職人って呼ばれる業種は?|飲食や建築から伝統工芸まで!職人の種類

 

皆さん、こんにちは!畳製作一級技能士の樋口です。今回は職人って呼ばれる職種は?建築から伝統工芸まで職人の種類を紹介します。

 

職人って呼ばれる業種は?

 

私も含めて、みなさん「職人」って言葉を使うじゃないですか。

 

「職人」って言われて何と無くイメージは出来ますが、実際何の業種を指す言葉なのかよくわかりませんよね。

 

そこで今回は、職人って呼ばれる業種の種類を紹介します。職人って呼ばれる業種は何?と疑問な方の参考になれば嬉しいです。

職人って呼ばれる業種は?

 

「職人」と一言で言っても、寿司職人もいれば、パン職人、瓦職人など業種は様々です。

 

▼職人とは何かについてはこちら:職人とは何か?|ハイテクな時代で職人の進むべき道を考えてみた

 

このまま紹介してもバラバラになっているのでよくわかりませんよね。

 

そこでまずは職人を5つに分類することから始めます。

 

職人の分類

職人の分類
・建設&建築系
・飲食系
・伝統工芸品系
・装飾系
・金属加工系

 

建設&建築系(大工・左官・庭師・表具師・建具・鳶・畳・瓦・石屋など)、飲食系(寿司、パティシエ、飴細工など)、伝統工芸品系(指物・家具木工・ガラス・組子・箪笥・畳(有職)・建具・瓦・石屋など)、装飾系(漆・塗装・蒔絵・螺鈿・組子など)、金属加工系

 

主にこの5つに分類されると思う。(ただし、例に出した業種に関して私の知っている業種をあげた。漏れがあるかもしれないのはご了承ください。また、畳や瓦、石屋など歴史が古い業種に関しては伝統工芸品と被っているものもあります。)

 

では次に分類した業種ごとに職人の種類を紹介していきます。

飲食や建築から伝統工芸まで!職人の種類

 

建設&建築系

大工

大工(だいく)とは、主として木造建造物の建築・修理を行う職人のこと。古くは建築技術者の職階を示し、木工に限らず各職人を統率する長、または工事全体の長となる人物をさしていた、番匠(ばんじょう)とも。現在の建築業界においてはさまざまな新しい技術や工法、新建材の知識はもとより、建築工程をまとめる過程において建築業務に携わる他職人や業者の関連業務知識が必要とされる場合があり、現在でも木造建築の建築業務などにおいては実質的現代棟梁であるとされる場合が多い

 

 

左官

左官(さかん)とは、建物の壁や床、土塀などを、こてを使って塗り仕上げる仕事、またそれを専門とする職種のこと。「しゃかん」ともいうこともある

 

庭師

庭師(にわし)とは、庭を造る人のこと。古くは園丁(えんてい)やガーデナーと呼ばれる。庭石、樹木や池、水路から芝などを含めて、庭を一つの造形空間として設計施工、製作する人、またその樹木などの植物の生育を管理し、定期的に剪定したりする管理の仕事もする専門家である。

 

表具師

表装を職業としている人を、表具師(ひょうぐし)または経師(きょうじ)という。表具師の主な仕事内容には、掛軸、屏風、衝立、額、画帖、巻物などの修理をはじめ、襖の新調、張替、障子貼りなども含まれる。古くは表補絵師(ひょうほうえし)と呼ばれた

 

建具師

建具師の四代記を記した鈴志野勤の『細工師』によると、天保10年、江戸本郷春木町の初代足立屋倉吉が江戸城改築の建具を一手に引き受けた際、御用建具師と名乗ることを許されたという記録が建具師としてもっとも古いものとされる。鈴志野は、上野谷中にあった天王寺の五重塔の棟札に細工棟梁とあるのを知って、当時の細工師が建具専門業者でなかったかと推測し、また、江戸時代には大工のなかに造作専門の者がおり、建具はそれら専門の大工が建築現場で作っていたが、文化・文政時代から建具製造が専門化して細工師となり、天保時代になって建具師となったとも考えられると記している。

 

 

鳶職

鳶職(とびしょく)(曳き屋、遣り方と同じ)とは、一般的に日本の建設業において、高い所での作業を専門とする職人を指す。鳶、鳶の者、鳶工とも言う。町場では地業も行う基礎工事、簡単な間知石積など、またこれらのことから「鳶、土工(土方)」と一括りで呼ばれる。 作業の種類や職業などによって「足場鳶」「重量鳶」「鉄骨鳶」「橋梁鳶」「機械鳶」など多岐に渡りそれらを総合的もしくは専門に行う者がいる。 建築現場では、高所を華麗に動き回る事から「現場の華」とも称される。

 

畳職人

畳職人の仕事は部屋の寸法に合わせて「い草」(もしくわ和紙)を編み込んだ畳表と藁を圧縮して作った床(もしくわボードとクッション材を層にした床)を縫い合わせ、部屋に敷き込む仕事

 

 

瓦葺職人

瓦葺職人(かわらぶきしょくにん)とは、瓦施工のプロフェッショナル。瓦は焼き物で工業製品のように必ずしも全てが規格通りに作るのは難しい。また、半プレカットの製品とも言えるが、やはり現場状況に応じて現場加工することが必要なので、瓦の素材を熟知したプロフェッショナルが必要とされる。特に伝統の和瓦(和型)においては高度な施工技術が必要で専門の職人でなければまともな施工はできない。近年流行りの陶器平板瓦(F型)は施工が大幅に簡単になったために、にわか瓦葺職人でも施工できないことはないが、やはり難しい納まりや焼き上がりの状態が不安定な商品が出荷されてきた時などは専門の瓦葺職人でないとちゃんとした納まりは難しいので仕事を頼む先は注意が必要である。 瓦葺職人の資格として厚生労働大臣認定の「かわらぶき技能士」1,2級がある。また、瓦葺きを現場監督する資格として「瓦屋根工事技士」があり、旧建設大臣認定資格であったが、業界団体の働きかけもむなしく近年大臣認定ははずされてしまった。現在は難易度も上がり 国土交通省が認定している。瓦屋根工事技士とかわらぶき1級技能士を取得していると「瓦屋根診断技士」の資格を受講することができる。

 

 

石加工職人(石灯篭も含む)

石材店は主に墓石などの加工を行い製造する業種。店舗や工場で販売を行っている。 墓石に使用される花崗岩や安山岩などの岩石などの原材料を山から採る採掘業者から仕入れ墓石に加工することによってつくられる。 石材店は切削加工から研磨加工を行い墓石を製造販売を行う

 

飲食系

寿司職人

一人前の寿司職人になるためには『飯炊き三年握り八年』と言われるように、約10年の修行が必要と言われている。高度な調理技術が求められ、寿司専門店でベテランの職人が腕を振るっている。美味しい寿司が握れる職人になるには、市場で生鮮魚類を見極める力や、多様な魚の旬を知るほか脂が乗る時季は薄く切る、などの知識や経験、技術が必要である。また、寿司ロボットのシャリとは異なり、職人が握ったシャリは内部でご飯粒同士が圧縮されていないという違いがある。就業者は、男性が大多数を占めている。店主は中年以上の人が多く、高齢の店主が増えている。従業員は高卒・中卒直後の若い人がほとんどだが、大卒の人たちも多くなっている。定年はないので、技術があり、やる気さえあれば一生続けられる職業といえる。

 

パティシエ

パティシエとはフランス語で菓子製造人を意味する名詞の男性形。女性形はパティシエールとなる。ただし、パティシエという言葉は、男性、女性の区別なく菓子職人のことを指す。また、パティシエールがお菓子屋さんのことを指す場合もある。欧州(特にドイツ)では女性に人気のある職業であり、パティシエの半数は女性で占められている。しかし、フランスでは女性がこの職業に携わることは少ない。なお、フランスでは国家資格であり、パティシエは日本の医者に値するほどの社会的地位を持つ。

 

 

飴細工職人

飴細工(あめざいく)とは、製菓技術の1つであり、飴を用いて造形物を作り出すこと、およびその造形物をいう。その細工の技術と美術的な観点、製作過程に特徴があり、食べることを目的としない、鑑賞するための展示品として製作される場合もある。本項では砂糖細工の範疇に含まれるものも歴史的な出自が同一であるという理由から記述する。日本の飴細工の歴史は、中国から来た職人が京都に住み町で売ったことで技術が伝来したといわれ、延暦15年(796年)の東寺の建立時に飴細工がつくられ、供物としてささげられたという。16世紀、南蛮菓子として成立した有平糖は有平細工と呼ばれる高度な製菓技術を誇った。

 

 

伝統工芸品系

 

指物職人

https://youtu.be/W5pJxeT3rEo

日本でいう「指物」の名の由来については諸説あるが、ホゾや継ぎ手によって材を組むことを「指す」といい、また「物指し」を用いて細工するからともいわれる。指物の技術者を日本では指物師と呼ぶ。 日本において伝統的な指物にはいくつかの流派とも呼べるものが存在するが、特に京都の京指物、東京(旧・江戸)の江戸指物、大阪の大阪唐木指物が有名である。

 

 

 

家具木工職人

家具(かぐ)は、家財道具のうち家の中に据え置いて利用する比較的大型の道具類、または元々家に作り付けられている比較的大型の道具類をさす。なお、日本の建築基準法上での作り付け家具は建築確認及び完了検査の対象となるが、後から置かれるものについては対象外である

 

 

ガラス細工職人

江戸切子(えどきりこ)とは江戸時代末期から江戸、東京都において生産されているガラス細工で、東京都指定伝統工芸品および経済産業大臣指定伝統的工芸品である。

 

 

 

組子細工職人

 

 

箪笥職人

 

装飾系

漆塗り職人

漆(うるし)とは、ウルシ科のウルシノキ(漆の木;Poison oak)やブラックツリーから採取した樹液を加工した、ウルシオールを主成分とする天然樹脂塗料である。塗料とし、漆工などに利用されるほか、接着剤としても利用される。

 

 

塗装職人

塗装は、一般的に物体の装飾や保護、防錆を目的として行われるが、建築物などでは通路とそれ以外のスペースの識別などにも使用されることがある。なお、同様の目的でめっきを施すこともあるが、塗装の多くは表面に皮膜となる塗料を常温・大気下で塗布することができ、より簡便である。ただめっきに比べると塗料の性質上、強固な皮膜とはなりにくい

 

 

蒔絵師(まきえし)

https://youtu.be/pd_WCyIZCj8

蒔絵(まきえ)は、漆工芸技法の一つである。 漆器の表面に漆で絵や文様、文字などを描き、それが乾かないうちに金や銀などの金属粉を「蒔く」ことで器面に定着させる技法である。金銀の薄板を定着させる「平文(ひょうもん)または、平脱(へいだつ)」や漆器表面に溝を彫って金銀箔を埋め込む「沈金(ちんきん)」、夜光貝、アワビ貝などを文様の形に切り透かしたものを貼ったり埋め込んだりする「螺鈿(らでん)」などとともに、漆器の代表的加飾技法の一つである。

 

 

螺鈿師(らでんし)

螺鈿(らでん)は、主に漆器や帯などの伝統工芸に用いられる装飾技法のひとつ。貝殻の内側、虹色光沢を持った真珠層の部分を切り出した板状の素材を、漆地や木地の彫刻された表面にはめ込む手法、およびこの手法を用いて製作された工芸品のこと。螺は貝、鈿はちりばめることを意味する。

 

 

金属加工系

板金加工職人

板金・鈑金(ばんきん、古くは いたがね とも)とは薄く平らに形成した金属である。また、その素材を常温で塑性加工することも板金・鈑金と呼ぶ。 金属材料の基本的な形状の1つであって、切断加工や曲げ加工により様々な形状に加工することができる。たくさんの日用品がこの材料から作られている。一般的に、厚さが極端に薄いものを「箔(はく)」「ホイル(foil)」、6mm以上のものを「厚板」と呼ぶ。

 

以上、飲食や建築から伝統工芸まで!職人の種類でした。

 

▼職人のマッチングサービスはこちら:建設業界の人手不足を解消する為のおすすめ職人マッチングサービス6選 

最後に

いかがでしたか。

 

今回はYouTube動画とウィキペディアで職人の種類を説明しました。職人から見ても良い動画ばかりなので、ぜひチェックしてもらえればと思います。

 

▼職人の修行:【京都に丁稚奉公】畳屋の弟子の1日とは?|畳職人の修業を解説

 

▼職人になる前に知っておくべき考え方:【必ず上達する】職人になる前に知っておくべき守破離の考え方

 

▼女性の職人について:【職人が本音で語る】女性の職人についてどう思っているのか

 

読んでいただきありがとうございました。

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