どうやって仕事をもらうようになったの?|ゴミ捨てから始まった畳の起業

 

皆さん、こんにちは!畳製作一級技能士の樋口です。今回は、どうやって仕事をもらうようになったの?ゴミ捨てから始まった畳の起業を紹介します。

 

どうやって仕事をもらうようになったの?

 

私は2018年の雪解けの季節に畳業を起業しました。

 

初めの頃は仕事をもらう事が出来ず、仮想通貨で儲けたお金も雪のように溶けていきました。

 

そこで私は考えました。

 

仕事をもらう為にはどうしたらいいのか。何をしたら仲良くなってくれるのか。

 

今回はどうやって仕事をもらうようになったのか。ゴミ捨てから始まった畳職人の起業を紹介します

 

起業しようと考えている方の参考になれば嬉しいです。

 

 

※こちらの内容はYouTube動画でもお話しした内容になります。

 

https://youtu.be/0FY75JXZSJ8

 

文章が苦手な方は動画でご覧いただければ幸いです。

どうやって仕事をもらうようになったの?

 

私がまず最初に取り組んだのは、畳屋さんのホームページ制作のお手伝いでした。

 

中学校の頃、パソコン部だった(野球部と兼部)という事もあり、ホームページ制作に関する知識を持っていたので、畳屋さんのホームページ制作のお手伝いが出来れば仲良くしてくれるかなと考えました。

 

しかし、現実はそう甘くはありません。

 

名刺を渡しても「いらね!」と言われ、詐欺師のように怪しまれてしまいました。

 

このままでは逆にマイナスイメージを広められてしまうと思い、即座にホームページ制作は中止、そのまま諦めました。

 

次に考えた方法が畳屋さんに変わってゴミ捨てをする事でした。

 

ゴミ捨てから始まった畳の起業

畳屋さんのお店は基本的に小さい工場で作業します。

 

ゴミが溜まれば邪魔になって仕方ありません。

 

なので多くの畳屋さんは、ゴミが溜まる前に夢の島に捨てに行くのですが、仕事の都合上ゴミ捨てに行けなかったり、軽トラを車検や修理に出していたりで、ゴミが溜まってしまう事も多々ありました。

 

そこで私はゴミ問題で困っている畳屋さんに変わってゴミ捨てに行ったあげようと思いつきました。(産廃業者ではないのであくまで畳のゴミだけです。クロスとか襖のゴミくらいなら捨てましたが)

 

私の家は夢の島に近く、ゴミを捨てるには短時間で事が済みました。

 

そういった交通の便が良かった事もゴミ捨てを始めた理由の一つです。

 

これもホームページと同様、手当たり次第お店に訪れて営業したのですが、なぜだかホームページ製作の時とは違い、畳屋さん達の対応は驚くほど優しく「今度困った時は頼むよ」と言ってペットボトルのお茶までくれました。

 

そうして親睦を深めた私は、いつからか畳の仕事(下請け)までもらうようになったのです。

 

戦略通りと言えば戦略通りですが、まさか本当にゴミ捨てから仕事が貰えるようになるとは・・・。意外でした。

 

更に良かった事は仕事を貰えたばかりではありません。

 

畳屋さんが東京の材料屋さんや内装屋さん、表具屋さんを紹介してくれたり、出来ない不動産の仕事を紹介してくれたりと人と仕事が勝手に広がり始めたのです。

 

私の知らないところで誰かが私を紹介してくれて、また知らないところで誰かが私を紹介してくれる。

 

人の繋がりってこんなにも素晴らしい事なんだと改めてわかりました。

 

仕事をもらいたかったら信頼をデザインすること

今回、私は畳屋さんのゴミを捨てる事で信頼を得る事が出来ました

 

しかし、このゴミ捨てが他の業種にも当てはまる事かと言われれば、決してそうではありません。

 

では、どうやったら仕事をもらえるようになるか。

 

答えは信頼をデザインする事だと私は思います。

 

信頼をデザインするというのは、相手が何を求めているのか。相手の困っている事は何か。を考える事です。

 

私は始めホームページ制作を売りにしました。

 

しかし、ホームページを畳屋さんは求めていなかった。だから失敗し、詐欺師のように扱われてしまったのです。

 

次に始めたゴミ捨て。これは畳屋さん皆んなが共通する悩みでした。

 

この悩みを解決してくれる人だからこそ信頼を得られたのです。

 

つまり、皆が共通する悩みや希望を考え解決してあげる事が信頼をデザインする事だと私は思います。

 

最初はきっと失敗すると思いますが、皆さんも仕事がもらえるように信頼をデザインして頑張ってください。

 

以上、どうやって仕事をもらうようになったの?ゴミ捨てから始まった畳の起業でした。

 

最後に

 

私は今、新規のゴミ捨ての依頼は受けていません。

 

ただ、あの頃ゴミ捨ての依頼をしてくれた畳屋さんからの依頼であれば、どんなに忙しくてもお受けしています。

 

これは私のモットーですが、どんなに忙しくなっても一度やり始めて信頼を得たものを途中で投げ出すのだけは絶対にやってはいけない事だと私は心に決めています。

 

私が今、普通に仕事をもらえているのは誰のお陰か。

 

ゴミ捨てを頼んでくれた畳屋さん。それを繋げてくれた皆さまのお陰です。

 

その感謝の気持ちを忘れない為にもその人が死ぬまでゴミ捨ては続けていこうと思っています。

 

読んで頂きありがとうございました。

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