独立したい!
でも
何から始めればいいかわからない
今回は、職人の独立支援記事の第一弾として、職人の独立は何から始めればいいのか紹介します。
職人で独立したい!と考えている方の参考になれば幸いです。
何から始めればいいの?
注意:やる事リストは順不同です。何から始めても構いませんが、クレジットカードを作るのは最初の方、協力会社や仕入先に伝えるのは最後の方がいいかもしれません。
・クレジットカードを作る
・道具や機械を集める
・自宅に鍵付きの倉庫を作る
・インターネット上にコミュニティを作る
・ゴミ処理の確認
・仕事の写真を撮る
・地元の交流会に参加する
・友達に伝える
・現在勤めいている会社に伝える
・協力会社や仕入先に伝える
独立に掛かる費用を試算する
独立するにはお金が掛かります。一体どれくらい掛かるのか、掛かる費用を試算しなければなりません。
とはいえ、独立しようとしている職人さんの中には独立に掛かる費用を試算しない方も多いと聞きます。その理由としては、試算した際の費用と実際に掛かる費用には開きがあるからだと言います。確かに、私の場合でも試算した金額と実際に掛かった金額には差が生じました。(私の試算が甘かったのが原因ですが)東京オリンピックの掛かる費用でさえ試算は適当なもので、その金額通りに事が進むとは考えにくいです。
ですが、試算する事で目標も立て易いし、何が必要で何が不必要かのチェックも出来ます。面倒でもなるべく試算しましょう。
クレジットカードを作る
勤めている時にクレジットカードは作っておきましょう。
お勤めの職人の時はクレジットカードの必要性って全くありませんでしたが、独立すると色々な場面でクレジットカードが必要になります。なので、会社を退社する前にクレジットカードは作っておきましょう。ところで、なぜ会社を辞める前なのかと言いますと、クレジットカードは信用をもとに発行されるカードです。信用のないフリーランスの職人にはクレジットカードの審査は受かりません。(フリーランス用のクレジットカードもあるが色々と不便)出来れば信用のあるうちにクレジットカードは作っておくようにしましょう。
道具や機械を集める
知り合い、友達、親戚など色々な場所を回って道具や機械を集めましょう。
道具はあるだけあった方がいいですし、機械はあるだけあった方がいいです。というのも、独立すると今まで使っていた便利な道具や機械が全くない状態になります。自分の持っている道具だけでは、仕事の生産性はきっと下がってしまう。なので、なるべく道具や機械を集めて準備して、仕事のし易い環境整備をする必要があります。また、最初の頃は手伝ってもらうのも友達や知り合いになるかと思います。その方達が道具や機械を持っているなら良いのですが、大抵の場合持っていない事がほとんどです。ですからスペアの道具を準備しておきましょう。
自宅に鍵付きの倉庫を作る
自宅にしっかりと鍵が付いた倉庫を作るようにしましょう(購入も可)
昨今、防犯に優れたレンタルスペースがありますが、月々幾らと少し金額は高いように思えます。ある程度事業が軌道にのったらレンタルスペースを借りるのも有りかと思いますが、それまでは鍵のついた倉庫を作る事をお勧めします。
ちなみに道具を剥き出しで置いている職人さんがたまにいますが、絶対にやめておいた方がいいです。本当に盗まれます。
インターネット上にコミュニティを作る
インターネット上に作るコミュニティツールと言えばFacebookですが、Facebookは連絡を取る手段としても情報共有としても優れたSNSです。今までFacebookをやっていなかった方も、地元の友達しか繋がっていなかった方もFacebookを活用するようにしましょう。
ただ、昨今フェイスブックは情報漏洩などが問題となっています。出して良い情報と出してはいけない情報はきちんと線引きし発信するようにしましょう。
ゴミ処理の確認
ゴミの処理は大きな問題です。まず地方自治体に連絡をしてどうやってゴミを処理するのか確認をしましょう。
職人さんってゴミの問題について後回しにしたり、結構軽く考えている方が多いですが、本当にすぐに溜まりますし、捨てにいくのが億劫になったりします。ゴミの処理を業者に任せる事も出来ますが、結構お金が掛かります。出来るだけ自分で処理した方が良いと思うので、ゴミ処理の確認は独立する前にやっておいた方が良いと思います。
仕事の写真を撮る
必ず独立する前に、やった仕事の写真と自分が作業している写真は沢山撮っておきましょう。
独立してからだと写真を撮るって難しいです。撮影班がいるわけでもありませんし、いきなり良い仕事があるわけでもありません。なので、会社にいるうちに良い仕事の写真と自分の作業写真を撮っておきましょう。その写真はホームページに載せたり、SNSに載せたり、パンフレットなどに使ったりと様々な用途が期待できます。
また、最近ではYouTubeなどの動画投稿も話題ですよね。写真だけでなく動画も沢山撮っておくと良いかもしれません。
地元の交流会に参加する
遠い海より近くの釣り堀。言葉は悪いかもしれませんが、地域での仕事ほど良い仕事はありません。現場は近いし、不払いの心配もありません。なるべく地域に根ざした商売を目指して地元の交流は盛んにしましょう。
とは言え、地元の交流ってどうやれば良いの?とわからない方も多いかもしれません。そこでお勧めなのは商工会議所です。商工会議所では定期的に交流会が開かれているので、地域で活躍する経営者の方と繋がる事ができます。もう一つお勧めなのは地域の町会です。これはとても時間が取られてしまいますが、地域の方との交流という意味では最強じゃないかなと私は思います。
友達に伝える
独立する前もした後も助けてくれるのが地元のコミュニティです。「俺、自分でやる事にしたわ」と一言話しただけで、友達の輪の中で勝手に宣伝してくれます。なので、独立する前には友達にキチンと伝えましょう。
独立するとわかりますが、勝手に宣伝というのは美味しいものです。本来私たちは時間と費用を払わねば、宣伝などできません。でも、地元の友達は面白がってか勝手に宣伝してくれます。SNSに書き込んでくれる友達までいます。自分が何もしなくても勝手に宣伝してくれる仕組みを作る。これは覚えておいた方が良い宣伝方法だと思います。
現在勤めいている会社に伝える
何月何日に独立すると決めたら、なるべく早く勤めている会社に伝えた方が良いと思います。
というのも、皆さんが知っている通り、職人は深刻な人手不足になっています。貴方がやめても困らない会社なら問題ありませんが、なるべく前もって辞めることを伝えてあげると良いでしょう。
協力会社や仕入先に伝える
協力会社や仕入先を無理してそのまま使う必要はないですが、もし気心知れた仲なら仕事もやりやすいですし、何かと融通がきくかも知れません。お世話になった協力会社や仕入先には伝えておきましょう。
ただ、これは独立した後で良いと思います。独立する前だと本当に独立するのか不明ですし、変な噂が流れかねません。独立し挨拶回りに行く際に伝えにいけば良いと私は思います。
以上、独立の始め方でした。
最後に
今回は、職人の独立マニュアルPART1ということで記事を書きました。
今後もPART2、3、4と続いていくつもりなので宜しくお願いします。
ただ、一応念のために言っておきますが、この記事は独立を促進する目的で書いている記事ではありません。独立を考えている方の役に立つことを目的に書いた記事です。
職人の独立は難しい事ではありませんが、誰かに煽られて決めるのではなく、きちんと自分の意志で決断する事を望みます。
読んでいただきありがとうございました。