【畳の防カビ対策】和室の湿気対策はどうしたらいい?

 

・畳の防カビ対策は?
・和室の湿気対策はどうしたらいい?

 

みなさん、こんにちは!畳職人の樋口です。今回は、畳の防カビ対策、和室の湿気対策について紹介します。和室の湿気対策と畳の防カビ対策が気になる方の参考になれば幸いです。

和室の湿気対策はどうしたらいい?

和室の湿気対策で重要なことは、換気と除湿です。晴れた日には窓を開けていただき、雨の日は窓を閉めていただく。雨が続く場合には、除湿機またはエアコンの除湿機能を利用し和室を除湿する。

 

梅雨時期であれば、除湿剤を利用しながら和室の湿気対策をする

湿気がたまりやすい和室のすみ、低い場所に置いてください。(余談ですが、玄関や洋室、倉庫、クローゼットに除湿剤を置く際も、隅っこの低い位置に設置すると効果的です)

炭は除湿に効果がありますか?

最近では、炭八という商品が人気ですよね。玄関から洋室、クローゼットに和室、押入れまで。至る場所に置くことで湿気対策ができると話題を集めています。

もちろん炭八は和室にも大変おすすめなので、気になる方は下のリンクをぜひチェックしてみてください。(炭八を置く際も除湿剤と同様に隅っこの低い位置が効果的です)

 

▼関連記事:畳職人がおすすめする和室の防湿対策は?【湿気対策には炭八】

 

では続いて、畳の防カビ対策を紹介します。

畳の防カビ対策

畳の防カビ対策
・定期的な換気
・雨季は除湿
・こまめな掃除
・防湿シート
・畳床の換気

定期的な換気

畳の防カビ対策でまず一番大事なのは、定期的に換気することです。現代の家は気密性が高く、カビにくい人口木材が使われていることが多いです。そうなると湿気を自然素材である畳だけが吸い取ることになってしまい、カビが繁殖してしまうのです。

 

晴れた日には窓を開けて換気していただくこと。これだけでも部屋の湿気対策になります。

雨季は除湿

畳の防カビ対策で一番効果的なのは除湿です。カビが発生する条件は70%以上の湿度だと言われています。雨季は湿度70%を超える日が連日続きますから、カビを発生させない為にも除湿は重要になってきます。

 

除湿器を持っていない方は、エアコンの除湿機能でも構いませんし、エアコンが付いてない場合は、除湿剤や炭八のような調湿効果が期待できる素材でも構いません。雨季に向けて対策をしましょう。

こまめな掃除

畳の防カビ対策には、こまめな掃除もとても大事なことです。カビは小さなチリやホコリなどを餌に繁殖していくそうです。カビが繁殖しないためには、まずホコリやチリなどを綺麗に掃除することが大切なことなのです。

 

畳の掃除は畳の目に沿って掃除機、箒を掃いていただくとホコリがよくとれます。拭き掃除をする場合はなるべく乾拭きでお願いします。どうしても水拭きしたい時は、よく絞っていただくことをおすすめします。

 

▼関連記事:畳の掃除は乾拭きがおすすめ?|畳のプロがおすすめする畳の掃除方法

防湿シート

畳の防カビ対策で人気があるのは防湿シートです。とくに山や川、海の近くに住んでいる湿度が高い家には、防湿シートをおすすめします

防湿シートとは炭を配合して作られたシート(主には不織布だが、違う素材のものもある)。防湿効果が期待できます。

 

この防湿シートは畳表と畳床の間に巻いて使うタイプなので、畳替えの際に注文する必要があります。今度、畳替えを考えている方は是非ともおすすめです。

 

▼関連記事:防虫シートはどれくらい効果があるの?|畳や敷物に人気おすすめ防虫紙

畳床の換気

畳の防カビ対策で忘れちゃいけないのは、畳床の換気です。昔は衛生掃除といって、年末になると畳を干す行事が日本中で行われていましたよね。あれは畳を干すことで、畳と床を乾燥させる役割がありました

 

今はそれがなくなったわけですが、畳と床を乾燥させなくてもいいわけではありません。時代は変わっても乾燥は必要なのです。しかし、今の時代に畳を外に出していたら近隣から苦情が入るかもしれないので、外に畳を干すのはおすすめできません。そこで、畳を少しだけ持ち上げて、空き缶を入れ、乾燥させる方法をおすすめします。

一年に一回、できるなら全ての畳をやったほうがいいですが、畳の上には家具や荷物があるでしょうし、全てあげるのは大変かと思います。なので、壁側と押入れ側の畳はあげなくて構いませんので、縁側の畳真ん中の畳だけでもあげるようにしましょう。

 

畳にカビが生えてしまったら?

防カビ対策をしても畳にカビが生えてしまうことはあります。それは雨季があまりにも長い場合や山、川、海の近くに住んでいる、盆地と呼ばれる地域に住んでいるなどのカビが繁殖しやすい環境が影響しています

 

では、カビが生えてしまったらどうしたらいいのか。まずは畳を乾かしましょう。しっかりと換気し畳を乾燥させる。その後で、畳のカビ取りをします。(畳のカビ取りを行う際は、他の部屋に舞ったカビ菌が侵入しないよう、襖は閉めて行うようにしましょう。)

 

畳のカビ取り方法は、ブラシと掃除機、雑巾で行います。もちろんマスクと手袋は忘れずに装着しましょう。

 

▼畳のカビ取りについて詳しくはこちら:畳にカビが生えたらどうすればいいの?|和室のカビ予防と対策を紹介

 

カビが除去できたら畳に対応している防カビスプレーを使いましょう。防カビスプレーを吹きかけたら、もう一度お部屋をよく換気してカビ取りは終了です。

 

余談ですが。

最近は、カビが繁殖しにくい和紙の畳表や樹脂製化学表の畳も販売されています。山や川、海の近くに住んでいる方などカビが生えやすい環境の場合は、そういったカビが生えにくい畳を選ぶことをおすすめします

 

▼カビが生えにくい畳についてはこちら:人気おすすめの畳表は?【国産VS中国VSダイケン和紙表VS美草MIGUSA】

 

カラーも色々あるので、気になった方はお近くの畳屋さんに一度お尋ね下さい。

 

以上、畳の防カビ対策、和室の湿気対策はどうしたらいい?でした。

最後に|まとめ

和室の湿気対策のポイントは、換気と除湿。畳の防カビ対策のポイントは、換気と除湿、掃除、防湿シート、畳床の換気です。

 

それでもカビが生えてしまった場合は、ブラシと掃除機でカビ取り。カビを取ったら防カビスプレー。カビが生えにくい畳も販売されているので、そちらの畳を検討してください。

 

まとめは以上です。参考になりましたでしょうか。

 

読んでいただきありがとうございました。

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