みなさん、こんにちは!畳職人の樋口です。今回は畳職人を9年やって気づいた3つのことを紹介します。

 

やりがいって何ですか?

 

みなさんも仕事をしていると、この仕事のやりがいって何だろうか、考えたりしませんか?

 

仕事にやりがいなんてない!お金を貰うために仕事をしている!

 

そう考えている方も多いかもしれませんが、やりがいが有れば仕事がもっと楽しくなるのは間違いありません。

 

そこで今回は畳職人を9年やって気づいた3つのやりがいについて紹介します。

 

私の経験が何かの参考になれば嬉しいです。

やりがいとは?

遣り甲斐(やりがい)とは、物事をするに当たっての心の張り合い。しがい。

 

辞書の説明ではちょっとわかりにくいですよね。

 

思いつくもので、やりがいを感じるものをまとめてみました。

一般的な仕事のやりがい
・人のために働く
・スキルアップを感じた
・仲間との絆を感じた
・達成感を得た
・給料が増えた
・楽しいと感じた

 

やりがいと言われて、一番多いイメージが人のために働くことかなと思います。人に喜ばれるとか人を助けるとか利他的な行動って自分の心も豊かにしますよね。

 

また、スキルアップや達成した感などの成長もやりがいを感じる瞬間だと思います。今まで出来なかったことが出来た時、難しい難題を達成した時、とても嬉しいですよね。

 

やりがいとは、そういった複雑性の高い場所にあって、何か、誰かの為に頑張る時に育まれるものだと私は思います。

 

やりがいを見つけること

20代、30代はやりがいを求めて仕事を選ぶ。40代、50代はお金を求めて仕事を選ぶ。60代は・・・・何でしょうか。

 

やりがいって聞こえは良いですが、仕事をする上で本当に必要不可欠なことか?と問われた時に悩みますよね。別にやりがいがなくたって仕事はやっていけるし、生きていけるじゃないですか。

 

もっと言えば、労働に価値を見出さなくても楽しい人生はおくれます。やりがいを見つけようと考えなくてもいいのかもしれません。とはいえ、仕事にやりがいがあったらもっと楽しく仕事ができるはず、もっと楽しい人生になるはずです。

 

今まだ仕事にやりがいを見つけていない人は、今やっている仕事を見つめ直してやりがいを探してみてください。

畳職人を9年やって気づいた3つのやりがい

畳職人を9年やって気づいた3つのやりがい
・職人のやりがいは、ものづくりの楽しさ
・職人のやりがいは、使命感
・職人のやりがいは、お客様の喜ぶ顔

職人のやりがいは、ものづくりの楽しさ

 

職人のやりがいは何と言ってもものづくりの楽しさにあります。ものづくりの楽しさとは、作業におけるこだわりのことで、自己満足的なものになります。

 

自己満足と聞くとネガティヴなイメージに聞こえますが、職人の自己満足はポジティブなイメージに思ってもらったら良いです。

 

職人の技術というのは、目に見えない、目に見えにくい箇所に使われていることが多く、お客様からはわかりにくいものになっています。

 

例えば、畳は敷き込んでしまえば、施工した箇所は全く見えないですからこだわって施工してもお客様からはわからない。つまり、職人のこだわりとは、お客様も知らない職人の自己満足なんです。

 

では、なぜこだわるのか。

 

商売の視点で考えれば、お客様から見えない箇所の施工を、こだわる必要性は感じられないですよね。こだわっている暇があるなら、早く作って、早く納めた方が生産性が向上し、利益が上がりますので。「こだわり=お金」になっていない今の職人業界の状況なら、こだわりを捨て合理的かつ効率的に作業するべきです。

 

しかし、多くの職人はこだわる。なぜか。

 

答えはすごくシンプルで、ただ仕事が好きだからです。こだわることが楽しいからです。だから利益になるとか、ならないとか、ほんとはどうでもいいことだと思って、こだわってしまうのです。

 

ある方が言ってました。お客様が満足する前に、自分が満足できるかが重要だって。仰る通りだし、それが職人のこだわりだと思います。

 

とはいえ、こだわってばかりいる職人は、商売人としては失格だし、経営者としては大バカ野郎です。でも、それで良いのかなとも思います。商売人でもなければ、経営者でもない。何と言っても職人なのですから。

 

職人のやりがいは、使命感

 

職人のやりがいには二つの種類が存在すると思います。

 

一つは先に述べたような「ものづくりをすることの楽しさ」。つまり利己的な理由から生まれたやりがいのこと。もう一つは、「誰か、何かのため」という使命感に近い利他的な理由から生まれたやりがいのこと。で、こっちは職人以外の方も当てはまるかと思います。

 

職人の仕事は物を作って売ることです。

 

どんな職人業でも、ビジネスはビジネスなので、必ず相手がいますよね。「誰か」とは、基本的に「お客様(クライアント)」のことを言います。とはいえ、「お客様」以外にも使命感を覚える存在が私たちの業界にはいます。

 

例えば、い草農家さん。畳というのは、畳職人だけで作られているイメージの方が多くいますが、畳の材料であるい草はい草農家さんが栽培しています。い草は農作物ですから、天候に左右され、背が伸びず成長しない年もあります。

 

しかし、農家さんたちの懸命な努力によって、毎年素晴らしい優美ない草を生産し、我々の元に届けてくれています。

 

その農家さん達の努力や苦労を私は知りませんが、畳を作るうえで「農家さんが作った素晴らしいい草を活かして、お客様に喜ばれる畳を作らなければならない。」と感謝し、使命感を持って仕事に望んでいる方は私だけではないはずです。

 

そういった利他的な気持ちがやりがいに繋がっているのだとこの9年で気づきました。

 

また、やりがいは「何かのために働く」という目的や目標みたいなことでも使命感を覚える場合もあります。

 

例えば、伝統を文化を保守するといった、文化的価値を守ろうとする気持ちです。畳という敷物は、約千年以上続いてきた日本固有の文化です。

 

姿形の変わらない物やサービスは10年もたないと言われる中で、1000年以上続いているのは異常であるし、現在も普通に使われていることを考えていると異質だと思います。

 

とはいえ畳は、何もせずに千年の時を過ごしてきたわけではなく、時代の節目に起こった使い方の革新により、畳は今も生き残ることができたと言えます。つまり私たちには先人達が紡ぎ繋いで来た歴史を自覚し、誇りを持って後世に残していかなければならないのです。

 

そういったことを考えている畳職人さんも業界には大勢います。私も含めて。それがやりがいなのかもしれません。

 

 

職人のやりがいは、お客様の喜ぶ顔

 

ここまで、職人のやりがいについて説明してきましたが、やりがいって冒頭に言った通り、生きていく上で別に必要ないことですよね。

 

全然無くても困らないし、普通に幸せに生きることはできます。とはいえ、もし人に感謝される仕事をしていたら、あなたは今やっている仕事にどういう目を向けるでしょうか?

 

きっと私はこの世界に必要な人間なんだと自覚するはずです。

 

職人の仕事には、そういったお客様からの感謝の気持ちを直接聞く機会が多い仕事です。「綺麗になった。ありがとう」たったこれだけ言われただけでも自分は他人から感謝され必要とされていると感じます。

 

人間には人それぞれ小さな役割があると言われています。

 

この小さな役割とは何か具体的にはわかりませんが、相手の為という利他的なものであるのは間違いありません。畳職人の仕事を9年やってきて、利他的な気持ちが自分にどういった影響を与えるのかよくわかった気がします。

 

わざわざ無理してやりがいを探さなくても良いですが、やりがいは自分にも良い影響を与えることは最後に伝えられたと思います。

 

以上、畳職人を9年やって気づいた3つのやりがいでした。

 

最後に

この記事は書きにくかった(笑)

 

やりがいがそこまで重要だと、私は思ってないんですよね。

 

だからやりがいがない人もそこまで気にする必要ないと思いますよ。

 

むしろ、やりがいがないから仕事やめる!という選択の方が違和感があります。

 

やりがいがあったらちょっとハッピーくらいに捉えた方がいいかもしれません

 

 

読んでいただきありがとうございました。

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