

・折りたためる畳マットのメリットとデメリットを教えて!
みなさま、こんにちは!樋口畳商店の樋口です。今回は折りたためる畳マットとは?メリット・デメリットをわかりやすく解説します。
ちょっとした畳マットが欲しい!折りたためる畳マットってどんな商品なのか気になっている方の参考になれば幸いです。
折りたためる畳マットとは?

。
畳との大きな違いは折りたためることです。
折りたためることによって手軽に持ち運びできますし、色々な場所で使うことが可能になります。
また、畳より比較的安価に購入できます。というのも畳の床材である藁床にしても建材床にしても近年値上げが続いています。
それは材料屋さんが嫌がらせで高くしているわけではなく、藁にしても木製のチップにしても材料が高騰してしまっているのが原因です。
しかし、畳マットはそういった材料を使用せず安価なクッション材と天然い草で施工されているので、その分材料代が安く作ることができます。
折りたためる畳マットは畳より安く作れるので畳が好きだけど予算が・・・。という方に大変おすすめの商品です。
折りたためる畳マットのメリット・デメリット

折りたためる畳マットのメリット
・上敷よりクッション性がある
・畳より安い
折りたためて軽量なので持ち運びが楽
折りたためる畳マットの一番のメリットは、折りたためることで持ち運びが楽なことです。持ち運びが楽になるということは部屋の垣根を超えて色々な用途で使うことができます。例えば、寝る時は畳マットレスとして、子供達が遊ぶスペースとして、子供達のお昼寝場所として、ごろ寝するスペースとして、他にも百人一首やヨガなど様々な使い方ができます。

また、折りたたんで持ち運びが楽になるということは配達も楽になるということです。これまでの畳であればサイズが大きかったために配達料金がとても高いものでした。しかし、折りたためること軽量化されていることで配達料金は160サイズ以下まで抑えることができます。これなら海外発送も可能になりますね。
上敷よりクッション性がある
折りたためる畳マットのメリットは上敷よりクッション性があることです。折りたためる畳マットが生まれる以前人気だったのが上敷ござですが、あれは畳表に縁を付けただけの商品ですので、クッション性がありませんでした。なので、フローリング床には使いずらかったのが実情です。

しかし、折りたためる畳マットはクッション性がある厚めの不織布や木製のチップを圧縮したボード、ダンボールに似た構造で作られた床材で作られている商品なので子供が転倒しても大丈夫です。
畳より安い
折りたためる畳マットのメリットは畳よりも安いことです。その理由は畳床の構造にあります。これまで畳の床材と言えば藁床、建材床が一般的でした。ただ畳の厚みは45㎜〜60㎜もあり分厚い畳床を作らなければならず、そこに掛かる材料代が高かった。
しかし、折りたためる畳マットは10㎜〜15㎜程度ですし、厚めの不織布だったり木製のチップだったりと材料代が安くすみます。和室が無い住居でも安くお手軽に畳コーナーを導入できるのが折りたためる畳マットのメリットです。
折りたためる畳マットのデメリット
・時間が経つとヨレてくる
・縁付きしかない
畳の色ムラが目立つ
折りたためる畳マットのデメリットは畳の色ムラが目立つことです。折りたためる畳マットは畳表を何枚か並びで使っています。

畳表はい草の収穫時期や収穫された場所、品種の違いから色ムラが生まれます。それらは基本的に製造過程で合わせて作るのですが、若干の違いが生じてしまうことがあります。折りたためる畳マットのデメリットは全てが並びになっているためそれが目立ってしまうのです。
一部で着色して目立ちにくくさせている畳屋もあるそうですが、私は着色系が嫌いなので自分の目で見てなるべく色が合うように努力して作っています。
時間が経つとヨレてくる
折りたためる畳マットのデメリットは時間が経つとヨレてくることです。先ほどもお話ししましたが、畳は本来分厚く丈夫なものです。20年30年下手すれば40年以上もつ畳もあります。それは藁をこれでもか!と圧縮してカチカチにして作っているからです。
一方、折りたためる畳マットは厚めの不織布や木製のチップです。いくら丁寧に作ってもその耐久性はたかが知れています。使い方にもよるでしょうが、3年〜5年持ったらいい方ぐらいに考えてもらえたらと思います。
ちなみに
折りたためる畳マットの耐久性でどこが一番弱いかというと折り曲げ部分です。特にミシンで縫っている箇所は何度も何度も折りたたむと次第に糸が弱まってきて弛んできます。
折りたためることがメリットの折りたためる畳マットですが、折りたたみを繰り返すことでデメリットに変わってしまうのは皮肉なものですね。
縁付きしかない
折りたためる畳マットのデメリットは縁付きしかないことです。皆様は琉球畳(本当は琉球風畳)をご存知ですか?

縁なし畳は和室だけでなく、洋室やリビングのでデザインにもマッチする畳で人気がある商品ですが、折りたためる畳マットには縁なし畳がありません。
その理由は縁なしと縁なしの接続が難しいからです。ミシンではもちろん縫えませんし、手縫いで縫ってもい草を編み込んでいる縦糸に引っ掛かって切れてしまう(もしくは抜けてしまう、糸が見えてしまう)。それゆえどこの畳屋も商品化できないのです。
しかし樋口畳商店では折りたためる畳マットの縁なしverの商品化に成功しました。

施工方法については完全企業秘密ですが、糸はほとんど見えないし、耐久性もあります。
ブログ記事の最後に購入方法を紹介していますので、気になる方はチェックしてください。
折りたためるメリット、デメリットを理解してもらった上で「購入したい!」という方にネットで買える折りたためる畳マットを紹介します。
ネットで買える折りたためる畳マット
・【い草畳マットレス】100㎝×200㎝×厚さ13㎜
・【い草の折り畳マット】100㎝×210㎝×1.3cm
・樋口畳商店の折りたためる畳マット
【夢見畳】5連タイプ100㎝×210㎝


【い草畳マットレス】100㎝×200㎝×厚さ13㎜


【い草の折り畳マット】100㎝×210㎝×1.3cm


樋口畳商店の折りたためる畳マット
樋口畳商店の折りたためる畳マットの特徴は五つ。
・15㎜の厚みとハードボードによる高い耐久性
・アース製薬の畳用防カビ加工
・強度があるクレモナ糸を使い手縫いで縫い合わせている
・柄合わせ
樋口畳商店の折りたためる畳マットは熊本県産最高級ブランドひのさくら(もしくはひのさくらに相当する)畳表を使用しています。

厚みも15㎜と他社より分厚く重さも一帖9キロと倍近く重いです。(もっと軽量化しろ!って話だと思いますが、これでも頑張ってこの重さです)

防カビ対策ももちろん。アース製薬の畳用防カビ加工でしっかりとカビ対策もしています(何度も言うようで恐縮ですがカビ対策はカビが生えない環境構築こそが大事です。)。

折りたたむ部分である畳マットと畳マットの接合もクレモナ糸(クレモナ糸は主に畳に使われる最高級の糸。強度は段違いですが、糸がその分太いのが特徴)で丁寧に手縫いしています。
樋口畳商店では紋縁の技術を使い、折りたためる畳マットで使われる縁の柄を合わせて施工しています。もちろん縁の中には柄がないものもありますが、柄があればできるだけ合うように施工します。

この技術を応用して縁なし畳verも作りました。

縫い合わせた時にどうしてもい筋(い草の筋)が引っ張られてしまい真っ直ぐ通すのが難しいですが。

折り目はほとんど見えないまでに改良しました。
※樋口畳商店オンラインショップはこちら
creemaでも展示販売していますので、是非チェックして見てください。
▼creemaはこちら:https://www.creema.jp/c/higutitatamiten/item/onsale
近所の方はサンプル?試作品がありますのでお見せすることもできます。直接お問い合わせください。
▼樋口畳商店のお問い合わせ:【お問い合わせフォーム】江戸川高校前樋口畳商店の連絡先
以上、折りたためる畳マットとは?メリット・デメリットをわかりやすく解説でした。
最後に|まとめ
折りたためる畳マットとは?
折りたたむことができる畳マットのこと。上敷よりクッション性があり、畳よりも低価格。
折りたためる畳マットのメリットは?
折りたたむことができるので楽に持ち運びができること。
折りたためる畳マットのデメリットは?
畳の色ムラが目立つこと。
いかがでしたか。参考になったでしょうか。読んでいただきありがとうございました。