畳替えにおすすめの季節とは?畳職人がお勧めする畳交換に適した時期

 

・畳替えにおすすめの季節とは?
・畳職人がお勧めする畳交換に適した時期を教えて!

 

皆さん、こんにちは!樋口畳商店の樋口です。今回は、畳替えにおすすめの季節とは?畳職人がお勧めする畳交換に適した時期を紹介します。畳はいつ交換したらいいの?畳張り替えるおすすめの季節を知りたい方の参考になれば幸いです。

 

 注意
今回、畳替えのおすすめの季節とは?というテーマで記事を書いていますが、基本的に一年通じていつ畳替えをしても問題はありません。雨の日は除きますが、お客様の都合が良い時に畳替えをしてもらったらと思います。また、最初に申し上げておくと畳替えにおすすめの季節だからと言って、畳の張替え料金が安くなっているとかではありません。それは後ほど説明しますが、畳は農作物なので、あくまで畳が一番良い状態でお客様に納品ができることを基準にしています。安さを望むのであれば、畳店のお得なサービス(セール)の時に畳替えをすることをおすすめします

畳替えにおすすめの季節とは?畳職人がお勧めする畳交換に適した時期

畳替えにおすすめの季節
・中国産の畳替えなら秋から冬
・国産の畳替えなら春頃
・和紙表や化学表、樹脂製表の畳替えなら通年(梅雨は除く)

 

中国産の畳替えなら秋から冬

 

中国産の畳替えが秋から冬にかけておすすめな理由は、秋から冬にかけてわりと綺麗な畳表が入ってくるからです。

 

中国産のい草は、5月〜6月に収穫されます(国産より約一ヶ月程度早い)。収穫したイ草は高温度で短時間乾燥させて、畳表に織り込まれます。それから出荷されるので、畳屋に届くのがだいたい秋頃になります。

 

ですので、秋頃から冬にかけて畳替えがおすすめというわけです。

 

後ほど、国産い草のことで熟成については触れますが、中国産い草は基本的に熟成させません。仕入れたらすぐ使います。(在庫として倉庫に保管するけど)というのも、中国産畳表の場合安いものだと3年〜5年程度で畳の交換時期になります。であれば、熟成させるメリットがないのです。おそらく私だけではなく、どこの畳屋さんも中国産畳表を熟成させているお店はないんじゃないかなと思います。

 

ちなみに、中国産畳表をおすすめできない季節は五月、六月です。というのも、まだ新草が入ってきていないので、一年前の中国産い草を使わないといけない。もちろん、陽の当たらないようにカビないように、ちゃんと保管してはいますが、時間が経っているい草にはなります。

 

気になる方はなるべく秋頃から冬を目安に畳替えをしていただくことをおすすめします

 

▼関連記事:中国産の畳替えは絶対にやめた方がいい?【畳職人が本音で言います】

国産の畳替えなら春頃

 

なぜ国産の畳替えが春頃におすすめなのか。この理由も収穫に関係しています。

 

国産い草は6月〜7月にかけて収穫されます。収穫されたい草は泥染め(天然の土を配合して作った染土。泥染めすることで畳表に光沢と上質な香りが生まれる)、乾燥されます。

 

国産は中国産と違い、ゆっくりと低温で時間を経て乾燥するので、乾燥に伴う嫌な匂いなどが一切せず、リラックス効果がある畳の香りになります。

 

▼関連記事:い草の匂いが臭い原因は?|畳の匂いを消す3つの方法

 

い草を乾燥させたら選別、畳表の織り込みをへて、11月頃に品評会に並びます。

 

それから畳店に畳表が出荷されるわけですが、国産畳表が届いたからと言ってすぐに使えるわけではありません。新草は湿気を吸いやすく、日に焼けやすいので、半年ほど熟成させる必要があります。(畳屋さんの中には、熟成表と言って一年以上寝かしてからお客様に提供しているお店もあります。カビが生えにくく、焼けた色が均等で綺麗なことがメリットである一方、新草のような青々しさがないのがデメリットです。畳職人のこだわりと好みの問題ですが、私は新草の青々しさが好きなので、熟成表は使いません)

 

畳店に届いて半年後、つまり4月〜5月ぐらいが国産畳表の畳替えで一番おすすめの季節だとなるわけです。

 

和紙表や化学表、樹脂製表の畳替えなら通年(梅雨は除く)

 

和紙表や化学表、樹脂製畳表は一年とおして、畳替えはいつでもおすすめです。畳張り替えたいなと思ったその日に畳替えをすることをおすすめします。

 

▼関連記事:人気おすすめの畳表は?【国産VS中国VSダイケン和紙表VS美草MIGUSA】

 

ただ、雨の日や梅雨の時期などは天然のい草同様に注意した方がいいとおもいます。というのも、和紙表や化学表、樹脂製表に撥水効果が期待できたとしても長時間雨に濡れれば、畳床に雨の影響が現れてしまいます。

 

畳床は撥水機能が期待できる床もありますが、ほとんどは木製のチップを圧縮して作ったものか、藁を圧縮して作ったものです。長時間の雨は畳床が痛む原因にもなりますし、カビやダニが発生する原因にもなります。

 

小雨だったり、お家に屋根が付いていたりとケースバイケースで大丈夫な場所もありますが、なるべく雨の日や梅雨時期以外での畳替えをおすすめします。

 

▼関連記事:【畳の防カビ対策】和室の湿気対策はどうしたらいい?

 

以上、畳替えにおすすめの季節とは?畳職人がお勧めする畳交換に適した時期でした。

最後に|まとめ

 

畳替えにおすすめの季節とは?

  1. 中国産畳表なら秋から冬にかけてがおすすめ!
  2. 国産なら春頃がおすすめ!
  3. 和紙表や化学表、樹脂製表なら一年いつでもおすすめ!

 

いかがでしたか。参考になったでしょうか。読んでいただきありがとうございました。

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