皆さんは黄綬褒章ってご存知ですか?
という方がほとんどだと思います。
私も修行先のお店の社長が黄綬褒章を受賞したとき、その名を初めて聞きました。
それで調べたら、黄綬褒章とは【農業・商業・工業等】で優れた技術を有し、その業界で模範となる人物に贈られる褒章ということがわかりました。
以上のように大変名誉な褒賞である一方で、あまり若い人には認知されていないのではないかと思います。
事実、周りの友達に社長のことを自慢したのですが、「黄綬褒章って何?」って全く自分と同じ反応でした。
なので、今回は褒賞について記事を書こうと思います。
それに伴い、勲章との違いも紹介したいと思います。
褒章とは
褒章(ほうしょう)とは、社会や公共の福祉、文化などに貢献した者を顕彰(功績や善行などをたたえて広く世間に知らしめること)する日本の栄典(めでたい儀式)の一つです。
紅綬褒章
緑綬褒章
黄綬褒章
紫綬褒章
藍綬褒章
紺綬褒章
褒章には6種類あり【紅綬褒章・緑綬褒章・黄綬褒章・紫綬褒章・藍綬褒章・紺綬褒章】となっていて、もし表彰されるべき者が個人ではなく団体である場合には、褒状(ほうじょう)が授与されます。
加えて、すでに褒章を授与された人に更に同種の褒章を授与する場合は飾版(しょくはん)をいただけます。
褒章の授章は毎年春(4月29日:昭和の日)と毎年秋(11月3日:文化の日)の2回行われます。褒章受章者は春と秋でそれぞれ700名〜800名、年間で1400名〜1600名の受章者がいらっしゃいます。
褒章の種類
紅綬褒章(こうじゅほうしょう) | 自分の危険を顧みず人命の救助に尽くした人 |
緑綬褒章(りょくじゅほうしょう) | 長年に渡りボランティア活動や社会奉仕に尽くし、その活動実績などが認められた人 |
黄綬褒章(おうじゅほうしょう) | 農業、工業、商業などで業務に励み、他の模範になるような技術を有し、業界での活躍が認められた人 |
紫綬褒章(しじゅほうしょう) | 科学技術分野における発明や発見。または学術、スポーツ、芸術分野における優れた業績をあげた人 |
藍綬褒章(らんじゅほうしょう) | 会社経営、各種団体の活動を通して産業の振興、社会福祉の増進などに優れた業績をあげた人 |
紺綬褒章(こんじゅほうしょう) | 公益な私財(500万円以上)を寄付した人 |
内閣府 http://www8.cao.go.jp/shokun/shurui-juyotaisho-hosho.html 参考
勲章とは
勲章とは個人の功績や業績を国家が表彰するための制度として明治以降に整備された叙勲(勲位・勲章を授けること)及び褒章の栄典の一種です。
候補者は栄典に関する有識者の意見を聴取して内閣総理大臣が決定した「春秋叙勲候補者推薦要綱」に基づき,各省各庁の長から推薦されます。内閣府賞勲局は推薦された候補者について審査を行い,原案を取りまとめます。その後、内閣官房長官が主宰する叙勲等審査会議の議を経て、閣議に諮り、受章者が決定されます。
内閣府
勲章は22種類あり【大勲位菊花章頸飾・大勲位菊花大綬章・桐花大綬章・旭日大綬章・瑞宝大綬章・宝冠大綬章・文化勲章・旭日重光章・瑞宝重光章・宝冠牡丹章・旭日中綬章・瑞宝中綬章・宝冠白蝶章・旭日小綬章・瑞宝小綬章・宝冠藤花章・旭日双光章・瑞宝双光章・宝冠杏葉章・旭日単光章・瑞宝単光章・宝冠波光章】となります。
これまで男子のみが授与された旭日章が男女問わず授与されることになり、他方、女性版旭日章として女性のみに授与されていた宝冠章は皇族女子又は外国人女性への儀礼的な場合にのみ授与される特別な勲章となりました。
叙勲の形態の一つである春秋叙勲(しゅんじゅうじょくん)も褒章の 式と同日の春(4月29日:昭和の日)と秋(11月3日:文化の日)の2回行われます。
受章者は春と秋でそれぞれ約4000名、年間8000名〜9000名の受章者がいらっしゃいます。
勲章の種類
大勲位菊花章頸飾 大勲位菊花大綬章 |
日本における最高勲章 |
桐花大綬章 | 旭日大綬章または瑞宝大綬章を授与されるべき者のうち、その勲績または功労が特に優れた者に授与される |
旭日大綬章 旭日重光章 旭日中綬章 旭日小綬章 旭日双光章 旭日単光章 |
国家または公共に対し勲績ある者に授与する |
瑞宝大綬章 瑞宝重光章 瑞宝中綬章 瑞宝小綬章 瑞宝双光章 瑞宝単光章 |
国家または公共に対し積年の功労ある者に授与する |
宝冠大綬章 宝冠牡丹章 宝冠白蝶章 宝冠藤花章 宝冠杏葉章 宝冠波光章 |
授与対象は女性のみ。女性皇族や外国人に対する儀礼叙勲等、特別な場合に限り運用される |
文化勲章 | 文化の発達に関し勲績卓絶なる者に授与する |
受章した人達の言葉
できへんやつが 一生懸命にやるほど きれいなものはない。 できるからっちゅうて 手を抜くと 魂が入った仕事にならへん
出来る、出来ないって案外気持ちの問題だったりする。
一生懸命やってればそのうち必ず高評価に繋がる。
でもサボってる、怠けてる人はずっと評価されることはない。
気持ちは常に高めておかなくてはいけない。
それが本当のプロフェッショナルだと思う。
職人というのは 人知れず役に立ってれば ええんや。
瓦も畳も一緒。
建築物としては、それほど注目される場所ではない。
でも瓦は雨から住む人たちを守り、畳は住む人に、ひとときの安らぎをプレゼントする。
注目されていなくても役割を果たす為に職人は全力をあげて仕事に臨む。
それが職人にとっての美徳である。
仮説が外れることなんて よくあることです。 失敗するからこそ 「なぜ」という 疑問が生まれる。 その原因を探って 再チャレンジすることで 新しい扉が開くんです。 失敗しなければ 成功は手に入らない と断言してもいい。
最後に
褒章・勲章をいただくということは、それまでの努力と実績が国や関係する業界に認められ今までの活動や仕事が社会に影響を与えたことが理由になっています。
それは受章者2人の言葉からもわかる通り、目の前に問題があっても失敗を恐れずチャレンジしてきたことが名誉である受章に繋がったのだと感じました。
読んでいただきありがとうございました。