・床の間に置くと良いもの5選教えて!
皆さん、こんにちは!樋口畳商店の樋口です。今回は、床の間に置いてはいけないものとは?床の間に置くと良いもの5選を紹介します。
床の間に置いてはいけないもの、置くと良いものが気になる方の参考になれば幸いです。
床の間に置いてはいけないものとは?
結論から言えば、床の間に置いてはいけないものはありません。常識的な範囲であれば、床の間にはどんなものを置いてもらっても問題はありませんので、安心して使ってもらえればと思います。
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ただ、ふたつほど注意してほしいことがあります。
・自分が表現したいこと=お客様に喜んでもらうとはならない
床の間に重い物を置く場合には大工または畳屋に確認する
旅館などに行くと、床の間の上に金庫であったり、テレビであったり、何かしらの物が置かれていますよね。
これを見たお客様が「私の家でも床の間に金庫置こう!」と誤解する方がいらっしゃいますが、あれは大工さんや畳屋さんに床の間の状態を確認してから重いものを置いているんです。
床の間に使われている板は薄い。略式、本式に問わず一般的な床の間は、床板が薄く割れやすい作りになっています。床の間がどんな状態か確認せずに重いものを置けば、床の間の床板が割れてしまう可能性は十分にありえます。
床の間に重い物を置く場合には、事前に大工(家を建てた人)または畳屋(いつも畳替えをしてもらっているところ)に相談してから置くようにしましょう。
余談ですが。実はこうした相談がとても多く、割れた床の間を指さして「畳で何とかなりませんか?」と言われるのですが、正直なんともならないのが本音です(できる限りの努力はしますが…)。金庫やタンスなど重い物を床の間に置く際には、絶対に確認してから置くようにしてください。
自分が表現したいこと=お客様に喜んでもらうとはならない
床の間のある和室は客間として使っている方も多いですよね。客間と言えば、おもてなしです。人を招いて喜んでもらい気持ち良く帰ってもらう。代々受け継がれる千利休の考え方です。
とはいえ、人を招いて喜んでもらうための床の間って、何を置いたら良いのか難しいのも事実ですよね。
例えば、自分が活けた季節の花を飾るのは好意的に思われるかもしれませんが、それが薔薇の花で愛を伝えるためのメッセージが隠れていたりすると迷惑だったり、お客様との思い出の写真が飾ってあると素敵ですが、芸能人との自慢げな写真が飾ってあると嫌味に感じます。
つまり、自分が表現したいこと=お客様に喜んでもらうとはならないわけです。自分は良かれと思って床の間に飾ったものが、お客様にとっては不快なものになる場合がありますので、お客様目線で床の間に置くものを選んでもらえたら良いと思います。
余談ですが。掛け軸とか、骨董品とかは自分の趣味が反映されている方が面白かったりする。だから床の間に置くものは難しいです。ある意味では無難なものが一番なのかもわかりませんね。
床の間に置くと良いもの5選
・仏像
・干支の置物
・刀
・有職畳
生け花
床の間に置くと良いもの代表は生け花かと思います。とくに客間は、季節のお花を活けるだけで華やかになりますし、自分の為にわざわざ花を活けてくれた亭主の気持ちに喜びを感じることでしょう。
最近では、こだわった生け花の器なども多数ありますので、個性的な面白い器で生け花するのも素敵だなと思います。気になる方は是非探してみてください。
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仏像
床の間に置くと良いものは仏像です。京都で修行していた頃は、一間の床の間に四尺程度の怖い顔をした仏像を置いている家がちょこちょこありました。
仏像って仏間に置くものだと思っていたのですが、ネットで調べてみると、仏像は仏間に置いても、床の間に置いてもどっちでも良いそうです。(諸説ありますが、床の間の最初(その頃は『床』)は仏具を飾る空間だったようで、仏像を置いても何も問題ないとのこと)
仏像様の中には、邪気を払ってくれたり、厄災から守ってくれる仏様もいらっしゃるようなので、ぜひ購入してみてください。
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干支の置物
床の間には干支の置物を置くと良いといわれています。
干支は古来から縁起が良いといわれており、自分の生まれた年の干支を身につければ無病息災、その年の干支を飾れば家内安全だと言われています。
楽天でも比較的低価格な値段の干支の置物が売られていますが、最近ではハンドメイドのECサイトでもお値段以上の干支の置物が販売されていますので、気になる方は一度チェックしてみてください。
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刀
床の間には刀を飾ると良いと言われています。日本刀は古来より邪気払いの力が宿っていると言われ、日本では三種の神器のひとつに刀が含まれています。
床の間に刀を飾ることで、部屋に住む邪気を退散される。ちょっとオカルトチックですが…効果が期待できます。
ちなみに、床の間に刀を飾るのはヤクザみたいだ!と仰る方がいますが、もともと刀を飾っていたのは武士の家で、ヤクザみたいというのは任侠映画の見すぎだと私は思います。
最近では、鬼滅の刃の大人気キャラクターである煉獄杏寿郎の日輪刀を飾りたい!という人もいますので、床の間に刀を飾るイメージが少しでも変わったら嬉しいなと思います。
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有職畳
有職畳を床の間に置くのは、一部で批判的な意見がある。それは重々承知しています。それでも私は床の間に有職畳を置くことをお勧めしたいと思います。
そもそも、なぜ有職畳を床の間に置くのが批判されるのか。有職畳はその名のとおり、有職のものです。皇族や貴族の人が行事などの際に使うものであって、一般の方が使うものではない。もし気軽に使うのであれば、日本の歴史や文化を軽視している。踏みにじっている。そう仰る畳職人さんも多いです。
とはいえ、有職畳の仕事が増えなければ、繧繝縁だって、龍鬚表だって、作る人だっていなくなってしまう。伝統守って文化が滅んでは意味がないのです。
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古来より、床の間には有職畳を置いて使っていた社寺も多くあり、床の間に有職畳を置くこと自体はおかしいことではありません。であるなら、私は床の間に有職畳を置くことをもっと畳屋が推奨するべきだと思います。
今はまだ反対論も根強く、なかなかに難しい問題ではありますが。
ちなみに。床の間に有職畳を置くと縁起が良いとか、邪気を払うとかの効果は期待できません。繧繝には『最高位』『色が移り変わり多彩な変化を生む』の意味がありますが、運とかは関係ないと思います。
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以上、床の間に置いてはいけないものとは?床の間に置くと良いもの5選でした。
最後に|まとめ
床の間に置いてはいけないものとは?
床の間に重い物を置く場合は、床板の状態を確認すること。なるべくプロに見てもらうこと。
自分が表現したいものが必ずしもお客に喜んでもらえるかどうかはわからない。だからお客目線で床の間に物を置くこと。(客間の場合)
床の間に置くと良いもの5選
- 生け花
- 仏像
- 干支の置物
- 刀
- 有職畳
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いかがでしたか。参考になったでしょうか。読んでいただきありがとうございました。良かったらシェアお願いします。