・50代からでもできる職人の仕事とは?
皆さん、こんにちは!畳職人の樋口です。今回は、50代からなれる職人、50代からでもできる職人の仕事とは?を紹介します。
50代で職人になりたい方の参考になれば幸いです。
50代からでもできる職人の仕事とは?
・クロス職人
・洗い屋
・床貼り(CF、タイルカーペットなど)
私が聞いた話だと、フランチャイズで襖、障子の張り替え専門店を50代でオープンしたという話を耳にしたことがあります。また、クロス屋さんとか床貼りは40代、50代で独立する人も多いので、あながち不可能ではないと思います。(クロスと床貼りは人が足りない)
洗い屋さんは、職人業の中に入るのかわかりませんけど、50代からなれる職人で真っ先に思い浮かんだ仕事です。
もちろん、どれもラクな仕事ではありません。納期は短いのに技術は要求される。腰は痛くなるし、肩は凝るしで大変な仕事です。
ただ、50代でも頑張れば充分なれる職人の仕事だと思います。若い人も少ない業界だし、そこまで人と会話しないので、気を遣わないで済みます。
50代からの職人だったら襖、障子の張り替え職人、クロス職人、洗い屋、床貼りのこの四つがおすすめです。
▼関連記事:襖張り替えで月商100万円は可能なの?襖は儲かるのか解説
50代からは修理する職人の仕事がおすすめ!
私個人的には、それ以外にもおすすめする職人の仕事があります。それは修理する職人の仕事です。
修理する職人の仕事というのは、例えば裁縫が得意であれば、洋服の修理やぬいぐるみの修理、バックの修理、財布の修理。木工が得意なら木のおもちゃの修理や椅子の修理、ソファの張替えや椅子の張替え、机の修理やちょっとした木工家具の修理。細かい作業が得意なら時計の修理や電子機器の修理などのこと。
椅子に座って作業することができるので、50代でも頑張ればできる職人の仕事だと思います。とはいえ、勘違いして欲しくないのは、修理は簡単な仕事ではないということです。
畳もそうですが、新調するより修理の方が難しいし、ややこしい作業もたくさんあります。お金も新調より安いから決してお金が良い仕事とは言えません。ただ、お客様からものすごく喜んでもらえるのは修理の仕事の方です。
バランスシートでは、物の価値は使えば使うほど落ちていきます。しかし、人は物は使えば使うほど愛着がわき、大切なものとして強く認識していくようになります。それを直すのが修理をする職人の仕事です。ややこしくても、面倒でも、お金にならなくても構わない!人に喜んでもらえる仕事をやりたい!そう思っている50代の方には修理する職人の仕事がおすすめです。
ちなみにですが、修理している様子をYouTube動画にアップしたり、ブログやインスタでビフォーアフター画像を掲載したりしてお金を稼いでいる人もいます。
お客様からお金を貰わなくてもマネタイズの仕方は色々ある!とだけお伝えしたいと思います。
50代からできない職人の仕事とは?
逆に、50代からできない職人の仕事を考えてみます。
例えば、建築系、建設系はどうでしょう。
土方や鳶職の方は重たい物を運び持ち上げます。10代後半〜20代、30代ならまだしも40代超えたらキツいですよね。建築系、建設系の現場に出る職人の仕事は、基本体力と強靭な肉体が必要になります。ですので、50代ではできないというと言い過ぎかもしれませんが、50代では難しいでしょう。
では、寿司職人やパン職人、和菓子職人やパティシエはどうでしょう。
できるようになるまで時間が掛かりますよね。最近では、短期集中型の寿司職人の学校があるそうですが、寿司職人になる学校を出たからといって、即大将になれるわけではなく、やはり何年か勉強しないといけない期間があるようです。
では、伝統工芸はどうでしょう。
これは多くが弟子制度(丁稚制度)で学ぶ仕組みになっているので、50代にはそもそも難しいのではないかと私は思います。それこそ手先が器用だったら真似して作ってみて、完成度が高ければハンドメイドのECサイトで販売してみる方が良いのではないかと思います。
以上、50代からなれる職人、50代からできる職人の仕事とは?でした。
最後に
いかがでしたか。参考になりましたか。人間50年なんて言われていた時代はとうの昔。現在は人間100年の時代です。政府が勧める生涯学習のとおり、これからが人生だと思います。体力的、肉体的にはキツい職人の仕事もありますが、職人業界で活躍できる仕事はあると思うのでぜひ頑張ってもらえればと思います。
読んでいただきありがとうございました。