独立は何から始める?
そろそろ独立したい!そう考えている職人さんは多いと思います。でも、いきなり独立して仕事もらえるのだろうか。収入確保できるだろうか。不安な事ばかりなのも事実です。
そこで今回は、独立は何から始める?職人が独立する前にやっておくべき5つのことを紹介します。
これから独立しようかな、将来的に独立を考えている方の参考になれば幸いです。
【独立は何から始める?】職人が独立する前にやっておくべき5つのこと
・地元の繋がりを作る
・宣伝用の写真を撮りまくる
・体力づくりを始める
・独立することを公言する
クレジットカードを作る
まず独立するにあたって、一番最初にやるべきはクレジットカードの作成です。
私は、独立する前までクレジットカードなんてのは殆ど使いませんでした。そもそも買い物は現金主義だったし、別にクレジットカード無くても困らなかった。そして何よりクレジットカードは持ち運ぶのが怖かったからです。
しかし、独立してからは殆どの買い物をクレジットカードで済ましています。その理由は単純に経理が楽だからです。
職人の独立は一人親方の始まりですから、無駄な作業をいかに減らすかを考えなくてはいけません。クレジットカードでのお支払いなら現金を引き落としに銀行に行く手間も省けますし、利用明細書(購入販売店が発行したもの)一つで帳簿記入が簡単にできます。
クレジットカード会社が発行した請求明細書は領収書として利用できません。領収書の発行はクレジットカード会社ではなく、購入販売店に言ってください。
しかもポイントも付いてお得なので、今までなぜクレジットカードを使わなかったのか不思議なぐらいです。ぜひ皆さんもクレジットカードは作成しましょう。
ところで、クレジットカードの作成なんて独立した後でもいいんじゃないの?と疑問を抱いた方もいるかと思います。ここが大事なポイントですが、クレジットカード作成は勤めている時じゃないと審査が通らない可能性が高いです。
クレジットカード作成には審査があります。
勤めて毎月必ず給料が貰える職人ならまだしも、独立したばかりの職人に信用なんてあるわけないですよね。実は私も独立してすぐ申請したクレジットカードの審査は落ちました。
クレジットカード作成は絶対に勤めている時に申請した方がいいです。
ちなみにですが、クレジットカードにはフリーランス用の審査が甘いクレジットカードもあります。このデメリットは、手数料が高かったり、年会費が高かったりとダメな部分も非常に多いです。
クレジットカードを作成する際には、必ずよくチェックしてから申請することをおすすめします。
地元の繋がりを作る
遠くの海より近くの釣り堀
そんなこと言ったら言葉悪いかもしれませんが、地元の繋がりは独立するにあたって強い武器になります。仕事場は近くて良いし、口コミは広まりやすいし、何よりお金をちゃんと払ってくれる安心感があります。
独立する前に地元でしっかりと繋がりを作ってビジネスを広めておきましょう。
では、どうやって地元で繋がりを作るのか。
一番手っ取り早いのが、地元のコミュニティに所属することです。地元のコミュニティとは色々ありますが、例えば消防団。
これは比較的若手の方々が所属する団体で、一緒に訓練をしたり、お酒を飲んだりするので仲良くなりやすいです。少し時間を取られますが、地域の為に貢献しているわけですからビジネス抜きにしても素晴らしい活動だと思います。(消防団は公務員扱い)
ちなみに畳職人の若手は消防団に所属している子が多いです。地域の為に貢献しつつ、着々と地元で顔を広めているわけです。
あと地元のコミュニティだったら、商工会議所なんかもオススメです。商工会議所とは商工業の発展を目的にした組織のことで、中小企業の支援などを行なっています。
商工会議所のメリットは地元の交流会やセミナーが格安な値段で参加できること、独立するにあたっての税や法律の相談が無料で出来ること、融資の相談が出来ることです。
マル経融資は、小規模事業者の方々の経営をバックアップするために無担保・無保証人で商工会議所の推薦にもとづき融資される日本政策金融公庫の公的融資制度です。
それで年会費一万五千円位なのは、めちゃ割安だと私は思います。
ただ、独立して2年〜3年位経つと商工会議所の必要性が薄れてくるのは否めません。(私も三年目に入る前に辞めてしまいました)必要に応じて加入、退会を考えましょう。
このようなコミュニティ以外にも、地元には沢山のコミュニティがあります。区役所でそういった資料が配布されていることもありますし、地域の町会にもそういったコミュニティがあります。
いろいろ調べれば出てくると思うので、まずは地元のコミュニティについてネットでググりましょう。
▼職人のマッチングサービスはこちら:建設業界の人手不足を解消する人気おすすめ職人マッチングサービス6選
宣伝用の写真を撮りまくる
独立する前に必ずやっておいてもらいたいのが作業風景や自分の作品などの写真を撮っておくことです。たとえ使うかどうか分からなくても、自分にはどうでもいい写真でも何でもいいから撮りまくることをオススメします。
独立すると資料を作って人前でプレゼンしたり、お客様に営業したり、ホームページを作成したりします。
その時、言葉や文字だけでは何も伝わりません。むしろ、職人だから言葉や文字より作品の画像や作業風景の方が人の心に刺さります。
独立したいと思った瞬間から写真は撮りまくりましょう。
ちなみに最近はYouTube動画にあげてユーザーに広く視聴してもらう方法もあります。
これは私のYouTube動画ですが、自分の作業風景をスマホを使って無編集で投稿しています。めちゃめちゃ簡単です。
再生回数は周りの人気ユーチューバーと比べるとビックリするぐらい低いですが、それでも沢山の方に見て頂けていると思うと投稿した意味はあるのかなと思います。(もし宜しければ見て下さい)
これからの時代、画像だけでなく動画(職人の仕事風景)を見て仕事を頼むか判断する時代になると私は思います。その時、画像も大事な要素ですが、動画の方がより正確に伝わるので、仲間に協力してもらって動画を撮るようにしましょう。
体力づくりを始める
独立を考えているのであれば、絶対に体は鍛えた方がいいです。仕事って重なる時に重なるものです。仕事を選ぶことなんて初めのうちは絶対にできませんから、重なっても仕事は断れず、請け負い続けなければならないです。(とても有難いことなんですがね)
それでいて営業も同時に行わないといけません。朝は朝会に行ったり、夜は飲み会に行ったりとハードスケジュールな日々もザラです。(有難いこと・・・です)
そんな生活を毎日続けても壊れない為に体力がどうしても必要になります。比較的、肉体を強化している職人さんでさえも、今のままの体力では厳しいかもしれません。
では、まず何から始めたらいいのか。私はランニングから始めることをおすすめします。(だいぶ走ってなかった人はウォーキングから始めましょう)
▼ウォーキングはこちら:ウォーキングは精神安定剤と同じ?|鬱っぽいと思ったあなたに!
最初は軽く慣らす感じで構いませんから休むことなく走るようにしてください。やはり継続することが一番価値のあることですから、キツくて途中でやめてしまっては元も子もありません。
走る前は必ず体操、ストレッチ忘れずに行ってください。
▼ストレッチはこちら:ストレッチの時間ってどれくらい?|静的・動的ストレッチを紹介
走るにしても、筋トレするにしても怪我はしないように注意して下さい。
独立することを公言する
○月○日に独立する!
独立すると決めたら何月何日に独立すると周りに宣言することをおすすめします。
独立する日を言う事で独立への覚悟が固まりますし、口に出す事で独立に必要な情報をインプット、アウトプットしやすくなります。
人間は無意識のうちに必要な情報を集める生き物です。口に出す事で自動的に独立するのに必要な情報を集めやすくしてくれます。
特に独立に掛かる費用を試算するのは、○月○日に独立する!と宣言した方が算出しやすいです。とはいえ勿論、親方に言うのは仕事の都合もあるでしょうから、ある程度話をして調整する必要はあると思います。
迷惑の掛からない範囲で宣言しましょう。
▼関連記事:【絶対勉強になる本】独立開業する前に読むべきビジネス本5冊
以上、【独立は何から始める?】職人が独立する前にやっておくべき5つのことでした。
最後に
いかがでしたか。
これは私が独立する前に知っておいたらよかったなぁと思うことをまとめたものです。
参考になれば嬉しいです。
よく起業を考えているなら経営に関する勉強をした方が良いと言う意見を耳にします。
勉強は何をするにしても大切な事ですが、優先順位的には低いのかなと思います。
と言うのも、成功した経営者のやり方が必ずしもあてはまるとは限りません。
むしろ、それより色々な仮説を立て、自分で試して検証していく方が何倍も役に立つのかなと思います。
遠回りこそ近道。
これはイチローさんの言葉ですが、自分で考え自分で試していく事の方が遠回りのようで実は近道なんだと思います。
独立する際の参考になれば幸いです。
読んでいただきありがとうございました。