また、すくすくと真っ直ぐ育つことから赤ちゃんや子供の成長を祈って使われる柄だと言われています。麻の畳ヘリは子供が産まれたばかりのご家庭での畳替えに良いかもしれません。
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七宝(しっぽう)「円が繋がり続けて円満」
七宝の意味:円(縁)が繋がり続ける円満を意味する柄です。平和の願いなども込められている有難い柄でもあります。お寺さんの床の間は、白中紋か七宝(紋縁)のヘリを使うことがよくあります。もしかしたらそういった平和の願いが込められているのかもしれませんね。(仏教に伝わる七つの宝説が濃厚)
亀甲(きっこう)「長寿の象徴」
亀甲の意味:「鶴は千年、亀は万年」と昔から亀は長寿の象徴として縁起が良いとされてきました。また、亀はめでたいことが起こる前ぶれに現れるとも言われ、亀甲は有難い柄としても日本人に親しまれています。亀甲の畳ヘリはお爺ちゃん、お婆ちゃんの寝室などに良いかもしれません。
鱗模様「再生と魔除け」
鱗模様の意味:鱗模様は再生を意味する柄です。蛇の鱗をイメージし、脱皮した際の再生。厄除けの意味が込められています。また、白い蛇は神様からの使いを意味し、幸運や金運がアップすると言われているので、白い鱗模様は縁起が良いと言われています。幸運や金運をアップしたいという方は鱗模様の畳縁がおすすめです。
青海波(せいがいは)「いつまでも続く平穏な暮らし」
下段畳縁商品名:八千代 NO,42(青)
青海波(せいがいは)の意味:無限に広がる穏やかな波は未来永劫続く平和を意味していると言われています。穏やかで平和な暮らしを和室の上で!と考えている方には青海波の畳へりがおすすめです。
矢絣(やがすり)「矢は一度放ったら戻ってこない」
矢絣(やがすり)の意味:放った矢は戻ってこない。矢絣の柄は嫁入り道具や矢絣がデザインされた着物などに用いられ、結婚した娘が戻ってこないようにという願いが込められています。出戻りが無いよう矢絣の畳ヘリは新婚さんにおすすめです。
紗綾形(さやがた)「不断長久」
紗綾形(さやがた)の意味:紗綾形は卍を斜めにし崩した模様になります。卍は無限という意味があり、家の繁栄や長寿がどこまでも続きますように。という願いが込められています。そんな卍を斜めに崩した紗綾形は皇族や武家に好まれた模様で、不断長久( 絶えることなく長く続く)という意味があります。家の繁栄を願う方には紗綾形の畳ヘリがおすすめです。
菱紋(ひしもん)「繁栄の願い」
菱紋の意味:菱は水生植物であり、太陽を浴びて成長します。そういった事から菱紋は繁栄の願いが込められていると言われています。武田信玄の家紋や三菱の紋章としても使われていますが、そういった繁栄の意味が込められているのではないでしょうか。また、菱形には美しく彩った女性を意味するものであり、桃の節句に供えられる菱餅には美しい女性に成長しますようにという想いと願いが込められていると言われています。菱紋の畳ヘリは繁栄を望む方にオススメの畳縁です。
市松(いちまつ)模様「多様性と子孫繁栄」
市松模様の意味:2020年に開催されるオリンピック公式エンブレムにも採用された市松模様。この市松模様には多様性を意味すると言われています。沢山の国から人が集まり、肌の色、目の色、話す言葉も何も関係ない中で競い合い激闘と感動を共有する。そんな想いが込められていると言われています。また、市松模様には繁栄の意味もあり、子孫繁栄を願う方達に好まれる柄だと言われています。今年は2020年オリンピックの年ですから市松模様の畳ヘリにしてみるのも良いかもしれません。
唐草模様(からくさ)「強く生きる生命力と繁栄」
唐草模様の意味:唐草とはウマゴヤシの別名で強い生命力がある草です。唐草模様は唐草の強く伸びていく生命力と繁栄を柄にしたデザインだと言われています。唐草模様は結婚祝いや引越し祝いなどにも人気の柄で、新婚さんや新居に引越した方の畳替えにオススメの畳ヘリです。
桜「新しい門出を祝う」
桜の意味:桜は新しい門出を祝う縁起の良い花です。また、桜は豊作を連想する花でもあるので、農家さんにとっても有難い花になります。とはいえ、桜の花は咲いてはすぐに散ってしまいます。そういった意味から縁起の悪い花だという人もいますが、畳のヘリにしてしまえば、散ることのない桜の花になります。新しい門出を祝う際には桜の畳ヘリにすると喜ばれるかもしれません。桜の花言葉は「精神美」「優美な女性」「純潔」。
梅「豊かな生活」
梅:慶事・吉祥のシンボルで使われる「松竹梅」という言葉で有名な梅ですが、梅には豊かな生活という意味が込められています。(ちなみに松は夫婦愛、竹は成長)また、梅の花言葉は「不屈の精神」と「高潔」です。寒い冬に耐え咲かせる梅の花は強く高潔なイメージを持ちます。畳のヘリに梅の花を使うことで、生活と心を豊かにする。そんな願いを込める事ができます。
カキツバタ「幸運を呼ぶ」
カキツバタの意味:カキツバタの花言葉は3つあります。1つ目は「幸運は必ず来る」。2つ目は「幸せはあなたのもの」。3つ目は「贈り物」。です。古典でもカキツバタは幸せを願う花として詠まれている事が多く、幸運を呼び寄せる畳ヘリの柄としては、最適なものかもしれません。ただ、カキツバタの畳ヘリは主張が強いので、一度現物を確認してから注文した方が良いかもしれません。
蜻蛉(とんぼ)「勝負運を上げる」
下段畳縁商品名:八千代 NO,22(赤)
蜻蛉(とんぼ)の意味:蜻蛉の柄は勝負運を上げると言われています。蜻蛉は前にしか進みません。後ろに下がらないから勝負事に縁起が良いと言われています。甲州印伝の財布などにも蜻蛉の柄が使われ人気を博していますが、畳ヘリとして蜻蛉の柄を使ってもそこまで主張が強いわけではないので、大変オススメです。
鮫小紋(さめ)「格式の高い小紋」
鮫小紋の意味:鮫小紋は江戸時代、最も格式が高い模様として人気を集めました。小さな鮫の文様が美しく繊細で上品なものだったのです。特に細かい鮫文様は極鮫小紋と言われ相当技術的価値が高い(無論、商品的に価値も高い)と言われています。上品な和室にしたい!という方には鮫文様の畳ヘリがおすすめです。ちなみに鮫とはサメではなく、エイの腹とのことです。
渦巻き「幸運を巻き込む」
渦巻きの意味:渦巻きの柄には幸運を巻き取るという意味が込められているそうで、世界中でも人気の模様です。また、伊達巻や恵方巻きなど巻いているものは縁起が良いとされていますよね。幸運を呼び寄せたい方には渦巻きの畳ヘリがおすすめです。
流水「悪いことを水に流す」
下段畳縁商品名:八千代 NO,82(青)
流水の意味:流水柄には悪いことを水に流すという意味があります。なので災難が続いている方にはオススメの畳ヘリかもしれません。ただ、流水柄の着物はよく喪服のデザインに取り入れられている事が多いです。別に流水柄が悪いわけではありませんが、ちょっと気分は良くないかなと思います。
千鳥格子(ちどりこうし)「富を運ぶ」
下段畳縁商品名:八千代 NO,82(赤)
千鳥格子の意味:千鳥と言えば、小さくてぷっくらとしている可愛い鳥ですが、千取りといって勝利と豊かさを表すと言われています。また、富を運ぶとも言われており、燕などと並んで日本人に好まれている鳥です。千鳥格子は幾何学的に変化した模様デザインで、大切な人に贈るお手紙にも使用されています。富を運んできてほしいという方にはオススメの畳ヘリです。
雪輪「五穀豊穰」
雪輪の意味:雪は豊年の瑞(しるし)であり、五穀の精と呼ばれています。雪輪の畳ヘリは五穀豊穣を願う農家さんにはオススメの畳ヘリです。また、雪輪は完全な円ではありません。所々欠けてしまっています。これは不完全な美であり、千利休が追求した美の空間に重なるところでもあります。まさに雪輪はこだわった和室に是非ともオススメしたい畳ヘリです。
角通し「縦横に筋を通す」
角通しの意味:角通しは先ほど紹介した鮫小紋と同じ江戸小紋の柄の1つになります。細かく細工された模様は美しく、格式が高い模様と言われています。縦横どちらにも筋を通して生きる。角通しにはその様な意味が込められているのです。真っ直ぐに生きたいと思っている方に是非ともオススメの畳ヘリです。
達磨(だるま)「魔除け」
達磨の意味:達磨のモデルになっているのは達磨大師と呼ばれるお坊さんです。達磨大師とは禅宗の祖であり、手足が腐るまで坐禅を組み、禅の修行に励んだ方と言われています。赤い達磨は魔除けの効果があると言われ、無病息災、家内安全、開運吉祥の効果があるそうです。また、達磨は寝かせも起き上がる事から諦めない気持ちを表しているとも言われています。達磨の畳ヘリは、模様デザインとしては派手な柄ですが、幸運を呼び寄せる畳ヘリとしてはオススメの畳ヘリです。
2021年更新。畳ヘリを使ったハンドメイド作品が人気を集めています。畳ヘリの生地は丈夫なので、一般の方も色々な作品を作っていただきたいと思っています。
▼関連記事:畳のへりで何が作れるの?|手作りハンドメイドに人気おすすめの畳縁
以上、畳縁の柄模様デザインには意味がある?幸運を呼び寄せる畳ヘリの柄でした。
最後に
いかがでしたか?
幸運を呼び寄せる畳ヘリの柄は見つかりましたか?
良いなこの畳ヘリと思う商品が見つかったら嬉しいです。
他にも人気おすすめ畳ヘリを紹介した記事や畳ヘリの役割を紹介した記事もあります。
宜しければそちらの方もご覧ください。
▼人気おすすめの畳ヘリ:人気おすすめの畳ヘリは?|和室の雰囲気を変えるおしゃれな畳ヘリ
▼畳ヘリの役割:畳のへりはどこで販売してるの?知っておきたい畳縁の役割
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