和室を作るなら畳何帖の大きさがおすすめ?|和室の広さと使い方を解説

 

みなさん、こんにちは!畳職人の樋口です。今回は和室を作るなら畳何帖の大きさがおすすめ?和室の広さと使い方を解説します。

 

 

和室を作るなら

畳何帖の大きさがおすすめ?

 

みなさんが新築を建てるとしたら和室の広さをどれくらいの広さにしますか?

 

私が畳の仕事をしてきて、一番多かったのは和室の広さは六帖でした。

 

次に四畳半の和室、続いて八帖の和室と人気が高かったです(京都では京町家の仕事を請け負っていた為、三帖の和室が多かった。とはいえ、一般的には少ないだろう)

 

やっぱり六帖の和室が一番多いのね。それなら六帖の和室にしようかしら・・。

 

ちょっと待ってください!!!

 

6帖の和室の広さが必ずしもベストな選択なわけではありません。

 

そこで今回は、和室を作るなら畳何帖の大きさがおすすめなのか?和室の広さと使い方を解説したいと思います。

 

和室は何帖にしようか、和室の使い方は?と悩んでいる方の参考になれば幸いです。

和室を作るなら畳何帖の大きさがおすすめ?和室の広さと使い方を解説

 

 注意:一帖半(正式には一帖台目)、四帖(玄関四帖敷)、六帖半、七帖、九帖不祝儀敷き(並び敷き)、十帖半は除外。十二帖より広い和室は一般家庭に必要ないだろうと判断し省きました。「じょう」という漢字は「畳」を使わず「帖」で統一しました。画像の下に和室の大きさを記入していますが、画像の和室の大きさとは関係ありません。大きさの数字は四捨五入した数になります。ご了承ください。

 

二帖の和室

 

 

二帖の和室の大きさ

 

江戸間サイズ(五尺八寸) 京間サイズ(六尺三寸)
縦:176㎝(四捨五入) 縦:191㎝(四捨五入)
横:176㎝(四捨五入) 横:191㎝(四捨五入)

 

 

二帖の和室の特徴

二帖の和室は正方形の形で人間一人が寝られるぐらいの大きさ。身長が高い人であればハミ出すぐらいの大きさです。二帖の和室は多くの場合、お茶室として利用されています。敷き方は畳二枚を並べた敷き方か、縁なし半帖を4枚縦横交互に並べた敷き方もありますが、そういった二帖の和室は少ないかと思います。

 

二帖の和室の使い方を解説

二帖の和室の使い方
・寝室
・勉強部屋
・仕事部屋
・客間
・休息部屋

二帖の和室の使い方を解説する為には、そもそもなぜ二帖という狭小の空間が生まれたのか説明しなくてはいけません。

 

二帖の茶室の創造主は、かの有名な千利休と言われています。彼は小間(四畳半以下の茶室)のような狭小の空間こそ「直心の交である」と説いていました。

 

直心の交とは、亭主と客とが直に心を通い合わせること

wikipedia

 

つまり二帖の茶室とは亭主と客とが物質的にも、精神的にも、距離感を近づかせて誠の心を通わせる心の空間なのです。

 

では、二帖の和室はどのような使い方をすれば良いのでしょうか。

 

客間として使うのであれば、千利休のような思想を受け継ぎ心の空間としても良いでしょうし、瞑想や考え事など一人になってゆっくりと自分と向き合う、世界と向き合うといった心を癒し落ち着かせる空間としても良いと思います。

 

二帖の和室は確かに狭い空間ですが、狭い空間はどこか落ち着く空間です。トイレのような狭い空間が好き!家で一人になれる場所が欲しい!といった方に二帖の和室はおすすめです。

 

 

三帖の和室

 

 

三帖の和室の大きさ

 

江戸間サイズ(五尺八寸) 京間サイズ(六尺三寸)
縦:261㎝ 縦:286㎝
横:176㎝ 横:191㎝

 

 

三帖の和室の特徴

三帖の和室は長方形の形で人間一人が悠々と寝られるくらいの広さ。三帖の和室がある場所は基本的に玄関入って次の部屋や、二階の踊り場、離れの和室などに存在する。もちろんお茶室としても利用されている。敷き方は縦一枚の横二枚畳を並べた敷き方が一般的。画像のように縁なし畳を半帖にして並べる敷き方もある。

 

三帖の和室の使い方

三帖の和室の使い方
・寝室
・勉強部屋
・仕事部屋
・客間
・休息部屋

 

三帖の和室の使い方も二帖の和室の使い方と同じように心の空間として使うことをおすすめします

 

京都の町屋では、三帖の和室は多く見受けられます。

 

まず玄関入ってすぐの和室。二階の踊り場。そしてお茶室。どれも三帖の和室であり、使い方はお客と談笑する空間として使われていました。

 

もし三帖の和室を作ろうと考えているなら使い方は、二帖の和室と同じように心を通わせる空間として使ったら良いと思います。

 

ただ、京都のとある現場で、一件だけ思想的な三帖の和室の使い方をしている家がありました。

 

その家の三帖の和室は、庭を横切って離れに佇んでおり、まるでお茶室のようでありました。とはいえ、茶室としての空間デザインはしておらず、壁(室内)や床柱、床の間はそのままでしたが、外壁と床の一部(おそらく湯を沸かす所だったのではないかと推測)を改装して和室とし、静寂な空間を演出していました。

 

私個人的にも素敵な三帖の和室だな。と思いましたが、どのような使い方をするのだろうかと疑問を抱きました。

 

少し話は変わりますが、近頃はアメリカのIT企業の間で、マインドフルネス瞑想というリラックス方法が流行っているそうです。

 

マインドフルネス瞑想とは、何もしなくても疲労する脳を休ませる休息法で、今この瞬間に意識を集中することを大切なこととしています。

 

▼マインドフルネス瞑想についてはこちら:マインドフルネス瞑想をするのにおすすめの場所とは?|最高の休息法

 

クリエイティビティを大切にしている方々に特に人気な休息法だと言われ、Googleなどでは推奨されているほどです。個人では、かのスティーブジョブズや松下幸之助も瞑想に親しみ脳の休息に重きをおいたと言われているので、かなり有効的な方法なのではないかと思います。

 

ところでなぜこの話をしたかと言いますと、先ほどの三帖の和室が思想的な空間に思えて仕方ないのです。

 

おそらくマインドフルネス瞑想って場所を選ばず何処でも出来ますよね。変な事を言えばトイレだって出来るはずです。

 

とは言え、アメリカの一部のIT企業では、日本から畳を輸入して簡易的な和室を作るほど本格的に取り組んでいる企業もあります。

 

それって強い思想があるからこだわっているわけですよね。京都で出会った三帖の和室も相当の想いをもって作られたのだと私は思います。

 

ぜひ三帖の和室を作る際はお客様にトコトンこだわって欲しいなと思います。

 

 

▼三帖の使い道はこちら:三帖の畳コーナーって何に使うの?|和室三帖コーナーおすすめの使い道

 

 

四畳半の和室

 

 

 

四畳半の和室の大きさ

 

江戸間サイズ(五尺八寸) 京間サイズ(六尺三寸)
縦:261㎝ 縦:286㎝
横:261㎝ 横:286㎝

 

 

四畳半の和室の特徴

四畳半の和室は正方形の形で、人ひとりが暮らすのには十分な広さ。四畳半の和室には敷き方がいくつかある。縁なし畳を半帖9枚用意し、縦横交互に敷き詰める市松敷き。四隅の角が重ならないように敷く祝儀敷き。葬式の時に敷く不祝儀敷き。お茶室などに用いられる中四畳半敷き。中四畳半敷きと逆方向に敷くと切腹の間となる。ちなみに切腹する際は、血が畳に付着するのを防ぐ為、畳を丸ごと裏返しにする。

 

 

 

 

 

四畳半の和室の使い方

四畳半の和室の使い方
・寝室
・子供部屋
・食堂
・休息部屋
・仕事部屋
・客間
・仏間

 

四畳半の和室の使い方は、寝室や子供部屋、食堂など二帖や三帖に比べて広さがある分、四畳半の和室は様々な使い方出来ます。

 

自分の部屋として使う方もいれば、四畳半の客間や仏間として使う方、読書や勉強、仕事をする部屋として利用している方もいます。また、四畳半といえば茶室の基準サイズで有り、有名な多くのお茶室は四畳半の茶室になっています。

 

私個人的な意見としては、和室を作るなら畳何帖の大きさがおすすめ?の答えとして四畳半の和室をおすすめします

 

大学入学以来、私は四畳半を断固として支持して来た七畳やら八畳やら十畳やらの部屋に住む人間は、本当にそれだけの空間を我が物として支配するに足る人間なのであろうか。部屋の隅々まで、己の掌のごとく把握できているのか。空間を支配することには責任が伴う。我々人類に支配可能なのは、四畳半以下の空間であり、それ以上の広さを貪欲に求める不届き者たちは、いずれ部屋の隅から恐るべき反逆にあうことであろう。

四畳半神話大系(森見登美彦著)より引用

 

これは四畳半神話大系という小説の一文です。

 

私は畳職人なので7畳でも8畳でも10畳でも畳が多いだけ嬉しいのですが、ただ客観的に見た時にあれだけ広い和室の空間を支配し、使いこなすことが本当にできるのか

 

私も同じ事を思っていました。

 

広い和室の空間を作っても使い方をどうするのか考えなくては、無駄にお金が掛かってしまうだけです。悲しいことですが、箪笥を置いて、要らない物を置いてと荷物置きの場所と化してしまう惨状をこの目で何度も見てきました。

 

畳は少なくても良いからなるべくなら有効的に使って欲しい。私はそう考えています。

 

 

▼四畳半がおすすめな理由はこちら:和室の大きさは四畳半がおすすめ?|四帖半畳敷きがおすすめの理由 

 

ところで話は変わりますが、四畳半の和室は歴史的には切腹する部屋でもあり、武士の名誉ある最後を飾る部屋としても用いられていました。

 

死と考えると「え?気持ち悪い!」と思うかもしれませんが、昔切腹というのは武士にとっては華であり、武士として大義を貫く行為でした。

 

今の時代、意味のある死がこの世から消えつつあるので、切腹する行為を理解できない方も多いでしょうが、決して「え?気持ち悪い!」と思うような事ではありません。

 

それでも気持ち悪い!と思う方は真ん中に半畳を持ってくる敷き方ではない回り敷きで敷かれる事をおすすめします。

 

六帖の和室

 

 

六帖の和室の大きさ

 

江戸間サイズ(五尺八寸) 京間サイズ(六尺三寸)
縦:352㎝ 縦:382㎝
横:261㎝ 横:286㎝

 

 

六帖の和室の特徴

六帖の和室は長方形の形で、大人三人寝るには十分の広さがある。六帖の和室にも敷き方はいくつかある。一般的に見られる祝儀敷き。葬式時に敷かれる不祝儀敷き。縁なし畳半帖を12枚用意し、縦横で敷き詰めた市松敷き。他にも乱敷きと呼ばれる新しい敷き方も存在する。

 

 

六帖の和室の使い方

六帖の和室の使い方
・寝室
・子供部屋
・食堂
・仕事部屋
・客間
・仏間
・休息部屋
・遊び部屋
・趣味の部屋

 

お客様に一番人気が高い和室の広さは六帖です。

 

六帖の和室となるとこれまでよりグッと広くなる為、色々な使い方があります。

 

例えば、食堂兼家族が団欒する部屋として六帖の和室を使っている方もいれば、寝室兼仏間として六帖の和室を使っている方もします。

 

寝室なら、四畳半の和室でも十分な広さがあると思っていますが、家族で寝るとなるとやはり狭い感じはしますよね。一方、六帖の和室は寝室としては十分な広さがあるので、大人二人に子供二人で寝ても全く問題はありません。ちなみに私の実家も六帖の和室は寝室兼仏間として使っています。

 

ただ、六帖の和室の広さになると使い方はこれだけではありません。例えば、趣味の部屋としても使えると思います。新型コロナウイルスの影響でオンライン授業が加速したと聞きました。

 

これからヨガをしたり、書道や生け花などの様々な趣味のレッスンがオンライン化したら、皆様はどちらのお部屋で習いますか?

 

吸音性に優れた畳を敷いた和室。六帖の広さがあれば、ある程度どんな趣味にも対応できると思います。(ダンスやバレエなどはもっと広い和室じゃないと無理かもしれませんが)

 

これから和室を作ろうかなと思っている方で、何か習い事をしている方は六帖の和室がおすすめです。

 

▼コロナ後の家づくり:新型コロナウイルス後の家づくり|和室の重要性【多目的・可変性】 

 

ちなみに余談ですが、趣味で茶道をやっている方は、四畳半より六帖や八帖の茶室の方が多かったです。たくさん人を呼ぶからなのか。何なのかわかりませんが、六帖の広さが好まれているようです。

 

 

▼六帖の使い道はこちら:六帖の和室って何に使うの?|和室6畳の使い道マニュアル 

 

七帖半の和室

 

 

 

七帖半の和室の大きさ

 

江戸間サイズ(五尺八寸) 京間サイズ(六尺三寸)
縦:440㎝ 縦:478㎝
横:261㎝ 横:286㎝

 

 

七帖半の和室の特徴

七帖半の和室は長方形の細長い形をしている。主に中央部(中)にはコタツがはめられ、小さい小畳が備え付けられている。敷き方はコタツが固定されている為、融通が効かず、ほとんど同じ敷き方になっている。

 

七帖半の和室の使い方

七帖半の和室の使い方
・寝室
・子供部屋
・食堂
・客間
・仏間
・休憩室
・遊び部屋
・趣味の部屋

 

七帖の和室の使い方は六帖の和室の使い方とほとんど同じで、寝室や仏間、客間や休憩室、子供たちが遊ぶ部屋として使われています

 

ただ、七帖半の和室にはコタツが備え付けられている事が多く、食堂や休憩室として使っている方が非常に多いです。コタツがあれば冬は暖かく過ごせますし、ゲームをしたり、テレビを見たりとリラックスするにはもってこいの空間になります。

 

私の理想では、これからのオフィスの一室として七帖半の和室を使って欲しいと考えています。冬はコタツで暖まりながら作業ができますし、夏は藺草で涼しく作業に打ち込めます。

 

日本流のリラックス方法で作業効率もきっと上がることでしょう。

 

ちなみにコタツは取り外して畳を入れることもできますし、畳を外してコタツを入れることもできます。畳屋を呼ばすに簡単に付け替えできますのでコタツは是非ともおすすめです。

 

畳のコタツに関してユニット式のコタツ畳スペースもネット等で販売されています。七帖半の広さではありませんが、気になる方はチェックしてみてください。

 

▼ユニット式のコタツ畳はこちら:堀コタツが工事無しで作れる?|冬に人気おすすめユニット工法の堀炬燵 

 

▼小上がり式に関してはこちら:小上がり式&床にフラットな畳コーナーのメリットとデメリット 

 

八帖の和室

 

 

八帖の和室の大きさ

 

江戸間サイズ(五尺八寸) 京間サイズ(六尺三寸)
縦:352㎝ 縦:382㎝
横:352㎝ 横:382㎝

 

 

八帖の和室の特徴

八帖の和室は正方形の部屋になる。八帖の敷き方も色々あるが、祝儀敷きが圧倒的多数。ちなみに縁なし半帖で八帖の和室を作ると16枚もの数になり、個人的には目がチカチカする。

 

 

 

 

 

 

八帖の和室の使い方

八帖の和室の使い方
・寝室
・子供部屋
・食堂
・客間
・仏間
・休憩室
・遊び部屋
・趣味の部屋

 

八帖の和室の使い方も六帖の和室や七帖半の和室と同じで、寝室や客間、食堂、休憩室など様々な使い方が考えられます。ただ、八帖の和室の広さはこれまでより一段と広い空間です。

 

もはや個人の仕事部屋、子供一人の勉強部屋など個人だけで使うレベルの空間ではないと思います。

 

八帖の和室を使っている方の中には教室としてビジネス的な使い方をしている方もいらっしゃいます。例えば、学習塾や習字教室や華道教室(生け花教室)、舞踊教室、そして茶道教室など、これまでの生活空間とは違い、ビジネス空間として八帖の和室を使っているのです。

 

少人数指導を謳う専門的な教室なら八帖の和室くらいの広さがおすすめかもしれません。

 

また、昨今話題の民泊。安く泊まれるということで外国人観光客に大人気な宿泊方法です。この民泊で好まれる部屋が和室だと言います。

 

もし八帖の和室なら家族連れの民泊者の受け入れもできるかもしれません。

 

ビジネス的な利用だけでなく、自分が習い事をする場合も八帖の和室の広さは便利です。

 

新型コロナウイルスの影響による習い事のオンライン化で、ダンスやバレエ、舞踊などは教室に通えなくなってしまいました。

 

外で練習することも可能かもしれませんが、雨の日や子供だけでは危険ですよね。そこで家で練習させたい!と考えますが、音や広さの問題などもあるでしょう。

 

そこでおすすめなのが八帖の和室です。和室に敷いてある畳は吸音性に優れているため、下の階に住む人に迷惑を掛けません。また、八帖の広さがあるので、人一人踊ることは難なく可能だと思います。

 

オンライン授業で踊りを習おうと思っている方には是非とも八帖の和室がおすすめです。

 

 

十帖の和室

 

 

十帖の和室の大きさ

 

江戸間サイズ(五尺八寸) 京間サイズ(六尺三寸)
縦:440㎝ 縦:478㎝
横:352㎝ 横:382㎝

 

 

十帖の和室の特徴

十帖の和室はまあまあ正方形に近い長方形になる。敷き方は祝儀敷きがほとんどで、田舎の葬式では十帖の不祝儀敷きを見ることができる(目的が不謹慎だが)。縁なし半帖の市松敷きだと畳20枚になる為、目が回ってしまう恐れがある(個人的に)。

 

 

十帖の和室の使い方

十帖の和室の使い方
・仕事の部屋
・趣味の部屋
・習い事の部屋
・遊び部屋

 

十帖の和室の使い方は、飲食店の広間の座敷、旅館のお部屋、葬式場の待合室など店舗としての使い方が多いです。個人で使っている人でも、習い事を教えたり、教えてもらったりと生活で使用すると言うより趣味や習い事、遊びの領域で使う方が多いです。

 

ダンスやバレエ、舞踊などの踊るスペースで八帖の和室では小さいと感じる方は十帖の和室の方がおすすめです。ただ、十帖の和室は本当に広いので、趣味の為だけに使うのは勿体無い気もします。

 

なので、自分で教室を開いたり、人に貸したりと何かしら工夫して十帖の和室を利用してもらえたら嬉しいです。

 

十二帖の和室

 

 

十二帖の和室の大きさ

 

江戸間サイズ(五尺八寸) 京間サイズ(六尺三寸)
縦;528㎝ 縦:573㎝
横:352㎝ 横:382㎝

 

 

十二帖の和室の特徴

十二帖の和室は縦長の長方形である。十二帖の敷き方は特別で、祝儀敷きより不祝儀敷き(並び敷き)の方が多い。おそらく見た目的なものによる影響が多いと推測する。

 

 

十二帖の和室の使い方

十二帖の和室
・仕事の部屋
・趣味の部屋
・習い事の部屋
・遊び部屋

 

十二帖の和室の使い方は、集会場や会館、宗教施設に保育所など、店舗から小規模な施設まで幅広い使い方ができます。もう十二帖の和室ともなってくると流石に店舗や小規模施設として利用している方が圧倒的に多いです。

 

個人だと何に使っているのでしょうね。

 

超大家族とかなら未だしも、四人家族とかなら仕事部屋、趣味の部屋、習い事の部屋、遊び部屋以外の使い方はないような気もします。

 

ただ、個人での商業利用としての十二帖の和室は多く見かけます。最近では保育園やコミュニティスペースとして商業利用している方が増えているようです。

 

個人的には保育園とかなら十八帖とかもっと広い和室の方が良いのではないかと思いますが、お預かりする子供の人数とかで変わってくるのですかね。

 

地域によっては待機児童の問題も解決されていませんし、こういった場所が増えることは社会的にも良いことだなと感じます。

 

以上、和室を作るなら畳何帖の大きさがおすすめ?和室の広さと使い方でした。

最後に

いかがだったでしょう。

 

和室の広さ、和室の使い方は理解できましたか。

 

和室づくりの参考になれば嬉しいです。

 

私たち畳職人としては使ってもらう為に畳を作っています。

 

もし、和室を使わないのであればタッカーで施工しようが、テープを貼って止めようが、接着剤を使おうが、見た目的には変わりありません。(近くから見たらちょっと違和感があるかもしれないが)

 

ジャンプしても藺草がずれない、へっこまない、框が痛まない、表が緩まないように施工する。

 

つまり長く使ってもらう為に、糸で編んで締め上げているんです。

 

使われない和室が増えていくことは、ある意味「畳職人の死」でもあります。

 

和室は小さくなっても全然構いません。だから有効的に使う和室の広さを選んでいただけたらと思います。

 

 

読んでいただきありがとうございました。

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