・畳っていっぱい種類があって何を選んだらいいのかわからない
・畳のおすすめの選び方を教えて

 

畳の選び方がわからない

 

畳って意外と種類があるし、畳へりやオプションも沢山あって何を注文したらいいのかわからない、という人も多いかもしれません。

 

そこで今回は、畳のプロがおすすめする失敗しない畳の選び方を紹介します。これから畳を注文する方、今後注文しようか検討している方の参考になれば幸いです。

畳のプロがおすすめする失敗しない畳の選び方

畳のプロがおすすめする失敗しない畳の選び方
・畳は値段ではなく、耐用年数で選ぶ
・国産畳表は値段が高ければ高いほどいいわけではない
・和紙表とセキスイ美草の選び方
・コンクリートに藁床、藁サンド建材床は使えない
・藁床は防虫紙も一緒に注文する
・畳縁は部屋に合わせる
・中国産いぐさの縁なし畳はおすすめできない
・湿気る和室は防湿シートを敷く
・ソフト素材は不織布系がおすすめ

 

畳は値段ではなく、耐用年数で選ぶ

畳を選ぶ際に一番大事なこと。それは畳は値段ではなく、耐用年数で選ぶことです。朝刊のチラシやネット上には、畳表替え2000円と書かれた広告があるかと思います。もちろん、そういった畳の商品を否定するつもりはありません。ですが、2000円の畳商品が5年以上もつとは考えない方がいいです。

 

そういった畳商品のほとんどは、マンションやアパートなどの二、三年で張り替える用の畳であり、一般家庭用の畳商品ではありません。では、一般家庭用の畳はどうやって選べばいいのか。これは簡単で、耐用年数で選べばいいのです。

 

例えば、皆さんが今お使いの畳。それは何年もっていますか?おそらくは10年。長いものだと20年、30年もっている畳もあるかもしれません。それだけ長く持つのは、国産い草を使用し、い草を沢山編み込んでいるからです。(畳の使用頻度も関係していますが)

 

▼畳の耐用年数について:畳はどれくらいで交換するの?|畳の寿命を紹介

 

沢山い草を使って編み込んでいれば、それだけ畳表は高額になります。一帖14000円ぐらい掛かるかもしれません。しかし、20年〜30年という長い期間で考えると、14000円かけて畳表替えをした方が、2000円と比べて長期的にはお得なのです。畳を選ぶときは、お金ではなく耐用年数で選ぶようにしましょう。

 

とはいえ、国産畳表は高ければ高いほどいいわけでもありません。

国産畳表は値段が高ければ高いほどいいわけではない

茶室や高貴な社寺の仕事をしていると、表替え一帖2万円以上という高額な畳替えをすることがあります。もちろん、これだけ高いのには理由があります。それは茶室なら64目の畳表を使用し、両目のりにしなければならない。社寺なら紋縁を使用し、紋を合わせないとならない。そういった理由があるから畳の値段が高いのです。

 

とはいえ、一般住宅は違います。一般家庭の畳表は国産の麻綿、もっと良くて国産の麻麻(ひのさくら〜ひのさらさ)。それ以上の国産畳表は使う必要がないと私は思います。(購入しても構いませんが、それ以上になると、畳表のレベルの違いがわからないと思います)

 

高い畳が欲しいという方は、表替え一帖12000円〜14000円前後の国産の麻綿か、表替え一帖18000円前後の国産の麻麻程度にするのがおすすめです

 

▼樋口畳商店の料金:樋口畳店人気おすすめの畳替え商品は?|樋口畳商店の料金表 

 

和紙表とセキスイ美草の選び方

畳表は国産い草や中国産い草以外にも、和紙で作られた畳表ポリプロピレンと無機材料(吸湿性炭酸カルシウム)を配合させて作った化学表があります。(他にも樹脂製の畳表など色々ありますが、今回は割愛)

 

そんな和紙表、セキスイ美草ですが、カラーも織り方も色々あって、どちらがいいのかわからないという方も多いかと思います。手触りとか風合い、感覚で決めてもらっても良いのですが、私個人的な意見としては、和紙表は一般家庭用。セキスイ美草は飲食店や旅館などの店舗用。としておすすめしています。

 

その理由は、それぞれの特徴です。セキスイ美草は撥水機能が高い反面、手触りがビニールっぽく滑ります。和紙表は撥水機能はあるもののセキスイに比べて水に弱い。ただ、肌さわりが自然的で滑らない。

 

どちらも良い畳表ですが、それぞれ特色があるので、特色を理解して選ぶのがおすすめです。

 

ここまで畳表について畳の選び方を紹介してきましたが、次は新畳の材料である畳の床について選び方を紹介します。

コンクリートに藁床、藁サンド建材床は使えない

一般的な住宅において、基本的に畳床は何を選んでもらっても問題ありません。長期間畳を使いたいと考えている方は藁床(表替えの際に修理ができる)、安くて良いという方は建材床、藁の柔らかさと安さを重視したい方は藁と建材のサンド床。お好きなものを選んでもらえたらと思います。

 

ただし、コンクリートの上には藁床、藁サンド建材床は使えない。ということだけは覚えておいてください

 

というのも藁床、藁サンド建材床は常に息をしている床材です。湿気を吸って吐いてと調湿してくれているのです。なので、コンクリートだと呼吸ができず、藁床に湿気が溜まってしまいます。その結果、カビが発生したり、畳床が腐食したりしてしまいます。

 

床がコンクリート場合には、建材床を使用するようにしましょう

 

藁床は防虫紙も一緒に注文する

藁床はダニなどの害虫が住みやすい環境です。そのため、畳屋では防虫紙をおすすめしています。防虫紙を畳床に加工するだけで、ダニの発生を防ぐ効果が期待できます。

 

ちなみに防虫紙には何種類か製品があります。

 

▼防虫紙について:防虫シートはどれくらい効果があるの?|畳や敷物に人気おすすめ防虫紙

 

私がおすすめする防虫紙はダニシラズEシートです。お値段も安く、効果も非常に高い防虫紙になります。

 

 

藁床、藁サンド建材床を注文する際は、一緒に注文することをおすすめします。

 

次は、畳縁について畳縁の選び方を紹介します。

畳縁は部屋に合わせる

畳縁の種類は100種類以上に及びます。その中から畳縁を選ぶとなると、お客様も迷いますよね。そこで、私の記事では人気おすすめの畳縁を紹介しています。よければ参考にしてみてください。

 

▼人気おすすめ畳縁:人気おすすめの畳ヘリは?|和室の雰囲気を変えるおしゃれな畳ヘリ

 

畳縁を選ぶ際に気をつけてほしいことは、畳縁はあくまで空間デザインの一部であるということです。昨今色々な柄の畳縁が登場したことによって、派手目な畳縁を使う機会も増えました。

 

お客様が納得されるなら私が口を挟む問題ではないのですが、「ちょっと派手だった」と軽く後悔される方もいらっしゃいます。

 

派手目の畳縁を選ぶ際には、まず部屋のデザインに合わせることをおすすめします。壁紙の色をチェックしてください。

 

次に縁なし畳の選び方について紹介します。

中国産いぐさの縁なし畳はおすすめできない

縁なし畳にしたい!そう考えている方に申し上げておきたいのは、中国産い草で作られた縁なし畳はお値段がいくら安くてもおすすめできません。ということです。

 

そもそもなぜ畳に縁が付いているかというと、畳と畳との摩擦を防ぐために(守るために)付けているのです。天然藺草の場合、特殊な液体に付けて畳表を曲げるので、摩擦が生じれば、畳表が割れていきます。

 

国産藺草であれば藺草そのものが割れにくいので大丈夫かと思いますが、中国産藺草であれば数年程度で割れてしまう可能性があります。

 

藺草の縁なし畳が欲しいなという方は、ちょっと値段が高くなりますが、国産藺草の縁なし畳にしましょう。

 

最後に、畳を注文する際の予備知識を二つほど紹介します。

 

湿気る和室は防湿シートを敷く

皆さんは防湿シートをご存知ですか?防湿シートとは、竹炭などを配合して作られたシートのことで、畳と床の間に敷いて使います。

 

昔は衛生掃除と言って、みんな外に畳を出して掃除をしていましたよね。しかし、最近では衛生掃除もなくなり、畳はほとんど敷きっぱなし状態になりました。

 

畳と床の間は湿気がたまりやすい箇所ですから、本来は換気をして欲しい。とはいえ、皆様忙しく、簡単にはできませんよね。そこでおすすめなのが、防湿シートです。

 

防湿シートを畳と床の間に敷くだけで、防湿効果が期待できます。これから雨季のシーズンですから、防湿シートはなるべく注文するようにしましょう。

ソフト素材は不織布系がおすすめ

建材床を使っていると畳が硬い!と思う方も多いかもしれません。そんな時にはソフト素材がおすすめです。畳屋によってソフト素材の値段は違いますが、割と安く提供している畳屋が多いと思います。

 

ただ、ソフト素材にも種類があり、天然麻系のもの、クッション系のもの、不織布系のものと色々あります。その中で私がおすすめなのが不織布系のソフト素材です。

 

不織布系のソフト素材は、他のソフト素材に比べてそこまで柔らかくないのですが、何か重い物を置いた時に畳に跡が付きにくいのがおすすめの理由です。

 

物を置かないという方は、柔らかいソフト素材でも全然いいのですが。

 

以上、畳のプロがおすすめする失敗しない畳の選び方でした。

最後に

いかがでしたか。畳の選び方はわかりましたか。皆さんの畳選びの参考になれば嬉しいです。

 

私としては高い畳を買って欲しいというよりは、本当に良いもの(長持ちしてお得なもの)を買って欲しいと願っています。多少料金が高くても、10年、20年という単位で考えて購入してもらえたらと思います。

 

もちろん、引っ越す予定がある方は、安いので問題ないですが。

 

読んでいただきありがとうございました。

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