六帖の和室って何に使うの?|和室6畳の使い道マニュアル

 

みなさん、こんにちは!畳職人の樋口です。今回は、六帖の和室って何に使うの?和室6畳の使い道マニュアルを紹介します。

 

六帖の和室って何に使うの?

 

みなさんは六帖の和室を何に使っていますか?

 

家族の寝室?客間?仏間?子供部屋?六帖の和室には色々な使い方をされているかと思います。

 

とはいえ、なかには六帖の和室は何に使えば良いかわからないから荷物置きにしてるとの意見もあります。

 

別に良いのですが、畳職人としてはちょっと悲しいですよね。

 

そこで今回は、六帖の和室って何に使うの?和室6畳の使い道マニュアルを紹介します。

 

六帖の和室の使い道に困っている人の参考になれば幸いです。

和室六帖の大きさ

 

江戸間サイズ(五尺八寸) 京間サイズ(六尺三寸)
縦:352㎝ 縦:382㎝
横:261㎝ 横:286㎝

 

和室六帖の大きさは、江戸間サイズであれば縦352㎝程度、横261㎝程度(和室六帖とはいえ、部屋の大きさは全て違います。あくまで参考までで御願い致します)。

 

和室六帖の大きさは一人で使うには広々使えるスペースですね。もし四人家族で使うには少し狭いスペースになるかと思います。

 

とはいえ、昔は四畳半のスペースで四人以上の家族が食卓を囲んでいたことを考えると、そこまで息苦しさはないかと思います。

和室六帖のデザイン

和室六帖のデザインと言えば、おばあちゃん家の部屋を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。土壁にふすま、焼けて黄色く変色した畳。和ダンスに囲まれた部屋。そんなイメージが強いかと思いますが、最近ではおしゃれな和室六帖のデザインが沢山生まれています。

 

今回はその一部を紹介します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

六帖の和室でも畳の色や形、大きさが変わると部屋の雰囲気、デザインがガラッと変わりますよね。

 

これら画像を見て、また違った和室六帖の使い道がイメージできる!と考える方もいるのではないでしょうか。

 

そのような方の為に、続いては和室の使い道マニュアルを紹介したいと思います。

和室6畳の使い道マニュアル

和室6畳の使い方マニュアル
・子供の生活部屋
・家族で寝る寝室
・家族団欒の部屋
・勉強部屋
・客間
・精神の部屋
・教える部屋(教室)
・民泊の部屋

子供の生活部屋

 

そもそも和室は子供を育てる環境として適した部屋です。

 

和室に敷かれている畳には、適度なクッション性があり、子供が転倒した際に頭を保護してくれます。子供が暴れても吸音性がしっかりとあるので、下の階への迷惑音防止にも役立ちます。

 

畳は保育園や幼稚園にも使われているケースが多く、子供を育てるプロからも高い評価を受けている床材です。

 

また、子供のお昼寝に即座に対応することができるので、主婦の方々から「和室があると便利ね」との声が寄せられています。

 

▼和室と子育てについてはこちら:【保育士推奨】赤ちゃんを育てるのに和室がおすすめな4つの理由 

 

先述とおり、和室六帖は子供二人遊ばせても広々と使えるので、かなり便利です。

 

私の実家では姪っ子が来る度に、ジャングルジムと滑り台を用意するのですが、二つ置いても走り回れるくらいスペースに余分があります。

 

子供が遊びに来た時には六帖の和室を有効活用しましょう。

 

家族で寝る寝室

和室で寝る方が少なくなった現在。私は和室での睡眠をおすすめしています。

 

畳の材料であるい草の香りには、人間をリラックスする香り成分フィトンとバニリンが含まれています。

 

これらは森林浴と同じような効果をもたらし、疲れた心を癒してくれます。

 

もしかしたら「和室で寝っ転がると気持ちがいいんだよね」はクッション性だけでなく、い草の香りが影響しているからかもしれません。

 

▼い草についてはこちら:有名ない草の生産地はどこ?|国産い草の機能と現状について解説 

 

六帖の和室は、家族四人が寝るには十分な広さがあります。少し寝相の悪い子供でも安心です。

 

ちなみに、和室で寝るのはホコリが舞って気になる!という方は、畳から30㎝以上に高さを上げてしまえば、ホコリを気にすることなく安眠できます。

 

家族団欒の部屋

家族でテレビを見て、喋って、ご飯を食べて、和室六帖はこれまで家族団欒の部屋として使われてきました。

 

和室六帖の使い道としては一番多い使い方なのではと思います。

 

私は修行時代、先輩達や後輩とお昼ご飯を食べる部屋として六帖の和室を使っていました。

 

肉体労働の汗臭い職人ですが、和室はい草の香りもあって、汗の匂いとかも緩和されていた気がします。

 

それが和室のメリットかなと思っていて、一つの部屋を多数の人と共有して使う場合、他人の体臭やタバコ、料理の匂いなどが混ざって、精神的苦痛を感じることがあるが、和室だと畳のい草の香りで緩和されるので、苦痛が和らぐ。

 

なので、多数の人と暮らす、もしくは一緒に共有するスペースの場合に和室六帖はおすすめです。

 

ちなみに、この前の仕事で、シェアハウスのリビングに畳を納品しました。これからの入居なので感想はわからないですが、きっと喜んでもらえるのではないかと思っています。

 

勉強部屋

和室は勉強するのに超おすすめの部屋です。

 

北九州市立大学国際環境工学部助教授 森田 洋 農学博士によれば

ある塾で小中学生を対象に、勉強部屋に畳を敷いて、計算問題を時間内にできる限り解いてもらう実験を行ったところ、解答数が全体で14.4%も伸びました。これは、い草のもつリラックス効果と吸音性による集中力の持続効果が要因だと考えられます

 

とのことです。

 

▼もっと詳しく知りたい方はこちら:集中できる部屋は畳の部屋?|仕事&勉強部屋に和室をおすすめする理由 

 

和室六帖は一人で勉強するには少し広い。広すぎると気になって集中できない可能性もあります。

 

そうした場合、友達と一緒に勉強するスペースとして活用させたらどうでしょう。

 

きっと子供達も集中して勉強に打ち込めるのではないかと思います。

 

また、仕事部屋やミーティングルームとしての活用も良いと思います。

 

集中する環境はクリエイティビティを生み出す、一つのコンポーネントになりえます。

 

ぜひ和室六帖を勉強部屋、仕事部屋、会議室としてご活用ください。

 

客間

和室といえば、客間ですよね。

 

「そこまで仲良くない人をリビングには入れたくない」の声は、未だ根強い。特に年齢層高めの方に多い気がします。

 

私の意見としても同じで、リビングって結構汚いし、お金関係の書類がチラホラ散らばっているんですよね。

 

そういう書類は、見られると少し恥ずかしいです。(じゃあちゃんと整理しろよって話ですよね(笑))

 

できればリビングに入れずに完結したい。そんな気持ちがあります。

 

六帖ぐらい広いスペースだと、急な来客が来て泊まる場合にも便利かと思います。

 

実家に姉夫婦が泊まりに来た時なんか大概和室に泊まってますし、私の友達が泊まりに来た時も和室に泊めています。

 

フローリングの上に布団を敷くわけでないので気を遣わないですし、適度なクッション性もあるので、腰を痛める心配もありません。

 

ベットという最新鋭の寝具があるにも関わらず、畳という古の敷物が未だに使われている旅館を考えると、お客を泊まらせるのは性能の良し悪しだけでなく、空間演出も大切なんだと思いました。

 

精神の部屋

和室の多くは仏間ですよね。

 

仏間とは、仏像や位牌(いはい)が安置してある部屋。

 

すなわち和室とは祈りの空間になります。

 

祈りと言っても、祈祷など実現を願うものもあれば、先祖に対して感謝と安寧を知らせること、仏教徒なら御釈迦様に対して念仏を唱えるなど色々な祈りがあります。

 

が、祈りとは、精神を安定させる役割を担う儀式であると私は思います。

 

とはいえ、精神を安定させる行為は、何も祈りだけではありません。

 

例えば、瞑想。

 

瞑想は精神をただ一点に集中する為の修行ですが、近頃は仏教徒でない方も瞑想を行っているそうです。

 

▼マインドフルネス瞑想はこちら:マインドフルネス瞑想をするのにおすすめの場所とは?|最高の休息法

 

瞑想をするスペースとして和室六帖もあれば、4〜5人くらいは一緒にできるかと思います。

 

気になる方はチェックしてみてください。

 

 

教える部屋(教室)

和室(正確には茶室)で教える部屋というと茶道がすぐに思い浮かぶかと思います。

 

茶道は所作に磨きをかけ、おもてなしの精神と侘び寂び(様々なものの見方)を養うことができます。

 

つまり、行動も精神も鍛えられる習い事です。

 

次に和室の習い事といえば華道です。

 

華道を習うことは「四季」を習うことであり、自然の美を感じることでもあります。

 

つまり、美的感覚を養うことができる習い事です。

 

茶道も華道も本当に素晴らしい習い事である一方、茶道も華道も人気が高い習い事とは言えず、教える部屋として機能させる為には予算も結構かかります。

 

そこで、おすすめなのが習字や個別指導の塾、ヨガレッスンです。

 

これらの習い事教室は、少ない予算で始められるので、リスクが低いですし、比較的やっている方も多いので、人を集めやすい習い事です。

 

最近は、地域のマッチングサービスも発達し、コミュニティに参加しやすい環境になっているので、ぜひ使っていない六帖の和室があったら有効活用してみてください。

 

↓おすすめのマッチングサービス↓

ストアカ:https://www.street-academy.com/

 

民泊の部屋

日本人にとって和室に泊まることは”普通”であり、特別な体験ではありません。

 

しかし、外国人にとって和室に泊まることは、一つの思い出になるのです。

 

昔、京都に住んでいた頃、出会った外国人観光客に言われたことがあります。

 

「泊まった部屋が和室じゃなくてガッカリしたよ」

 

外国人の多くが和室を望んでいる、かどうかは、わかりませんが、一定多数の外国人観光客は和室に泊まりたがっているのは間違いありません。

 

であれば、使っていない和室を有効活用して、民泊として貸し出すのをお勧めします。

 

ただ、日本は旅館・ホテル業界の既得権が最強で、海外に比べて制度がかなり厳しい。

 

今のままでは、ガッツリ民泊で稼ぐのも無理だし、トラブルの元になる可能性もあるので、多少覚悟は必要かと思います。

 

▼和室と民泊はこちら:和室の使い道は?|Airbnbを利用して和室を外国人旅行者に貸し出そう 

 

以上。和室6畳の使い道マニュアルでした。

最後に

 

これらの使い道を全て複合的に使えるのが和室であり、和室とは汎用性が高い部屋なのです。

 

世間一般的には和室は何に使えば良いのかわからない!から必要ない!なんて言われたりしますが、このような事実をネットを通して発信していけたら良いなと思います。

 

これからも新しい六帖の和室の使い道を知ったら発信していくので、どうぞよろしくお願いします。

 

 

読んでいただきありがとうございました。

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