皆さん、こんにちは!樋口畳商店の樋口です。今回は畳の専用塗料について解説したいと思います。畳専用の塗装を検討している方の参考になれば幸いです。
畳専用の塗料とは?
畳と言えば陽に焼けて色が変わると表替え(もしくは裏返しか新畳)ですよね。確かに表替えは修理もできるし、床下の状態もチェックできるしでオススメですが、お金が結構かかります。(だいたい6帖で30,000円くらい)
予算がない不動産や大家さんにとっては悩みの種かもしれません。
そんな方に人気があるのが畳専用の塗料をDIYで塗って綺麗にする方法です。畳の縁にマスキングテープを貼って畳を二度塗りするだけ。DIY初心者でも超簡単にできます。
また、畳専用の塗料は安い!6帖で約5,000円ぐらい、8帖で6,000円ぐらいと表替えの5分の1の値段です。まさに畳屋泣かせの価格ですね。畳専用の塗料が人気なわけもわかります。
畳専用の塗料ってどうなの?
とはいえ、畳専用の塗料って実際どうなの?と疑問な方も多いはず。畳職人の立場から言わせていただくと・・・。
これまでに何度か畳専用の塗料を塗った後にやっぱり畳替えしてほしいと依頼を受けました。ネットで畳専用塗料の口コミを見ても満足度が低いんですよね。(AmazonやTwitterなどで調べてみてください)
これは商品が悪いというより、塗り方が下手なのもあるのかもしれませんが、一番悪いのはムラになりやすいこと、それと偽物感が半端ない。
なんか子供が水っぽい絵の具で塗ったみたいな感じ、出来上がりが畳じゃないんですよ。入居される方も絶対違和感を覚えるだろうって、その大家さんは言ってました。
畳専用の塗料はおすすめしないとは言いませんが、満足がいく結果になる可能性は低いのではないかと思います。
畳専用の塗料より上敷きがおすすめ
畳替えを安く済ましたい!という方に毎回言っているのですが。上敷きでいいじゃないですか。それこそネットでもホームセンターでも安く売っています。
なぜわざわざ畳に塗料を塗って乾かしてムラだらけの畳にしないといけないのかわかりません。上敷きなら敷いてピンで止めれば完成です。手間も予算を考えても上敷きの方が断然お得だと思うのですが・・・。
価格:6,490円 |
もちろん上敷きは敷いた後、定期的にメンテナンスをした方がいいです。掃除で言えば上敷きと畳の間をするので二度手間かもしれません。でもそれはリビングにカーペット敷いたって同じことです。
どんな敷物を敷いても掃除はこまめにした方が絶対にいいです。
畳専用の塗料にしようかなと思っている方、畳職人としては上敷きの方がおすすめです。それでも畳専用の塗料を塗ってみたいという方はYouTubeに畳専用塗料の塗り方が公開されているので参考にしてみてください。
以上、畳専用の塗料ってどうなの?畳専用塗料について畳職人の解説でした。