・どうやって職人を育てればいいの?

皆さん、こんにちは!畳職人の樋口です。今回はどうやって職人を育てればいいの?親方必読!職人育成マニュアルを紹介します。職人の育て方がわからないと困っている親方の参考になれば幸いです。

どうやって職人を育てればいいの?

 

まず職人を育てる学び方として、守破離の手順を知っておく必要があります。

 

守破離とは、修行における過程を指す言葉で、守は親方の言いつけを守ること、破は親方の言いつけを破ること、離は親方から離れて独自のスタイルを作ること。これら手順を踏むことで職人はスムーズに学んでいけます。

 

▼関連記事:【必ず上達する】職人になる前に知っておくべき守破離の考え方

 

では、この守破離に従って職人の育て方マニュアルを解説したいと思います。

見て覚えろ、やって覚えろは正しい

日本でも昔から採用されている職人の育て方「見て覚えろ、やって覚えろ」。これは基本的に正しいです。

 

例えばドイツなどでもプロの作業風景を動画撮影して、新人に見せるという教え方が採用されていますし、最近はYouTube動画でもプロの作業風景を真似て素人が作る動画がたくさん投稿されています。

 

動画を見てもらえればわかりますが、とてもクオリティが高く素人が作ったとは思えないものが多いです。これはつまり素人が成長するのに見て覚える、やって覚えるは非常に効率的だということです。

 

守破離の『守』段階では、見て覚えさせて、やって手に慣れさせることを徹底させる。これが職人が上達する一番の近道だと思います。

 

ただし、注意することもあります。『見て覚えろ、やって覚えろ』ばかりだと応用がきかないようになってしまう可能性もあります。

 

見て覚えろ、やって覚えろは感覚の成長です。必ずしも思考力や創造性とは結びつきません。もちろん感覚はとても大切な基礎ですが、それは長くやればいいというわけではないのです。

 

職人業界では基礎にこだわり過ぎて、この期間を長くしている親方が非常に多いですが、出来るだけ短縮してあげるべきだと思います。

 

▼関連記事:【親方必読】見て覚えろは時代遅れ?これからの職人の教え方

親方の言いつけを破る?

『破』とは親方の言いつけを破るということ。それはどういうことなのでしょうか。

 

例えば、現場で働いていると親方以外にも兄弟子や職人さんがいますよね。基本的に親方と兄弟子と職人さんは同じことを言いますが、ケースバイケースの現場によっては全く違うことを言ったり、手法が異なることがあります。

 

この場合。守破離の『守』の段階であれば、親方の言いつけを守ることが絶対ですから、先輩たちの言葉より親方の言葉を優先する必要があります

 

しかし、『破』の段階では、親方の言葉と兄弟子の言葉、職人の言葉が異なった場合、自分が正しいと思う人の言葉を優先する必要があります

 

何が正しいのかは、その子に判断させるしかないのですが、親方としては『破』の段階になったら、なるべく色々な意見ややり方を提示することが大事なことです。

 

また、その子が間違えた選択をしても寛容であること。多少叱ってもいいですが、自分で考えて選択したことですから、それが間違っていても、なるべく寛容であった方がその子からしたら良い学びになるはずです。

 

▼関連記事:ダメな職人ってどんな職人?仕事ができない職人5つの特徴

 

親方が出来ること

親方が出来ること。それは守破離の『守』『破』の段階までです。つまり「見て覚えろ、やって覚えろ」と「自分で考えさせること」と「間違った選択をしてもなるべく寛容であること」それだけです。

 

もっと言えば、『守』の段階が終わったら親方の教える仕事は終わるのです。

 

親方は、余計な口を挟まないのも大事なこと。

 

手取り足取り教えたくなる。職人が心配になる。気持ちはわかりますが、それは余計なお世話というものです。

 

むしろ、職人同士が喧嘩しないようにすること、職人の仕事が早く終わるように段取りをしっかりとしてあげること、怪我をしないように安全確認を徹底させること。これらの方が親方としては抜かりなくやらなければならないことだと私は思います。

 

職人を育てることで親方が出来ることは少ない。だから親方は出来ることを十分にしてあげることが大切だと思います。

 

▼関連記事:親方はサボっている?親方の仕事とはなにか

 

以上、どうやって職人を育てればいいの?親方必読!職人育成マニュアルでした。

最後に|まとめ

 

どうやって職人を育てればいいの?

守破離の手順を踏んでいく

 

親方必読マニュアルで大事なこと

  1. 見て覚えろ!やって覚えろ!は正しい
  2. 職人には自分で考えさせる。選択肢が間違っていても寛容であること
  3. 余計な口を挟まないこと

 

いかがでしたか。参考になったでしょうか。読んでいただきありがとうございました。

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