これからの職人はYouTubeをやるべき?【作業風景を投稿するべき】

 

みなさん、こんにちは!畳製作一級技能士の樋口です。今回は、これからの職人はYouTubeをやるべき?の話をします。

 

これからの職人はYouTubeをやるべき?

 

 

何年か前までインターネットを使ってのマーケティングと言えば、ブログやフェイスブックが主流でした。

 

2017年〜2018年くらいですかね。YouTube界が盛り上がってきて、ブログやフェイスブックより分かり易く且つ効率的にお客様伝えられる事から多くの経営者やフリーランサーがYouTubeでの活動を開始しました。

 

それなら!これからはYouTube一択で活動した方が良いのでしょうか。

 

今回はそんなYouTubeをやるべきかどうか。職人がYouTubeをやる事のメリットとデメリットを紹介します。

 

YouTubeをやるべきか悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。

これからの職人はYouTubeをやるべき?

結論から言えば・・・。

作業風景は投稿すべき

 

「これからYouTubeを始める!」

 

ってむしろ遅いくらいですよね。アフィリエイトの時と同じように直ぐに市場は飽和し、プロつまり芸能人が参入してきて市場はアッと言う間に塗り替えられます。

 

コアなファンを獲得している投稿者以外軒並み下落していく事でしょう。

 

意味が無いとは言いませんが、そこに時間を使うのであれば、他にもっと良いマーケティング方法はあるのかなとは思います。

 

ただ、職人や飲食店なんかは作業風景は投稿した方が良いと私は思います。

 

ローテクの価値がわからない

ここで少し畳の話になりますが、皆さんは国産い草と中国産い草の違いって分かりますか?また、材料を省き、高級な畳と安い畳との違いって分かりますか?

 

実は今、私のやっている仕事である畳を含めて、ローテクの価値がわからないという人が年々増えている傾向にあります。格付け番組では、価値がわからないことを面白おかしく紹介していますが、価値がわからないというのは、ローテク産業にとって明るいニュースではありません。

 

じゃあ。お前はローテクの価値がわかるのか。完璧なのか。と思う方もいるかと思います。もちろん、私もわからないことばかり。だからローテク産業に触れて勉強するのです。

 

一般の方は、そもそも触れる機会がないから勉強のしようもない。結果として、ローテクは放置されている。そういった現状になっています。

作業風景を投稿するべき

では、どうしたら良いのか。

 

その技術の有無を担保し、どこまで清い透明性をお客様に与える為にYouTubeを活用するのです。

 

自分の作業風景を投稿し、お客様に作業工程を見てもらう事で信頼をしていただく。

 

これから先のモノづくりには必要不可欠なものになると私は思います。

 

とは言え、技術は人に見せびらかすな!とよく言いますよね。

 

技術は盗まれてしまうと取り戻す事ができない。

 

YouTubeは沢山の人が自由に閲覧出来るので、技術を公開する事はデメリットになる可能性が高いです。

 

ただ、遅かれ早かれ技術&技能は廃れていきます。(「廃れる」は悪い意味ではなく、使われなくなっていくという意味。)

 

廃れた技術をずっと保管しておくより若い職人の技術的継承に役立てた方が良いと思います。

 

皆様の投稿を見れる日を楽しみにしています。

 

最後に

いかがだったでしょう。

 

YouTubeはやるべきか参考になりましたか?

 

少しでも役立てたのなら嬉しいです。

 

私もYouTubeには作業動画を投稿しています。

 

【京都の職人技】畳職人の早技/Tatami craftsman quick work

 

畳っていうと縫っている風景が一番かなとも思ったのですが、一番基礎的な作業である端止め(からくり、かがり)という作業を動画にしました。

 

良ければ観てください。

 

最後にもう一つだけ。

 

職人の動画なんて誰が見るの?需要ある?なんて友達からは言われますが、需要の有る無いは然程気にしなくて良いと思います。

 

私はトレンドを追っかけるつもりはありません。

 

あくまでスタイルだけを見つめています。

 

スタイルは自分にしか作れないし、自分にしか見えません。

 

自分らしく頑張ったらそれで良いのだと私は思います。

 

読んで頂きありがとうございました。

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